■くじらの日ってどんな日?
くじらの日とは、「鯨と日本人の共生を考える日」とするのが目的で作られた記念日です。
日本には、くじらの肉を食べるという独自の食文化がありますが、かつて加入していたICRW(国際捕鯨取締条約)と商業捕鯨モラトリアムによって、鯨を捕獲して肉を市場に出すという商業捕鯨を制限されていました。
制限されていた間でも、日本は調査捕鯨という形で少数の捕鯨を行っていました。
調査捕鯨で得られた研究結果によって様々なことが判明し、特に鯨全体の数が大きく回復していることも判明しました。
そこで、元々鯨を食べる食文化を持つ日本は、あきらめずに商業捕鯨の再開の許可をICRWに何十回も申請しましたが、オーストラリアを中心とした反捕鯨国家の圧力で申請を却下されました。
故に、日本は商業捕鯨を再開するために、2018年(平成30年)12月26日にICRWを脱退したのです。
だからといって、単に鯨を食べる目的で鯨を制限なしに捕獲するというワケではありません。
商業捕鯨を禁止され、調査捕鯨を行っていた時代、反捕鯨の国や団体の意見に耳を傾けることによって、生物としての鯨の命の大切さなども十分に理解するようになったのです。
昔のように、ただ捕獲して食するというのではなく、現在では、地球に住む同じ生命体として、人と鯨が共生していくという考えを持っているのです。
(それでも、鯨の肉を食べる食文化は残っているので、捕鯨自体は行われています。)
■提唱・制定者は?
くじらの日の制定者は、「日本鯨類研究所」さんです。
水産資源の適切な管理と利用に寄与することを目的に、鯨類などの試験研究などを行う一般財団法人さんです。
■日付の理由は?
日付の理由は、語呂合わせです。
「く(9)じ(4)ら」と読めるところから来ています。
ちなみに、この記念日とは別に、毎月9日を「クジラの日」とする日本捕鯨協会などの組織・団体等もあるそうです。
■日本記念日協会に登録されているの?
くじらの日は、日本記念日協会に認定・登録されています。
こんなところですね。
私が小学校低学年だったころは、給食にクジラの肉が出たことが何度かありましたが、それ以降は市場でもクジラの肉をみることがなくなりました。
その理由は、大人になって大分経ってから知ることになりました。
捕鯨そのものを圧力で制限されていたんですね。
ただ、鯨の肉を食べなくても、別の肉があるので全然平気だし、そんなに食べたいとも思わなかったですね。
それに、鯨は食用というよりも、海に住む野生動物というイメージの方が大きいので、別に肉として市場に販売しなくても良いと思っています。
(イメージ的には、熊や鹿の肉を食べるのに近い感覚です。普通の食卓には出ません。)
それでも、捕鯨自体は反対しません。
まだ、研究する余地が残っていると思いますので。
では、今回はこの辺で。
■関連項目