結論から言うと、
うつりません!
ホッと一安心といったところですね。
でも、何故うつらないのか?
それについては、急性扁桃炎の原因・症状をチェックしながら説明していきたいと思います。
簡易ですが、扁桃炎の対処法についても書いておきます。
皆様のお役に立てたら幸いです。
■急性扁桃炎の原因
急性扁桃炎の原因は、
ズバリ、
免疫力の低下
です。
ストレスや過労などによって免疫力が低下すると、体内に住んでいる細菌、いわゆる“常在菌”が異常に増殖します。
免疫力で増殖を抑えられていた常在菌が一気に増えるワケです。
もちろん、常在菌は扁桃腺付近にも住んでいます。
なので、扁桃腺付近の常在菌も増殖し、その影響で、扁桃腺が炎症を起こして腫れあがります。
それが、急性扁桃炎の基本的なメカニズムです。
また、常在菌だけでなく、
特定のウィルスに感染しても扁桃炎になる可能性があります。
特定のウィルスとは、
- EBウイルス
- アデノウイルス
- 単純ヘルペスウイルス
- エンテロウイルス
などです。
聞きなれないウイルスばかりですね。^^;
いずれのウィルスも強いウィルスではないので、通常は、感染しても身体の免疫力で減少・排除されてしまうことがほとんど。
しかし、免疫力が低下していると、それらのウィルスや常在菌に対する抵抗力が低下するので、急性扁桃炎を発症してしまう可能性があります。
■主な症状
当たり前ですが、冒頭や下の画像のように
扁桃腺が腫れあがります。
それ以外に、
- 咽頭痛
- 悪寒
- 寒気
- 倦怠感
- 頭痛(側頭部も含む)
- 関節痛
- 耳の痛み
- 高熱
などがあります。
風邪に似た症状なので、口の奥を覗かない限り扁桃炎とは気付かないかもしれません。
ただ、かなりの高熱(38~40℃以上)が出るので、
高熱が出た場合は扁桃炎になっている可能性があります。
■だから、うつらないんです
以上の様に、急性扁桃炎になる原因は、免疫力の低下です。
ですので、免疫力がある健常者が扁桃炎にかかっている患者と接しても、まず、扁桃炎がうつることはないんです。
例えば、患者とキスしたり、患者の使ったコップで回し飲みしたり、患者がかじった食べ物を食べても、扁桃炎がうつることはありません。※
そういうことをして、扁桃炎になったとしたら、それは、その人の免疫力が低下したのが原因であって、扁桃炎が直接うつったのでは無いのです。
うつると勘違いしている人がいますが、それは誤解です。
※ただし、前述のウィルス(EBウィルスなど)に感染した場合、扁桃炎とは別の症状が出る可能性があります。
■扁桃炎の対処法
治療には病院に行くのが一番ですが、病院に行くまでの対処法をいくつか記載します。
- うがいする
- 安静にしている
- 首に湿布を巻く
- トローチ等、のど飴を舐める
- ミネラルウォーターを飲む
- ビタミンCをとる
こんなところですね。
基本的には、喉を冷やす行為が有効です。
また、ビタミンCをとると、体内の抗体生成が促進されるので、遠回しで効き目は遅いですが有効な手段です。
サプリメントなどでビタミンCを補うといいでしょう。
以上の対処法をとったら、
あとは病院での治療に任せましょう。
慢性化しないよう、ちゃんと病院で治療してもらい、完治させましょう。
■まとめ
- 急性扁桃炎はうつらない。
- 原因は免疫力の低下。
- 免疫力低下時に、常在菌の増殖か特定のウィルス感染で扁桃炎が発症する可能性がある。
- 喉を冷やす行為が対処法として有効。
(水を飲む、のど飴を舐める等) - 病院で治療を受けて完治させること。
(完治させれば慢性化しません。)
以上、こんなところですね。
日頃から不摂生をせずに免疫力を高めていれば、急性扁桃炎にはかかりにくいということですね。
まあ、かかってしまったら、即、病院で治療がベストですね。
では、今回はこの辺で。