立秋を一言で言うと、
秋のはじまりの日
です。
二十四節気※のうちの最初、第13番目にあたります。
※一年を24の時期で区切った季節名のこと。
具体的には、8月7日前後~8月22日前後の期間(処暑(しょしょ)の前日まで)を指します。
「えっ?!どこが秋なの?」
「夏真っ盛りじゃん!」
と思われるかもしれませんが、旧暦では、立秋は秋の始まりの日として重要な季節の変わり目の日を表していました。
今回は、そんな立秋について少し掘り下げ、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■2024年の立秋は8月7日から
2024年の立秋は8月7日から始まります。
立秋の期間は8月7日~8月21日です。
旧暦では、この時期から秋が始まりました。
現代でも使われる立秋は、そのなごりですね。
現代の日本の8月は非常に気温が高く、とても秋とは思えない暑さがあります。
雨が降れば、多少は気温が下がりますが、それでも秋には程遠い気温なのが現状です。
そういう意味では、立秋という言葉の意味は、現代においては当てはまらないと言えるかもしれませんね。
■西暦別 立秋 日付と期間一覧
立秋の日付を西暦別に、2000年から2100年まで記載しました。
参考までにどうぞ。
2000年 8月7日 期間:8月7日~22日
2001年 8月7日 期間:8月7日~22日
2002年 8月8日 期間:8月8日~22日
2003年 8月8日 期間:8月8日~22日
2004年 8月7日 期間:8月7日~22日
2005年 8月7日 期間:8月7日~22日
2006年 8月8日 期間:8月8日~22日
2007年 8月8日 期間:8月8日~22日
2008年 8月7日 期間:8月7日~22日
2009年 8月7日 期間:8月7日~22日
2010年 8月7日 期間:8月7日~22日
2011年 8月8日 期間:8月8日~22日
2012年 8月7日 期間:8月7日~22日
2013年 8月7日 期間:8月7日~22日
2014年 8月7日 期間:8月7日~22日
2015年 8月8日 期間:8月8日~22日
2016年 8月7日 期間:8月7日~22日
2017年 8月7日 期間:8月7日~22日
2018年 8月7日 期間:8月7日~22日
2019年 8月8日 期間:8月8日~22日
2020年 8月7日 期間:8月7日~22日
2021年 8月7日 期間:8月7日~22日
2022年 8月7日 期間:8月7日~22日
2023年 8月8日 期間:8月8日~22日
2024年 8月7日 期間:8月7日~21日
2025年 8月7日 期間:8月7日~22日
2026年 8月7日 期間:8月7日~22日
2027年 8月8日 期間:8月8日~22日
2028年 8月7日 期間:8月7日~21日
2029年 8月7日 期間:8月7日~22日
2030年 8月7日 期間:8月7日~22日
2031年 8月8日 期間:8月8日~22日
2032年 8月7日 期間:8月7日~21日
2033年 8月7日 期間:8月7日~22日
2034年 8月7日 期間:8月7日~22日
2035年 8月8日 期間:8月8日~22日
2036年 8月7日 期間:8月7日~21日
2037年 8月7日 期間:8月7日~22日
2038年 8月7日 期間:8月7日~22日
2039年 8月8日 期間:8月8日~22日
2040年 8月7日 期間:8月7日~21日
2041年 8月7日 期間:8月7日~22日
2042年 8月7日 期間:8月7日~22日
2043年 8月7日 期間:8月7日~22日
2044年 8月7日 期間:8月7日~21日
2045年 8月7日 期間:8月7日~22日
2046年 8月7日 期間:8月7日~22日
2047年 8月7日 期間:8月7日~22日
2048年 8月7日 期間:8月7日~21日
2049年 8月7日 期間:8月7日~22日
2050年 8月7日 期間:8月7日~22日
2051年 8月7日 期間:8月7日~22日
2052年 8月7日 期間:8月7日~21日
