■海苔の日ってどんな日?
海苔の日とは、海からの贈り物である海苔に対する感謝の気持を込めて作られた記念日です。
海苔が初めて法律に登場した「大宝律令」 が施行された、旧暦の大宝2年1月1日を西暦に換算すると、702年2月6日となるので、その2月6日を海苔の日として定めたそうです。
ちなみに、海苔の存在が文献の中に初めて登場したのは、689年(持統天皇3年)の木簡※に記述されたとみられる「紫菜献上」だそうです。
(※文字を書いて残すための細長い木の板のこと。当時の紙は希少で貴重だったため、木簡が主流だった。)
この「紫菜」こそが海苔であり、海苔が食文化として現代にも受け継がれていることを考えると、とても歴史の長い食材であることがわかります。
出典:全国海苔貝類漁業協同組合連合会 海苔の日 、 Wikipedia
余談ですが、海苔には制ガン効果もあるようです。
北里大学の山本一郎元教授は,ラットの実験でノリに制ガン効果があることを明らかにしました。これは発ガン物質であるジメチルヒドラジン(DMH)をラットに注射して腸ガンを発生させる飼育過程で、バランスのとれた標準飼料を与えた対照群と2%の割合で海藻の粉末を混合した飼料を与えたラットの腸ガン発生率を比較したもので、その結果、対照群は10匹中7匹に腸ガンが発生したのに対して、アサクサノリを添加した飼料で育てた群の腸ガン発生率は、10匹中2匹にとどまるという、驚くべき腸ガン抑制効果を得ました。また、この好結果をもとに乳ガンについても同様の実験を行い、きわめて高いガン抑制効果を認めています。
難しいことはわかりませんが、とにかく、身体に良い食材ということですね。
■提唱・制定者は?
海苔の日の制定者は、「全国海苔貝類漁業協同組合連合会」さんです。
制定年は、1966年(昭和41年)です。
■日付の理由は?
日付の理由は、前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
海苔の日は、日本記念日協会に認定・登録されていません。
こんなところですね。
海苔は、日本の食文化には欠かせない食材です。
おにぎりはもちろんのこと、寿司、太巻き(恵方巻き)、ざるそばやお好み焼きのトッピング、ご飯のお供(佃煮)、和菓子のあられなど、日本の食文化の様々なカテゴリーで使用されています。
家庭によって違いがありますが、海苔の存在は非常に身近なものとなっているのです。
そんな海苔へのリスペクトこそが、海苔の日というワケですね。
今日くらいは、そんな歴史ある海苔に感謝しながら、美味しくいただきましょう♪
では、今回はこの辺で。
■関連項目