◆5月22日はサイクリングの日
5月22日は、実はサイクリングの日なんですよね。
サイクリングの日は、日本サイクリング協会が2009年(平成21年)4月20日に制定した日。
(日本記念日協会に認定・登録されていない記念日です。)
1964年(昭和39年)の5月22日、日本サイクリング協会は当時の文部大臣から財団法人として認可を受けました。
(それ以前は任意の団体でした。)
その認可を受けた日を記念日として、日本サイクリング協会が
「5月22日はサイクリングの日」
と定めたのです。
サイクリングは、1961年(昭和36年)に制定されたスポーツ振興法の中で、
“国民の心身の健全化に有効なスポーツ”
として、国から推奨されています。
今回は、サイクリングの日やサイクリングに関することをチェックし、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■日本サイクリング協会って?
日本サイクリング協会(JCA)は、国から認可された財団法人です。
(財団法人としては1964年(昭和39年)に設立。)
主に、サイクリングの普及と振興を目的とした活動(公益事業)を行っています。
各都道府県にも、各地独自のサイクリング協会があり、それらの協会と協力、連携をとることで、
- 生涯学習としてのサイクリング
- 自転車を取り巻く社会環境の整備の推進
- サイクリングの環境の整備
- 質の高い余暇活動
などの活動を行い、調査研究することで、サイクリングを通して国民の生活環境の向上を促そうという目的があります。
また、サイクリングの大会など、各種イベントを毎年行っています。
主なイベント実績は以下のとおりです。
- 全日本耐久サイクリング inつくば
- Mt.FUJI エコサイクリング
- BIKE TOKYO
- JCA全国サイクリング大会
- 北海道ブロック大会
- 東北ブロック大会
- 関東甲信越ブロック大会
- 中部日本ブロック大会
- 近畿ブロック大会
- 中国・四国ブロック大会
- 九州ブロック大会
- ツール・ド・草津
- 時空の路ヒルクライムin会津
- ツール・ド・国東
- インターナショナルオホーツクサイクリング
- ツール・ド・ちば
- 信越五高原ロングライド
以上、JCA公式サイトより引用。
毎年、各地でイベントや大会を行っているので、興味がある方はJCA公式サイトをご覧ください。
■サイクリングでダイエット
実はサイクリングはダイエットに向いていると言われています。
その理由として、
- 消費カロリーが多い
(普通に歩くより断然多め。) - 走るよりは楽
- 膝関節を痛めにくい
(ジョギングやランニングは膝関節を痛めやすい。) - 下半身が引き締まる
(足腰の筋肉が鍛えられる。) - ママチャリでもOK♪
などのメリットがあるからです。
消費カロリーの面で言うと、ランニング(ジョギング)や水泳の方がカロリー消費が大きいですが、キツイと長続きしませんし、水泳は時期の制限や施設を選ぶ必要があるため、結局長く続けるには不向きです。
(水着になることへの抵抗感もあります。)
よって、サイクリングは、身近で手に入りやすく、日常的に使う機会が多い自転車を使うので、ダイエットの手段としてとても有効だということになりますね。
(もちろん、サイクリング専用のスポーツタイプの自転車の方が良いのですが…。)
また、サイクリングをすると、下半身の以下の部分が鍛えられます。
- 太もも
- ハムストリングス
(太ももの裏側) - ふくらはぎ
- 大臀筋(お尻)
- 足首
つまり、足全体の引き締めとヒップアップ効果が期待できるというワケですね。
まあ、ヒップアップ効果に関しては、他のトレーニングでも十分可能ですが…。
実際に、スポーツジムでも、エアロバイクと呼ばれるサイクリングを屋内で行うためのマシーンがあります。
トレーニングの世界でも、サイクリングは有効と認められているんですね。
ただし、サイクリングのダイエットには、以下のデメリットがあります。
- 雨や雪が降るとヤル気が無くなる
(「雨だから明日にしよう→そのまま止めてしまう」など) - 高額な自転車を使うと盗まれる
(窃盗団に目をつけられて盗まれてしまう。)
こんなところですね。
これはジョギングやウォーキングにも言えることなんですが、雨や雪などの天候の悪化でサイクリングを止めてしまうことも多々あります。
一度止めたら、そのまま後もやらなくなってしまうわけです。
また、サイクリング用の自転車には、かなりデザインや性能の良い、高額な自転車もあります。
(例えばビアンキなど…。)
ヤル気を出してそういう自転車を買って使うと、どうしても他人の目に留まるものです。
それが窃盗団などの犯罪者の目に留まると…
盗まれてしまうことになるワケですね。
せっかく高いカネを出して買ったのに、盗まれてしまっては元も子もありません。
なので、サイクリングをするなら、どこでも使われているような普通の自転車(いわゆるママチャリ)で十分だと思います。
■精神的なメリットもある
サイクリングにはダイエット効果だけでなく、運動によるストレス発散にもなるという精神的なメリットもあります。
(娯楽性の高いスポーツ全般に言えることですが…。)
自転車をこいで走ることで、気分爽快になります。
また、走りながら、ゆっくりと背景が流れていくのを見ることは精神的に良いこと。
心を落ち着かせるリラックス効果があるとされています。
以上の理由から、サイクリングにはストレス発散とリラックス効果の二つの精神的なメリットがあると言えます。
そういう面があるからこそ、サイクリングにハマる人がいるんじゃないでしょうか。
何度か経験するうちに、自然とサイクリングを求めるようになるんでしょうね。
■サイクリングをする際のマナー
サイクリングに限らず、自転車に乗る時にはマナーが必要です。
基本的には交通ルールを守れば良いのです。
ですが、交通ルール以外にも守るべきマナーがあります。
具体的には、以下のとおりです。
- 傘(日傘)をささない
(傘をさすと片手運転になるので危険です。) - スマホ(携帯)を見ない
(よそ見運転になるので危険です。)
(スマホや携帯を使う時は安全な場所で自転車から降りて使うこと。) - 歩道は歩行者を優先する
(歩道が混雑している場合は、自転車から降りて歩きましょう。) - 車道は危険なのでなるべく走らない
(左折時の巻き込み事故に発展する可能性があります。) - スピードの出し過ぎに注意
(自転車は意外と高速で走れてしまう乗り物です。)
こんなところですね。
近年多いのが、スマホを見ながら運転する事例。
よそ見運転はもってのほかです。
やめましょう!
