中秋の名月とは、旧暦の8月15日に見ることができる月のこと。
中秋の名月を別名で“十五夜の月(じゅうごやのつき)”と言うのは、それが理由です。
中秋の名月の日付は旧暦を元に割り出しているので、現行の新暦(グレゴリオ暦)に当てはめると、年によって日付が変わります。
なので、中秋の名月の日付は毎年違うのです。
今年2024年の中秋の名月は、
新暦(グレゴリオ暦)で言うと9月17日(火) になります。
雲が無ければ、限りなく満月に近い美しい月を見ることができます。
(年によっては満月になることもあります。)
■世界の中秋の名月
英語圏では、中秋の名月をharvest moon (ハーベストムーン)と言います。
元々は、ネイティブアメリカンが秋の収穫を満月に感謝する意味で使っていましたが、それが英語圏で広まり、定着したそうです。
中国では、旧暦の8月15日の時期を「中秋節」と呼んでお祝いをします。
この習慣は、紀元前の古代中国を起源としていて、唐の時代から盛んになり、近隣諸国へ伝わったそうです。
現代の日本、韓国、台湾、ベトナムなどで見られる旧暦の8月15日を祝う習慣は、中国から伝わったものだそうです。
ちなみに、韓国では旧暦の8月15日を「秋夕(チュソク)」または「ハンガウィ」と呼び、その日の前後を祝日としている重要な名節です。
要するに、韓国版のお盆休みですね。
日本、韓国、台湾、ベトナムでの呼び方は以下のとおりです。
日本:「中秋の名月」
台湾:「中秋節」(中国と同じ)
韓国:「秋夕」(チュソク)
ベトナム:「テット・チュン・トゥー」
お祝いのやり方そのものは、各国によって異なります。
■西暦別 中秋の名月
中秋の名月の日を西暦別に記載しました。
参考までにどうぞ。
※朱太字は満月と重なる日です。
1999年(平成11年) → 09月24日
2000年(平成12年) → 09月12日
2001年(平成13年) → 10月01日
2002年(平成14年) → 09月21日
2003年(平成15年) → 09月11日
2004年(平成16年) → 09月25日
2005年(平成17年) → 09月18日
2006年(平成18年) → 10月06日
2007年(平成19年) → 09月25日
2008年(平成20年) → 09月14日
2009年(平成21年) → 10月03日
2010年(平成22年) → 09月22日
2011年(平成23年) → 09月12日
2012年(平成24年) → 09月30日
2013年(平成25年) → 09月19日
2014年(平成26年) → 09月08日
2015年(平成27年) → 09月27日
2016年(平成28年) → 09月15日
2017年(平成29年) → 10月04日
2018年(平成30年) → 09月27日
2019年(令和元年) → 09月13日
2020年(令和2年) → 10月01日
2021年(令和3年) → 09月21日
2022年(令和4年) → 09月10日
2023年(令和5年) → 09月29日
2024年(令和6年) → 09月17日
2025年(令和7年) → 10月06日
2026年(令和8年) → 09月25日
2027年(令和9年) → 09月15日
2028年(令和10年) → 10月03日
2029年(令和11年) → 09月22日
2030年(令和12年) → 09月12日
2031年(令和13年) → 10月01日
2032年(令和14年) → 09月19日
2033年(令和15年) → 09月09日
2034年(令和16年) → 09月28日
2035年(令和17年) → 09月17日
2036年(令和18年) → 10月04日
2037年(令和19年) → 09月24日
2038年(令和20年) → 09月13日
2039年(令和21年) → 10月02日
2040年(令和22年) → 09月21日
2041年(令和23年) → 09月10日
2042年(令和24年) → 09月28日
2043年(令和25年) → 09月17日
2044年(令和26年) → 10月05日
2045年(令和27年) → 09月25日
2046年(令和28年) → 09月15日
2047年(令和29年) → 10月04日
2048年(令和30年) → 09月22日
2049年(令和31年) → 09月11日
2050年(令和32年) → 09月30日
2051年 → 09月19日
2052年 → 09月07日
2053年 → 09月26日
2054年 → 09月16日
2055年 → 10月05日
2056年 → 09月24日
2057年 → 09月13日
2058年 → 10月02日
2059年 → 09月21日
2060年 → 09月09日
2061年 → 09月28日
2062年 → 09月17日
2063年 → 10月06日
2064年 → 09月25日
2065年 → 09月15日
2066年 → 10月03日
2067年 → 09月23日
2068年 → 09月11日
2069年 → 09月29日
2070年 → 09月19日
2071年 → 09月08日
2072年 → 09月26日
2073年 → 09月16日
2074年 → 10月05日
2075年 → 09月24日
2076年 → 09月12日
2077年 → 10月01日
2078年 → 09月20日
2079年 → 09月10日
2080年 → 09月28日
2081年 → 09月17日
2082年 → 10月06日
2083年 → 09月26日
2084年 → 09月14日
2085年 → 10月03日
2086年 → 09月22日
2087年 → 09月11日
2088年 → 09月29日
2089年 → 09月19日
2090年 → 09月08日
2091年 → 09月27日
2092年 → 09月16日
2093年 → 10月05日
2094年 → 09月24日
2095年 → 09月13日
2096年 → 10月01日
2097年 → 09月20日
2098年 → 09月10日
2099年 → 09月29日
2100年 → 09月18日
こんなところですね。
大体、19年周期で一周していることがわかりますね。
19年周期といっても、必ずしも全く同じ日になるワケではなく、一日誤差がある場合があります。
それは、午前0時を数秒~数分程度過ぎているのが理由です。
話は変わりますが、途中から令和表記が消えていることに関しまして・・・。
2051年以降は、今生天皇が退位されている可能性があります。
そういう理由で、令和表記を消させていただいております。
■中秋の名月に食べる料理など
昔からの変わっていないのは、ススキを飾って月見だんごや里芋を供えるところ。
今では月見だんごよりも、蕎麦やうどんに玉子を入れて月見蕎麦(うどん)にして食べますね。
他には、某ハンバーガー店の月見バーガーも人気のようです。
この時期になると、盛んにTVCMが流れますね。(笑)
■千年以上経っても月と人は変わらない
当たり前ですが、
月は千年経っても変わりません。
平安時代の美しさのまま、月は明るく輝いています。
そして、人間という生き物も、千年以上経っても変わりません。(笑)
いわゆる“お月見”は、何かにつけて飲み食いしようとする、人間の“浅ましい面”が因習化したものの一つ。
単に、中秋の名月が美しいというだけで作られた風習じゃありません。
「月を肴に、一杯やりたい」
という平安時代の貴族の風習が、そのまま現代まで受け継がれているだけなのです。
まあ、月が美しいという点だけは私も認めますけどね。
見るだけで結構。
十分満足じゃありませんか♪
では、今回はこの辺で。
■関連項目