お花見の時期になると、
必ずと言っていい程、桜の木の下で飲めや食えやでどんちゃん騒ぎをします。
そんなどんちゃん騒ぎは、今や花見の風物詩となっていますよね。
でも、ちょっと待ってください。
そもそも、なぜ、
桜の木の下でどんちゃん騒ぎをするようになったのか?
気になりませんか?
その答えはズバリ、
田んぼの神様が桜の木に宿っているから
です。
「田んぼの神様ぁ~~??!?!」
「田んぼと桜とどう関係があるんだよ!!」
などと、ビックリ&疑い&文句を言いたくなると思います。
ですが、これこそが、花見のどんちゃん騒ぎの原点なんです。
■桜の木の下でどんちゃん騒ぎするようになった理由
理由は以下のとおり。
かつて、古代の日本人は稲作が中心の農耕民族でした。
稲作の基本は田植えから始まります。
古代日本人は田植えの時期を桜の開花で決めていました。
つまり、
桜の花が咲いた=田植えの時期
だったのです。
この、桜が咲くことを、古代の日本人は
「田んぼの神様が降臨して桜の花を咲かせる」
と考えていました。
なので、桜が開花すると、
古代日本の農民たちは、桜の下にサケなどをお供えし、田んぼの神様を歓迎する儀式をおこなっていました。
で、その儀式が終わると、お供えしたものを皆で飲んだり食べたりしたのです。
飲めば当然気持ちよくなり、どんちゃん騒ぎとなります。
その当時の習慣が、形を変えて現代まで残っているというワケですね。
故に、桜の木の下でどんちゃん騒ぎをする理由は、
「田んぼの神様が桜の木に宿っているから」
ということになるのです。
このことは、お花見をするようになった理由とも言うことができます。
古代人の欲望が、現代まで受け継がれている…
人の欲望は侮れませんね。(笑)
ちなみに、桜(サクラ)の名前も、田んぼの神様と関係があるそうです。
専門家※の話によると、
(※江戸川大学社会学部教授(当時) 斗鬼正一 氏)
- 桜のサ=田んぼの神様
- 桜のクラ=神様が鎮座する場所
という意味があるそうです。
確かに、田んぼの苗を早苗(サナエ)、苗を植える女性たちを早乙女(サオトメ)と言いますね。
また、岩座と書いてイワクラと読みますし、高御座と書いてタカミクラと読みます。
そう考えると、サクラの意味も分かるというものですね。
なるほど納得です。
なお、余談ですが、お花見をするようになった理由は、昔の貴族の習慣「桜狩り」が関係しているという説があり、今回の田んぼの神様の説とは別モノと言うこともできます。
まあ、田んぼの神様説は、あくまでも「花見でどんちゃん騒ぎをする理由」なので、お花見自体の起源とはちょっと趣旨が違うと思いますのであしからず。
では、今回はこの辺で。
■関連項目