2053年 8月7日 期間:8月7日~22日
2054年 8月7日 期間:8月7日~22日
2055年 8月7日 期間:8月7日~22日
2056年 8月7日 期間:8月7日~21日
2057年 8月7日 期間:8月7日~21日
2058年 8月7日 期間:8月7日~22日
2059年 8月7日 期間:8月7日~22日
2060年 8月7日 期間:8月7日~21日
2061年 8月7日 期間:8月7日~21日
2062年 8月7日 期間:8月7日~22日
2063年 8月7日 期間:8月7日~22日
2064年 8月7日 期間:8月7日~21日
2065年 8月7日 期間:8月7日~21日
2066年 8月7日 期間:8月7日~22日
2067年 8月7日 期間:8月7日~22日
2068年 8月7日 期間:8月7日~21日
2069年 8月7日 期間:8月7日~21日
2070年 8月7日 期間:8月7日~22日
2071年 8月7日 期間:8月7日~22日
2072年 8月6日 期間:8月6日~21日
2073年 8月7日 期間:8月7日~21日
2074年 8月7日 期間:8月7日~22日
2075年 8月7日 期間:8月7日~22日
2076年 8月6日 期間:8月6日~21日
2077年 8月7日 期間:8月7日~21日
2078年 8月7日 期間:8月7日~22日
2079年 8月7日 期間:8月7日~22日
2080年 8月6日 期間:8月6日~21日
2081年 8月7日 期間:8月7日~21日
2082年 8月7日 期間:8月7日~22日
2083年 8月7日 期間:8月7日~22日
2084年 8月6日 期間:8月6日~21日
2085年 8月7日 期間:8月7日~21日
2086年 8月7日 期間:8月7日~21日
2087年 8月7日 期間:8月7日~22日
2088年 8月6日 期間:8月6日~21日
2089年 8月7日 期間:8月7日~21日
2090年 8月7日 期間:8月7日~21日
2091年 8月7日 期間:8月7日~22日
2092年 8月6日 期間:8月6日~21日
2093年 8月7日 期間:8月7日~21日
2094年 8月7日 期間:8月7日~21日
2095年 8月7日 期間:8月7日~22日
2096年 8月6日 期間:8月6日~21日
2097年 8月7日 期間:8月7日~21日
2098年 8月7日 期間:8月7日~21日
2099年 8月7日 期間:8月7日~22日
2100年 8月7日 期間:8月7日~22日
こんなところですね。
2039年までは、大体は8月7日で、4年に一度8月8日になる年がある程度です。
しかし、2040年~2071年は、全部8月7日になることがわかりました。
また、2072年~2099年は、西暦を4で割り切れる年以外は全部7日です。
一覧にしてみると、とてもわかりやすいですね。
ちなみに、立夏や立春などと違って、立秋は、日付が不確定の年が2130年までありません。
日付が不確定の年とは、23時50分前後~0時10分前後の時間帯のことで、要するに、真夜中の10分前後のズレがある年です。
ズレが生じるのは、地球の公転と太陽の位置が一定でないため。
そのため、地球の周りを公転している月の月齢に影響を与え、月齢で日数を計る旧暦では、二十四節気にもズレが生じるのです。
閏年(うるうどし)や閏秒の導入で、日時等のズレを修正しているのですが、それでも厳密には微妙なズレがあるのです。
よって、数十年~数百年に一度は、日の変わり目の微妙な時間に二十四節気が来ることもあるのです。
■立秋は四季の節目の一つ
立秋は、単に秋の始まりということだけでなく、四季の節目の一つとして重要な日とされていました。
二十四節気のうち、春秋秋冬の季節の節目となる日は四季の数と同じく4日あります。
- 春の節目(はじまり)=立春
- 夏の節目(はじまり)=立夏
- 秋の節目(はじまり)=立秋
- 冬の節目(はじまり)=立冬
これら4つの節目の日は、それぞれの名に入る“立”をとって、四立(しりゅう)と呼ばれています。
