干支(えと)十二支 2024年(令和6年)は辰年(龍・竜 たつ年)

2024年の干支は、辰(たつ)年ですね。
辰は空想の動物の龍または竜のことです。

記事タイトルにも書かれていますが、干支の“たつ”は漢字で“辰”と書きます。

“たつ”は竜のことであり、通常は漢字で“龍”または“辰”と書きますよね?
ではなぜ、

干支では“たつ”を“辰”と書くのか?

そんなあなたの疑問に答えるため、
今回は、“たつ”と“辰”に関する話をチェックしました。

皆様の参考になれば幸いです。

 

■干支で龍を表す“たつ”を“辰”と書くワケ

干支で、龍を表す“たつ”を“辰”と書くのは、

12の方角5番目にあたる辰(たつ)
覚えやすくするため(りゅう)の字を当てはめた

からです。

古代中国において、無学な庶民に干支十二支を覚えさせるのに、動物の名前を当てはめることは都合が良かったと言われています。

そういった理由から、12の方角や時刻を表す十二支に動物の名前の読みを当てはめて使うようになったというワケです。

龍は架空の動物なのですが、古代中国では存在が信じられていたようです。

ちなみに、なぜ“辰”の字に、動物の龍が当てはめられたのかは不明です。

また、龍を“たつ”と読むのは、日本独自の読み方であり、方角の辰の字も“たつ”と読めるため、日本に干支十二支が伝わった時には、辰=龍は、発音上で都合が良かったんじゃないかと思われます。

◆干支十二支で龍が5番目に来る理由

が干支の5番目に来る理由は、のんきに空を飛んでいたからです。

神様から「12の動物だけ順番に、1年間は動物の王になれる」という話を聞いた龍は、のんびりと空を飛んで行くことにしました。

空を飛べる自分が1番早く着くと思い込んでいたからです。

しかし、結果は5番目でした。

前日から出発していた牛と、牛に便乗した鼠の方がはるかに早かったのです。

干支の兎のエピソードはこんなところですね。

しかし、まだ疑問がひとつ残ります。

そもそも、“5番目の方角”って何よ?

って、理由を知らない人は思いますよね?

理由を知らない人は、こちらの項目を要チェックです!(笑)

 

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■辰の語源は「蜃」

漢字の“辰”は、音読みでは「しん」。訓読みは「たつ」です。

語源由来辞典によると、辰の原字は「蜃」(しん)です。

「蜃」は、二枚貝が開き、弾力性のある肉をピラピラと動かしているさまを描いたもので、「振」「震」の意味をもつ。
『漢書 律暦志』では「動いて伸びる」「整う」の意味とし、草木が盛んに成長し形が整った状態を表すと解釈されている。

引用元:語源由来辞典

また、Wikipediaによると、この蜃の字には、蜃気楼を作り出す生物の意味があり、竜の類または巨大なハマグリという二つの説があるそうです。

蜃(しん)とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物。古代の中国と日本で伝承されており、竜の類とする説とその傍らに巨大なハマグリと混同した説・化冒説がある。蜃気楼の名は「蜃(みずち)」が「気」を吐いて「楼」閣を出現させると考えられたことに由来する[1]。霊獣の類とされることもある[2]。漢字の「蜃」は「おおはまぐり・みずち」と読み、そもそもの源字「辰」において両方の用途があり混同されている。はじめ「辰」は「2枚貝が殻から足を出している様子」を表し、おおはまぐり等を指したが、龍に転用されたことから、「蜃」に改めたものの両方の意味はそのまま残って紀元前から伝わったもの。

引用元:Wikipedia

要するに、辰の字の意味と蜃の字の意味が混同されたまま、現代にまで伝わっているということです。

 

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■12の方角と名前について

そもそも昔の方角というのは、
古代中国から伝わったものでした。

その方角は全部で12あります。

太古の昔、中国では木星の運行によって方角を決めていました。

木星は、約12年で天球を一周します。

つまり、1年ごとに一つの方角を決めそれを12作ることによって一周分の方角を決めたのです。

で、それが日本に伝わったのです。

古代中国の習わしこそが、12の方角の由来というワケですね。

で、方角の名前は、

干支に登場する動物の名前12の方角に対して北から時計回りに順番に当てはめたもの

なのです。

詳しくはこちら

ちなみに、干支の方角を東西南北にあてはめると、


西

となりますが、厳密にはもっと広い方角をカバーしています。
(例えば、子は北北西~北北東くらいまで)

なお、卯の方角は、大体東北東~東南東の間くらいです。

 

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■干支と昔の時刻

さて、ここまで読んだら、ピーンと来た人も多いと思います♪

そう、昔の時刻です。

昔の時刻も干支十二支で書いていました。

当時は、1日24時間12の刻で表していたのです。

つまり、一刻ごとに2時間

ただし、0時から始まるのではなく、23時から始まります。

干支の時間を現代の時間と対応させると、以下のようになります。

=0時(23時~1時)
=2時(1時~3時)
=4時(3時~5時)
=6時(5時~7時)
=8時(7時~9時)
=10時(9時~11時)
=12時(11時~13時)
=14時(13時~15時)
=16時(15時~17時)
=18時(17時~19時)
=20時(19時~21時)
=22時(21時~23時)

こんなところですね。

例えば、辰二つ時と言うと、
(午前7時~9時)の間を4分割した2つ目の時間帯」
を意味します。

具体的には、午前7時半~8時の時間帯になります。

完全に朝で、通学・通勤の真っただ中の時間帯ですね。

 

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■干支・方角・時刻対応表

干支と方角と時刻の対応表を作りました。

これさえ見れば一目瞭然ですね♪

干支・方角・時刻

ちょっと見えにくいですが、中の緑色の円の中に時刻が書いてあります。
(24時間表記)

干支の方角に関しては、指す範囲が少しアバウトです。

例えば、辰の方角は東南東ですが、東南東から南東の間も含まれているのです。

まあ、方位磁針が無かった時代なので、

「大体、この方角」

という感覚だったのでしょうね。(笑)

では、今回はこの辺で。

 

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■関連項目

【辰年】竜(龍)にちなんだ神社 in愛知県

干支と西暦対応表

子(ね)年

丑(うし)年

寅(とら)年

卯(うさぎ)年

申(さる)年

酉(とり)年

戌(いぬ)年

亥(い)年