また、自転車は、出そうと思えばかなりのスピードを出せる乗り物です。
自転車の種類や漕ぐ人の脚力とテクニックにもよりますが、極端な条件によっては新幹線並のスピードを出すことが可能となっています。
まあ、実際には、ママチャリでは時速30km前後くらいが限度でしょうが、スポーツタイプの専門的な自転車になると、時速60km以上のスピードを出すことも十分可能です。
時速60kmといえば、自動車が普通に出す速度と同じです。
そんなスピードで人とぶつかったら、死亡事故にすらなりかねません。
自転車とはいえ、スピードの出し過ぎには、十分注意しなければなりませんね。
■自転車の日もある
サイクリングの日以外にも自転車の日という日があります。
自転車の日は5月5日。
そう、こどもの日と同じ日なんです。
こどもの日の方が有名でメジャーな存在なので、5月5日が自転車の日ということを知っている人は少なめです。
自転車の日は、自転車月間推進協議会と呼ばれる団体によって制定されました。
実は自転車基本法(正しくは「自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律」)が1981年(昭和56年)5月に制定されたことを記念として、自転車月間という交通ルールや交通マナーを守る運動期間が決められました。
自転車月間の期間は5月1日~31日まで。
つまり、5月いっぱい。
その期間中の祝日のひとつ、5月5日を自転車の日と定めたのです。
子供は、親以上に自転車に乗る機会が多いですよね。
なので、こどもの日にこそ、自転車に乗る際のルールやマナーを伝えるのにふさわしいということで、こどもの日である5月5日を自転車の日と決めたそうです。
ちなみに、自転車の日と自転車月間は、現在は単なる記念日ではなく、法律で定められた日となっています。
(自転車活用推進法(平成二十八年法律第百十三号)第14条)
つまり、普通の民間の団体などが定めた他の記念日とは重みが違うということですね。
まあ、交通事故の危険性や重大性を考えれば、当然のことと言えるでしょう。
ちなみに、自転車関連の記念日としては、愛媛サイクリングの日が有名どころですね。
毎年11月の第2日曜日は愛媛サイクリングの日です。
その日は、数多くのイベントが愛媛県内の市町で開催され、県民みんなでサイクリングを楽しんでいるようです。
警察の交通課の方々が大変でしょうけど、とても良い記念日だと思います。
■【余談】実はパパチャリもある?!
実は、ママチャリならぬパパチャリもあるようです。
「ママチャリがあるなら、パパチャリがあってもいいじゃないか!」
というコンセプトの元、当時のライフスタイル情報誌「Daytona(デイトナ)」と自転車ショップ「チムチムレーシング」(東京・小平市)と「自転車専門店あさひ」がコラボレーションして完成した自転車がパパチャリです。
(現在では、他のメーカーのパパチャリもあります。)
製品の正式名称は「88CYCLE(ハチハチサイクル)」。
88は、“パパ”とかけているんですね。(笑)
ちなみに、パパチャリの定義は以下のとおりです。
第1条:お父さんが格好良く乗れること
第2条:チャイルドシートがマウント出来ること
第3条:利便性と乗りやすさを両立していること
第4条:子どもも乗りたがるデザインであること
第5条:お父さんがカスタムを楽しめること
第6条:たくさん荷物が積めること
以上、サイクルベースあさひ公式サイトより引用。
公式サイトを見てみると、確かにスタイリッシュでカッコいい自転車でした。
ママチャリのような、庶民的で、どこか甘さ(妥協感)のあるフォルムではなく、強度とカッコよさを両立させたようなフォルムになっています。
それでいてゴツイ感じもなく、都会的なカラーリングで、どんなライフシーンにも似合いそうなイメージがあります。
こんなパパチャリなら、男なら一度は乗ってみたいと思うでしょうね。
主な外見や仕様は、88CYCLEのページをご覧ください。
■まとめ
- 5月22日はサイクリングの日
- サイクリングの日は
日本サイクリング協会によって制定
(制定は2009年(平成21年)4月20日) - サイクリングは国から推奨されている運動
(心身の健康に役立つ) - 日本全国で様々なサイクリングのイベントがある
- サイクリングは下半身へのダイエット効果がある
(主に足~お尻にかけて) - ストレス発散とリラックス効果もある
- 毎年5月は自転車月間
- 自転車の日もある
(5月5日) - 自転車に乗る際は守るべきマナーがある
(傘をささない、スマホ(携帯)を見ないなど) - 実はパパチャリもある
(ママチャリに対抗(?)して作られた)
以上、こんなところですね。
自転車はとても便利な乗り物です。
しかし、使い方を誤ると、思わぬ悲劇の原因になってしまうことも事実。
あまりスピードを出さず、節度と他人への思いやりをもって運転しましょうね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目