二十四節気以外の季節の変化の目安の日
のことです。
昔の暦の名残として、雑節の日がカレンダーに表記されていることがあります。
半夏生(はんげしょう)、土用、入梅(にゅうばい)が有名どころですね。
具体的に、雑節には以下のような日があります。
◆雑節一覧(年経順)
- 冬の土用 (立春の直前から18日間)
- 節分 (立春の前日)
- 春の彼岸 (春分の日を中心に前後3日間、計7日間)
- 春の土用 (立夏の直前から18日間)
- 八十八夜 (立春から88日目)
- 入梅 (太陽の黄経が80°に達した日、または梅雨入りの時期)
- 半夏生 (夏至から11日目で太陽の黄経が100°に達した日)
- 夏の土用 (立秋の直前18日間)
- 二百十日 (立春から数えて210日目)
- 秋の彼岸 (秋分の日を中心に前後3日間、計7日間)
- 秋の土用 (立冬の直前から18日間)
こんなところですね。
いずれも、壁掛けの大きなカレンダーなどで、よく見かけるものばかりですね。
特に夏の土用は、土用の丑の日としてウナギを食べる習慣で、あまりにも有名です。(笑)
現代では、デジタル化が進んでいるため、スマホやパソコンでカレンダーを見ることが多々あります。
しかし、アプリのカレンダーには、雑節や二十四節気が記載されていないことがほとんど。
まあ、デジタルの世界は欧米に準じた表記が主流なので、日本の暦の日が書かれていないのは当然のこと。
若者が、旧暦の節気や雑節の日を知らないのも無理のないことですね。
だからこそ、日本で発行するカレンダーくらいは、雑節や二十四節気が記載されていてもいいと思います。
例え、旧暦の名残りだけだったとしても、日本の心を忘れないためにも…。
では、今回はこの辺で。
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