実は5月9日は、富山県民の日だったんですね。
正式には「県民ふるさとの日」が正しい名称です。
県名が省略されているんですね。
富山県の位置はここ↓
富山城や黒部ダムなどの名所、鱒寿司、ホタルイカの沖漬けなどの名物で有名な富山県。
実は富山県は、1876年(明治9年)の11月に新川郡などの一部の地域を編入して名前が新川県に改められました。
つまり、一度無くなってしまったのです。
しかし、当時の金沢県(今の石川県)では、能登・加賀などの北・西側と、東部の越中側との間で、政治的な衝突がありました。
北・西側は、県庁がある金沢を中心に交通事業(道路整備など)を推し進めていました。
一方で、東の越中側は、矢部川や庄川などの河川の反乱を防ぐため、治水を急務としていました。
限られた時間・予算・人材の中で、両方とも進めるのは無理なこと。
真っ向から対立していた両者は、1883年に県を分離して別々の道を歩むことになりました。
つまり、現在の石川県の一部だった越中地方分離し、改めて富山県を設立したのです。
その日こそ、5月9日だったのです。
その5月9日を記念とし、平成25年に富山県条例で県民ふるさとの日が制定されました。
県民ふるさとの日を定める条例
(平成25年3月27日富山県条例第9号)
今回は、そんな県民ふるさとの日についてチェックしてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■学校は休日になるの?
残念ながら、休日にはなりません。
県民のふるさとの日は、現在では公立の学校が休みになることはありません。
それに、4月末から5月上旬にかけて、大型連休のゴールデンウィークがあるので、今後、学校が休日化される可能性は低いでしょうね。
■県民ふるさとの日の主な趣旨
富山県民の日の主な趣旨は、
「県民が、ふるさとの歴史、自然及び風土並びにそれらの中で培われた文化、産業等についての魅力を知り、理解を深め、ふるさとへの愛着を育むとともに、自治の意識を高め、希望と誇りを持つことができる富山県を築き上げることを期する日」
というものです。
ちょっと長いので、
わかりやすくまとめてみると、
「富山県のことを色々知って愛し、
自治意識をもって、みんなで誇れる富山県にしよう!」
ということですね。
石川県から分裂して出来たという富山県の歴史を考えると、自治という言葉が出てくるのもうなづけますね。
■無料開放される施設
県民ふるさとの日の記念ということで、以下の施設が無料・割引開放されます。
(注:全部は網羅してません)
- 富山県中央植物園
(入園料無料) - 富山県呉羽青少年自然の家
(日帰り利用料金無料) - 富山県総合体育センター
(第1トレーニング室の利用料金無料) - 富山県美術館
(常設展観覧料無料) - 富山県水墨美術館
(常設展観覧料無料) - 県民公園太閤山ランド
(施設利用料金無料) - 富山県立山博物館
(常設展観覧料無料)
こんなところですね。
県民の日の無料開放施設は他にもあります。
富山県の公式HPをチェックしてみてください。
公式HP内の「県民ふるさとの日」ページの下の方にリンクがあります。
(リンク先はPDFファイルなので、対応したブラウザやアプリじゃないと開けません。)
■県民ふるさとの日以外の日本の5月9日
呼吸の日
悟空の日
アイスクリームの日
黒板の日
メイクの日
ゴクゴクの日
呼吸の日は語呂合わせ。
「こ(5)きゅう(9)」。
制定はNPO日本呼吸器障害者情報センター。
悟空の日は、なんとあのドラゴンボールの主人公孫悟空にちなんで作った日!
ついに記念日まで出来てしまいましたね!
ドラゴンボールは本当に偉大な作品です。
認定は日本記念日協会(2015年5月9日)。
アイスクリームの日は、
当時の東京アイスクリーム協会が記念事業としてアイスクリームを配ったことから。
制定は社団法人日本アイスクリーム協会(1965年)。
黒板の日は語呂合わせ。
(こ(5)く(9)ばん)。
制定は全国黒板工業連盟(2000年7月)。
メイクの日は語呂合わせ。
5月は英語でMay(メイ)なので、
「メイ(5月)ク(9)」。
制定はJapan Make-up Artist Network (JMAN)。
ゴクゴクの日は語呂合わせ。
(ゴ(5)ク(9))より。
これには、水をゴクゴク飲めるような水環境について考える日という趣旨があります。
その他の記念日等についてはこちら↓の記事をどうぞ。
こんなところですね。
5月9日という中途半端な日にも関わらず、記念日が多いですね。
まあ、語呂合わせが多いので、
結果的に5月9日になっただけのことでしょうが。
それにしても悟空の日には驚かされました。
漫画・アニメのキャラクターの記念日が日本で公式認定されてしまうとは・・・。
ドラゴンボールは本当に偉大な作品なんですね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目