■放送記念日ってどんな日?
放送記念日は、記事のタイトルにあるとおり、日本初のラジオ放送(仮放送)が行われた日を記念して、NHKが制定した記念日です。
この仮放送が行われたのは、1925年(大正14年)3月22日です。
当時、NHKの前身である社団法人東京放送局が、東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)の校舎内に仮施設を設置し、ラジオの仮放送を行いました。
↓東京高等工芸学校本館の写真(1926年2月20日)
出典:Wikipedia
最初の放送時の第一声の言葉は、
「アー、アー、アー、聞こえますか。JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。こんにち只今より放送を開始致します。」
だったそうです。
(JOAK=東京放送局のコールサイン。無線局を識別するために、国際電気通信条約の無線通信規則に則って定められた符号。)
この時のアナウンサーは京田武男氏で、日本初のラジオ発声者となりました。
また、放送開始当時は、京田氏の他に大羽涛(大羽仙外)氏、熊崎真吉氏、桐野音次郎氏の3名(合計4名)のアナウンサーがいたそうです。
ちなみに、東京放送局のラジオの本放送が開始されたのは、同年の7月12日からであり、放送施設は東京の愛宕山(現・東京都港区愛宕)にありました。
↓当時の東京放送局(愛宕山)↓
出典:Wikipedia
当時の放送局の建物は、現在はNHK放送博物館になっています。
余談ですが、ラジオの仮放送にこぎつけるまでに、当時の大阪放送局などと様々な障害(試練?)があったそうです。
それらのエピソードに関しましては、NHKが自サイト内で放送史として公開しています。
過去に収録したTV番組を動画として公開していますので、詳細はそちらをご覧ください。
■提唱・制定者は?
放送記念日の制定者は、前述のとおり「NHK」さんです。
制定年は、1943年(昭和18年)です。
■日付の理由は?
日付が3月22日の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
放送記念日は、日本記念日協会に認定・登録されていませんが、サイト内に「その他の記念日」として記載されています。
こんなところですね。
日本初のラジオ放送を試みようとして、肝心の機材を大阪放送局(当時)に買い取られてしまったというエピソードがあったそうですね。
(当時、ラジオ放送用の機材は日本に1つしかなかったそうです。)
で、悪戦苦闘して、既存の機器を改造して放送用の機材を作り出したものの、設備が未完成なので放送の許可が下りなかったそうです。
そこで、試験放送という形で許可をもらい、仮放送にこぎつけたんだそうです。
なんというか…なぜそこまでして日本初を狙ったんでしょうね?
大阪放送局に機材を買われた時点で、東京放送局の人たちのハートに火がついちゃったんでしょうかね?
こういう強情というか意地っ張りというか信念というか…そういった頑固な精神が、今のNHK(の受信料搾取)に反映されているのかもしれませんね。(笑)
では、今回はこの辺で。
■関連項目