旧装甲娘

旧装甲娘とは、過去にサービスされていた初期の装甲娘のゲームのこと。

サービス中は「装甲娘」という正式タイトルだったが、ゲームを新しく作り直すことになった際に、運営側から「旧装甲娘」と呼ばれ、区別されるようになった。

旧装甲娘のPCブラウザ版のリリースは2018年1月30日から開始され、2018年6月19日のメンテナンスまで運営された。
(スマホ版は未リリース)

最終バージョンは、ver.1.03

運営はDMM GAMES (現 EXNOA(エクスノア))、原作・監修・ゲーム開発は株式会社レベルファイブだった。

事前登録時のゲーム紹介では、

【美少女+LBX+SRPG !?】

という表記だった。

メインシナリオライターは、ライトノベル作家のむらさきゆきや氏。

メインイラストレーターはPOP氏。

また、公式サイトにおいて、早見沙織さんや伊藤静さんなど、33名の声優の名前が紹介されていた。

◆旧装甲娘への過大な期待感

ダンボール戦機のLBXをモチーフにしているということと、LEVEL-5が開発を手掛けているということで、旧装甲娘に対し、既存のDMMゲーマーに加え、多くのダンボール戦機ファンが期待していた。

しかも、旧装甲娘のゲームリリース前に、ダンボール戦機のアニメを、動画配信サイトで期間限定で配信することを装甲娘公式Twitterアカウントで告知し、実際に配信されていたため、多くのダンボール戦機ファンは、旧装甲娘を、

「ダンボール戦機の続編?」

と思い込み、期待を込めてプレイした。

◆旧装甲娘への不満が大爆発

しかしながら、いざゲームをプレイしてみれば、ダンボール戦機とはほとんど関係のないストーリーであり、あくまでもLBXの名前と機体の特徴を借りただけの、“全く別の中身のゲーム”であった。

そのため、リリースから1週間も経たないうちに、ゲームを止めてしまうプレイヤーが続出した。

また、ストーリーを進めればダンボール戦機の主人公たちの話が出てくるだろうと思い込んでいたプレイヤーもいたが、結局、原作が踏襲されるようなストーリーがリリースされることはなく、ゲーム離れに拍車をかけた。

最終的に、ダンボール戦機を意識しない(知らない)、純粋に旧装甲娘が好きなプレイヤーだけが僅かに残って、プレイを惰性的に続けるという過疎ゲームになり下がってしまった。

当然、利益が非常に下がることになり、運営は、プレイヤーに対してアンケートを実施。

その結果、以下のことが明らかになった。

  • ゲーム全体のバランスの悪さ
  • バトルシステムに戦略性が不要(単調)
    (クラス(兵種)の役割分担が不完全かつ不要なのが理由。)
  • 原作踏襲の無さ
    (プレイヤーの多くが期待した部分が無い。)
  • ヒロインたち★1キャラと★5キャラのステータス格差が甚大
    (つまり、ヒロインたち★1キャラが非常に弱く、ガチャで★5キャラを当てないと高難易度のボスに勝ち難い。)

これらのような、数多くのダメな部分が運営側に届くこととなった。

以上の経緯から、旧装甲娘は「ゲームとしてつまらない」という事実が開発・運営側に知れることとなり、事態を重く見た運営側は、装甲娘というゲームそのものを作り直すことにした。

◆旧装甲娘の終焉(長期メンテへ)

本来なら、この手のつまらないゲームは、そのままサービス終了になるのが通常。

しかしながら、不満の大きさは、大きな期待感への裏返しでもあると言える。
(アンケートへの回答者が非常に多かったらしい。)

実際に、イラストの上手さやストーリー自体は悪くなく、ダンボール戦機に捉われない純粋なDMMゲームプレイヤーからは、旧装甲娘の世界観や設定自体は悪くなかったということが判明したのも事実だった。

それに、旧装甲娘には、既にかなりの資本がつぎ込まれており、ゲームだけでなく、将来的にはアニメ化、多彩なグッズ化、映画化をも視野に入れていたビッグプロジェクトが発動中であることも告知されていた。

そのため、このまま終了させるわけにはいかず、後にはひけないという企業側の事情も見え隠れしていた。

以上の理由から、サービスを一旦「長期メンテナンス」という形で中断し、「新たな装甲娘のゲームを作り直す」という形をとることになった。

その際、ゲームの開発は、レベルファイブの代わりにDMM GAMES(現 EXNOA(エクスノア))の内製チームが行うことになった。

そして、2020年5月21日(木)、新しく生まれ変わった装甲娘がリリースされた。

◆関連項目

装甲娘


 

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