■裏旬ぶどうの日ってどんな日?
裏旬ぶどうの日は、本来のぶどうの旬の時期の8月~10月頃とは真逆の2月~4月頃を「裏旬」とした記念日のことです。
日本で生産しているブドウ(巨峰、マスカットなど)は、9月頃が旬のピークの時期となっています。
ハウス栽培のものでも、市場に出回るのは早くても5月の終わりくらいから。
なので、冬から早春にかけては日本のぶどうを食べることは難しい状況でした。
しかし、株式会社GREENCOLLARさんが、ニュージーランドに日本のブドウ農家のノウハウを持って行って、現地で日本のぶどうを栽培・収穫できるようになりました。
ニュージーランドの気候は、ちょうど日本の気候と真逆になっていて、日本が冬だとニュージーランドは夏です。
(真夏にクリスマスがやってくるということです。サンタさんもTシャツ1枚で活躍しています。(笑))
つまり、日本ではブドウを出荷できない時期にニュージーランドでは収穫・出荷できるというワケです。
そのおかげで、日本では旬の時期の真逆の「裏旬」の時期にも、日本のぶどうを市場に出すことができるようになったのです。
それ故に、2月~4月頃を「裏旬」と呼び、裏旬のピークである3月中に「裏旬ぶどうの日」という記念日を制定して、裏旬の言葉と美味しいぶどうを広めようという狙いがあるのです。
■提唱・制定者は?
裏旬ぶどうの日の制定者は、前述の「株式会社GREENCOLLAR」さんです。
日本の山梨県とニュージーランドの2か所で日本品種のクラフトぶどう「極旬」を育てています。
他には、巨峰やバイオレットキングといった品種も育てているそうです。
■日付の理由は?
日付が3月23日の理由は以下のとおりです。
- 3月が裏旬のピークの月
- 23日の23は“ふさ”と読めるところからブドウの房との語呂合わせ。
■日本記念日協会に登録されているの?
裏旬ぶどうの日は、日本記念日協会に認定・登録されています。
登録年は2022年(令和4年)です。
こんなところですね。
最近では、冬でも普通にぶどうが売られていましたが、前述のようなからくりがあったとは思いませんでした。
確かに、気候が真逆の土地で生産・出荷すれば、旬が真逆の時期でも旬のものを食べることは可能になります。
また、近年では、農家を継ぐ若者が減り、生産業者そのものが減ってしまう傾向があります。
となると、農家のノウハウを海外へ持ち出すことによって、生産者の減少を防ぐということにも一役買っているのかもしれませんね。
(ノウハウを持ち出すことに関しては、また別の問題がありますが…。)
何はともあれ、美味しいブドウが冬から春にかけて食べれるのは嬉しいことです。
生産者さんたちには、これからも頑張ってほしいところですね!
では、今回はこの辺で。
■関連項目