鬼宿日とは?吉日の鬼宿日(きしゅくにち)にすると良いこと、いけないこと等を解説

鬼宿日(きしゅくにち)とは、暦注下段の「七箇の善日(ななこのぜんにち)」と呼ばれる7つの吉日の一つです。

鬼宿日には「鬼が宿にこもる日」という意味があります。

これは、「鬼が家から出て、出先の宿に泊まってこもる」という状況を指していて、鬼が外に出歩かないため、結果として「物事を鬼に邪魔されずにうまく進められる」ということになります。

故に、鬼宿日は吉日とされているのです。

 

■鬼宿日の起源・由来

鬼宿日は、古代中国の天文学・占星術で用いられた「二十八宿」の「南方朱雀」のうちのひとつ「鬼宿」を由来としています。
(別名:二十八舎。天球を東西南北28のエリアに分割し、その区分の基準となった天の赤道付近の28の星座および星のことを表す。)

故に、鬼宿日の選日(日の決め方)と物事の吉凶は、鬼宿と同じです。

 

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■鬼宿日にすると良いこと

鬼宿日は、新しいことを始めるのに最適な日と言われています。

具体的には、以下のようなことに適しています。

  • 新規事業の立ち上げ
  • 引っ越し
  • 旅行
  • 就職・転職
  • 開業

 

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■鬼宿日に運気を更に上げる方法

鬼宿日は金運アップにも効果があるとされています。
故に、以下のような行動もおすすめです。

  • 宝くじを購入する
  • 貯金を始める
  • 寄付をする
  • お金に関する願い事をする

 

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■鬼宿日の決め方

鬼宿日は、二十八宿によって十二支の日(子・辰・申)の金曜日となっています。

つまり、子、辰、申が付く日の金曜日は鬼宿日となります。

例として、2024年3月1日は金曜日で、旧暦の干支日は「」となっているため、鬼宿日となります。

 

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■鬼宿日にしてはいけないこと

鬼宿日では、唯一、「結婚入籍」だけは避けたほうが良いとされています。

実は鬼宿日は、「鬼が宿にこもる日」という意味を「鬼が家にいる」と考えられていた時代があったそうです。

新しい家庭を築くという重要な節目において、お嫁さんが鬼と鉢合わせになることは縁起が悪いとされていたためです。

実際に鬼が出没するわけではありませんが、古くからの迷信として根強く残っています。


◆鬼宿日に「入籍」を避けるべきかどうか

上記のような理由から、鬼宿日に「結婚式や入籍」を避けるという考え方があります。

しかし、これはあくまで迷信であり、必ずしも科学的な根拠に基づいているわけではありません

最終的な判断は、ご自身の価値観気持ちに基づいて行うべきです。


◆鬼宿日に「入籍」をすることを検討している場合

  • 迷信を気にせず、「良い日」だからという理由で入籍するという選択肢もあります。
  • 鬼宿日に「入籍」することに不安を感じる場合は、別の吉日を選ぶこともできます。
  • パートナーとよく話し合い、二人にとって最適な日を選ぶことが大切です。

◆鬼宿日以外の「入籍に適した日」

結婚や入籍で鬼宿日を避けたい場合は、以下の吉日がおすすめです。

特に太字の吉日がより良いと考えられています。

  • 天赦日
  • 大安
  • 一粒万倍日
  • 大明日
  • 母倉日
  • 月徳日
  • 天恩日
  • 神吉日

 

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■鬼宿日と他の吉日の組み合わせ

鬼宿日は、他の吉日と重なることもあります。

特に、以下のような組み合わせは、結婚以外は最強の開運日と言われています。

  • 鬼宿日 + 天赦日 + 一粒万倍日
  • 鬼宿日 + 天赦日
  • 鬼宿日 + 一粒万倍日

他にも、以下の組み合わせになる日は大吉日です。

  • 鬼宿日 + 寅の日
  • 鬼宿日 + 己巳の日
  • 鬼宿日 + 天恩日
  • 鬼宿日 + 大安
  • 鬼宿日 + 友引

これらの吉日が重なる日は、より強力なパワーが期待できますので、ぜひ積極的に行動しましょう。
(ただし、結婚以外で。)

 


こんなところですね。

鬼宿日は、結婚以外で物事をスムーズに進めたい時や、新しいことに挑戦したい時におすすめの吉日です。
ぜひ鬼宿日の吉運を活かして、結婚以外で充実した一日を過ごしてください。

信じるか信じないかは、あなた次第です!(笑)

では、今回はこの辺で。

 

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