しめ飾りや門松は、年末年始、
特にお正月に飾られる冬の風物詩ですね。
近所を歩いていて、しめ飾りや門松を見かけると、
「新年が来たんだなぁ」
と改めて思います。
でも、そこでひとつ疑問!
「しめ飾りや門松は、いつまでかざっておけばいいの?」
そう思うあなたのために、今回調べておきました。(笑)
しめ飾りや門松を飾る期間は、
- 12月25日~1月7日
の間です。
神棚に飾るしめ縄も同じです。
ただし、注意事項があります!
12月29日、30日、31日は飾ってはダメ!!
ということです。
理由は、日本特有の語呂合わせと神様への畏敬の念から来ています。
- 29日=「二重苦」「苦が待つ(末)」
- 30日=「一日飾り」で神様に失礼
- 31日=「一夜飾り」で神様に失礼
以上の理由で、12月29日、30日、31日はダメなのです。
験を担ぐというかなんというか・・・
いかにも日本らしい風習ですね。
近年は、クリスマスツリーなどの飾りがあるので、12月25日からではなく、26日または27日から1月7日まで飾る家が増えているようですね。
(クリスマスの飾りについて、日本の神様はどう思っているのか訊きたいところですが。)
また、地域によっては、小正月の1月15日まで飾るところがあります。
そのあたりは、ご自分が住んでいる地域での期間に合わせればいいでしょう。
■なぜ1月7日まで飾るのか?
1月7日まで飾ればいいことはわかりましたね。
でも、なぜ1月7日まで飾るのか?
疑問に思いませんか?
理由は以下のとおりです。
昔は松の内といって、小正月の1月15日まで、しめ飾りや門松を飾るのが当たり前でした。
また、昔の鏡開きは1月20日に行われていたのです。
(鏡開きの詳細についてはこちら)
しかし、徳川家光が死去した日が4月20日だったため、毎月20日は忌日とされました。
その理由で、鏡開きの日を1月11日まで前倒しにしたのです。
そのため、松の内の期間が鏡開きの日よりも4日ほど後まで来てしまうことになり、
「鏡開きが1月11日に行われるのに、1月15日まで飾るのはおかしい。」
という考え方が広まっていきました。
そこで、正月の祝い事でもある、七草粥を食べる日の1月7日の人日(じんじつ)まで、松の内の期間を前倒しにして調整したわけです。
そのため、それに合わせて、1月7日にしめ飾りやしめ縄などの正月飾りを外してしまう家が増えてきたということなんですね。
以上が1月7日までしめ飾りや門松を飾る理由です。
はるか昔の、鏡開きの日の変更の影響だったんですね。
なるほど、納得です!
では、今回はこの辺で。
■関連項目