- 四立=季節の区切り
と考えるとわかりやすいと思います。
これら四立の日から、各季節の準備を始めると良いとされていました。
例えば、立秋からは秋用の服や団扇など、秋用のモノを少しずつ出して使うようにするとか。
または、普段の食事に、季節に合った食べ物を添えるようにするなど。
しかしながら、現代の暦では、四立は時期的に早いと言えます。
また、近年は、季節外れの気温や天候に見舞われることも多く、必ずしも四立が当てはまらないことがあります。
あくまでも、四立は旧暦の名残りと考えておくといいでしょう。
■立秋の日の計算式
実は、立春の日にちは、計算で出すことができます。
その方法とは、調べたい立秋の日の西暦を4で割り、余った数を以下の表と照らし合わせます。
西暦の期間 | 余り数=0 | 余り数=1 | 余り数=2 | 余り数=3 |
1980年~2007年 | 7日 | 7日 | 8日 | 8日 |
2008年~2039年 | 7日 | 7日 | 7日 | 8日 |
2040年~2071年 | 7日 | 7日 | 7日 | 7日 |
2072年~2099年 | 6日 | 7日 | 7日 | 7日 |
2100年 | 7日 | – | – | – |
例えば、2022年を4で割ると、505余り2となります。
それを上の表に当てはめると、2022年は2008年~2039年の間で、余り2なので7日ということになります。
表の年代は、前々項の“西暦別立秋の日付と期間一覧”に被るようになっています。
お気づきかと思いますが、この計算方法は、年代に対応した表がないと算出できない方法です。
なので、どの年代も自由自在というワケにはいきません。
そこで、もっと楽な計算方法があります。
夏至に44日を加算する。
という方法です。
何故なら、二十四節気は約15日ごとに一つ進みます。
立秋は夏至の3つ後の節気なので、15日×3=45日です。
なので、そこから夏至の1日分を引いた44を日にちに加算して計算すればいいというワケですね。
しかしながら、この方法は、
「カンタンな代わりに当てはまらない年代がある」
という大きなデメリットがあります。
例えば、2096年は、44日を足しても立秋の日に1日届きません。
今まで述べてきたように、時間的なズレがあるためです。
なので、必ずしも、44日を足せば立秋になるワケではないのです。
なので、西暦によっては、
「45日を足さなくてはならない年がある」
とだけ覚えておいてください。
当てはまらない年もありますがw
まあ、2000年~2100年の101年間分の立秋の日付は前々項のとおり算出できているので、それを見ていただければ問題ないと思います。(苦笑)
■残暑見舞いは立秋から
実は立秋は、残暑見舞いを出す目安の日でもあります。
現代では、時期的にも気温的にも真夏ですが、残暑見舞いを出す風習は現代でも変わりません。
なので、残暑見舞いをいつ頃出せばいいのかわからない人は、
- 立秋より後の夏の間
に出せばいいのです。
なぜ、立秋より後なのか?
それは、残暑の意味が関係しています。
残暑とは、立秋より後の暑い日を意味します。
なので、残暑見舞いは、立秋より後に出すのが正解なのです。
手紙など出さなくても、簡単に連絡が取れる現代・・・。
そんな現代だからこそ、残暑見舞いの手紙を出すと喜ばれると思いますよ♪
■まとめ
- 2024年の立秋は8月7日
- 2024年の立秋の期間は
8月7日~21日
- 立秋は秋の始まりを表す
- 立秋は季節の節目の日の
四立(しりゅう)の一つ
- 残暑見舞いを出す目安は立秋の後
以上、こんなところですね。
普段の私たちは、カレンダーの日にちと曜日、または祝日のチェックくらいしかしないものですが・・・。
昔の人は、時期の節目の日などに名前をつけて、四季折々の変化と時の流れを日常でも意識するように心掛けていたんですね。
それに、“残暑見舞い”も日本独自のモノ。
旧暦や二十四節気にちなんだ風習は、便利故にコミュニケーション不足に陥りがちな現代人への良い刺激になっていると言えるんじゃないでしょうか?
では、今回はこの辺で。
■関連項目