そんな話を小耳に挟んだので、
実際に調べてみました。
多分ネタだろうなと思っていたら・・・
本当に“面黒い”という言葉があったのです!!
面黒いとは、
“面白くない”を洒落て言った言葉
で、意味はもちろん「面白くない」です。
しかも、ちゃんと辞書に載っている言葉です。
この言葉は、元々は江戸時代の一部の人たちが使った言葉で、現代では使われていません。
当時の遊び心のある人たちが、面白いという言葉の“白”という色の反対の色、すなわち“黒”を当てはめることで、反対の意味を表そうとしたワケですね。
それが言葉として、現代まで辞書に残っているのです。
そして、そこで疑問。
辞書に載っている言葉にも関わらず、
何故現代で“面黒い”が使われなくなったのか?
私的な考察で申し訳ないのですが、
以下の理由で“面黒い”は使われなくなったと考えています。
- 一時的にブームになっただけで
すぐに廃れた。
(つまり流行り言葉。面白がって使った人は多かったが、すぐに使わなくなった。) - 純粋に使いにくかった。
実際に、面白くなかったら、
「面白い」を否定するのだから、
「~ない」という否定の語尾を付けるのが自然。
素直に「面白くない」または「つまらない」「つまんない」と言ったり書いたりすれば済むこと。
だから、「面黒い」だと否定形にならないので、ニュアンス的に使いにくかったんじゃないかと。
ずっと使われる言葉というのは、
やっぱり、
使いやすくて分りやすい
のが条件なんじゃないかと思います。
現代でも、まだ“面黒い”が辞書に残っている理由は、単純に「面白いの反対の言葉」として載っているだけなんでしょうね。
(実際に“面黒い”を使っている人を私は見たことがありませんし…。)
何はともあれ、
今回の“面黒い”は、新しい発見で珍しくて面白かったです。
が、すぐに忘れ去られることでしょうね。
やっぱり「使いにくい」から。(笑)
他にも珍しい表現の言葉があったらチェックしてみようと思います。
では、今回はこの辺で。