雛段に、必ずと言っていいほど飾ってあるのが菱餅(ひしもち)です。
- 菱餅は何のために飾るの?
- どうして菱の形をしてるの?
- 菱餅の色の順番って?
など、気になることが色々ありますよね?
今回は、菱餅について調べ、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■菱餅は何のために飾るの?
実は菱餅は、飾って祀られている雛人形への
- 感謝の気持ちを込めたお供え物
なのです。
こちらの記事で書きましたが、雛人形のルーツは、女性の災厄を代わりに受け止めるための流し雛でした。
なので、菱餅は畏敬と感謝の念を込めたお雛様へのお供え物なのです。
決して、単なる飾りというワケではないのです。
■菱餅が菱の形をしている理由
さて、雛人形へのお供え物の菱餅ですが、
なぜ菱形をしているのか?
形が気になりませんか?
菱餅が菱形をしているのには、以下の理由があります。
- 菱餅のモデルは植物の“菱”
- 植物の菱は葉っぱが文字通り菱形
- 菱の葉を食べた仙人が
千年生きたという言い伝えがある
- 植物の菱は繁殖力が強く
子孫繁栄+長寿の意味合いがある
- 菱形は女性器を示す形でもあり
子宝・子孫繁栄をイメージしている
以上の事から、菱餅は文字通り菱の形をしているのです。
菱の葉↓
ちなみに、菱餅の材料に、本当に菱の実を入れる場合もあります。
それこそ、本当の意味での菱餅ですね。
それに、ひな祭り自体が、
- 女の子の厄除け
- 無病息災
- 子宝を祝う
という、まさに女の子のためのお祭り。
ゆえに、
- 女の子を祝うひな祭りの雛壇には
菱形をした菱餅を飾る
というワケですね。
■菱餅の色の順番って?
菱餅は、上の画像のように、3色に分かれていますよね。
何故、3色なのか?
その答えはズバリ、
- 色で桃の節句の時期を表している
からです。
まず、一番上のピンク(桃色)。
これは桃の花を意味します。
次に真ん中の白ですが、これは雪を意味しています。
最後に3番目、一番下の緑色ですが、これは草などの植物を意味します。
- 桃の花
- 雪
- 草
これら3つの色が示す時期、それこそが、桃の節句の時期なのです。
そして、これら3色の順番も、時期を表すのに一役買っているのです。
ひな祭りは桃の節句に行うお祭りなので、つまりは、桃の花が咲く時期を意味します。
桃の花が咲く時期は、丁度3月初旬です。
3月初旬は、雪解けの時期です。
なので、
「草の上に積もった雪が解けて、桃の花が咲く時期がやってくる。」
そういう時期のイメージから、菱餅の色は、
- ピンク(桃の花)
- 白(雪)
- 緑(草)
という順番になっているのです。
なるほど、納得ですね。(笑)
■まとめ
- 菱餅は雛人形へのお供え物。
(雛人形への感謝の気持ち)
- 菱餅が菱の形をしているのは
繁殖力が強い菱(植物)のイメージから来ている。
(子孫繁栄・子宝・長寿)
- 菱餅の色と順番は
桃の節句の時期を表している。
1.ピンク=桃の花
2.白=雪(雪解け)
3.緑=草(植物)
草の上の雪が解けて花が咲くイメージ
以上、こんなところですね。
今回、菱餅には様々な意味合いがあることがわかりましたね。
何はともあれ、
ひな祭りの日は、まさしく女の子の日♪
この日くらいは、女の子に優しくしてあげましょうね。
ひょっとしたら、貴方が将来、その女の子の子宝の元になるかもしれないのだから。(笑)
では、今回はこの辺で。
■関連項目