【葬式・法事】今更きけない香典の“御霊前”と“御仏前”の違いについて

香典袋に書かれている表書きで、
御霊前(ごれい)と御仏前(ごぶつぜん)の違いについてご存知でしょうか?

社会人としては常識ともいえることなので、多分、知ってる方の方が多いと思いますが、

「実は知らなかった。」
「以前聞いたけど忘れてしまった。」

今回は、そんな方々のため、
(何より、自分自身の再確認のためww)
チェックしてみました。

皆様のお役に立てたら幸いです。

さて、結論から先に言うと、
御霊前と御仏(佛)前の違いは以下のとおりです。

  • 御霊前四十九日中に渡す香典に書かれる文字
  • 御仏前=四十九日が過ぎた後(喪明け後)に渡す香典に書かれる文字

そう、御霊前と御仏前の違いは、香典(お金)を渡す時期にあるんです。

ちなみに、四十九日が過ぎた後に渡す香典は、正式にはお供えという名前になります。

ただ、一般的に香典という名称が広まっているため、四十九日を過ぎた後でも香典という名称で使われることがほとんどです。

むしろ“お供え”と聞くと、お金じゃなくてお供えの品物の方じゃないかと誤解される場合があります。

なので、宗派で呼び方が決まっている場合以外は香典と呼んでもいいと思います。

なお、香典の表書きは、御霊前や御仏前以外に、以下のようなものもあります。

  • 御香典
    (主に仏教で使われますが、最も無難な表書きで、一応どこでも通用します。)
  • 御神前
    (主に神道で使われます。)
  • 御玉串料
    (主に神道で使われます。)
  • 御花料
    (主にキリスト教で使われます。)

こんなところですね。

御香典と書かれた香典袋はよく見かけます。

仏教の宗派に関係なく使えるので、
非常に便利な表書きと言えますね。

■“御霊前”や“御仏前”と書く理由

御霊前と御仏前の違いはわかりましたね?

では、なぜ御霊前御仏前と書くのか?

その理由は、四十九日の期間が由来となっています。

実は、四十九日とは、仏教において、霊が閻魔大王に裁かれて仏に変わる期間を意味しています。

で、四十九日の最後の日に霊が最終的に裁かれて、五十日目になると仏に変わるのだそうです。

それ故に、四十九日内で渡す香典には“御霊前”と書き、四十九日後に渡す香典には“御仏前”と書くわけですね。

思わぬところで閻魔大王さまの名が登場したので、個人的には驚いてしまいましたが、なるほど納得ですね。

今回は内容的に短かったですが、社会人として知っているべき常識を再確認できたので良かったと思います。

では、今回はこの辺で。

 

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