六曜 (大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅)について

六曜って何?

六曜(ろくよう、りくよう)とは、暦関連の言葉で、歴注(れきちゅう)の一種です。

カレンダーの日付の下や横などに小さく書かれている大安赤口先勝友引先負・仏滅がありますよね?

それらこそが六曜です。

ちなみに歴注とは、カレンダーなどに書かれる暦の表記事項を言います。

例を挙げると、

  • 干支(子・丑・寅・卯など)
  • 十干(じっかん 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)
  • 二十四節気(立春・春分・夏至・冬至など)
  • 六曜(大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅)

などといった表記のことです。
(上の例以外にも別の歴注がありますが、ここでは割愛します。)

十干(じっかん)はともかく、干支や二十四節気、六曜は、今でもカレンダーでよく見かけるんじゃないでしょうか。

■各六曜の意味など

簡易版ですが、六曜それぞれの意味などを以下に記載します。

参考までにどうぞ。

  • 大安(たいあん だいあん)
    「何事も成功しやすい」「大いに安し」という意味の日です。
    一日中が吉の日で縁起が良いため、特に結婚式に向いている日です。
    また、「最も安心できる日」という意味もあります。
    何もせずに静かに過ごすことで、より平穏・安全に過ごせる日でもあります。
    午前中= 昼= 午後=
  • 赤口(しゃっこう しゃっく せきぐち あかくち じゃっく)
    何事にもの日で、陰陽道においては大凶の日。
    ある意味、仏滅よりも悪い日と言えます。
    特に赤い色を連想させる危険物(刃物など)には要注意の日です。
    ただし、昼ごろ(11時~13時)だけはであり、法事など、神仏の力が及ぶ行事はOKとされています。
    朝=大凶 昼=(11時~13時ごろまで) 午後=大凶
  • 先勝(せんがち せんしょう さきがち せんかち さきかち)
    文字通り「先にやれば勝つ」の意味があります。
    「善は急げ」という諺(ことわざ)のとおりの日です。
    午前中= 午後=(14時~18時まで)
  • 友引(ともびき)
    「悪いこと(凶事)に友を引く」という意味があります。
    友人(親しい人)をトラブルに巻き込むので注意が必要。
    特に友引の葬式は縁起が悪いので厳禁です。
    午前中= 昼= 夕方=大吉(16時~18時まで)
  • 先負(せんまけ せんぶ せんぷ さきまけ さきおい)
    文字通り「先にやれば負ける」の意味があります。
    急用などの特別なことは何もせずに、普段どおりに静かに平静に過ごすのがです。
    午前中= 午後=
  • 仏滅(ぶつめつ)
    「仏も滅ぶ、忌まわしい日」という意味があります。
    何事も凶の日なので、普段しないことをする場合は注意が必要です。
    午前中= 昼= 午後=

こんなところですね。

そもそも、六曜の吉凶は眉唾モノであり、ジンクスに近い意味合いでしかありません。

関暁夫氏風に言うなら、
「信じるか信じないかは、あなた次第です!」
ということです。(笑)

ですが、結婚式は縁起のいい吉日の大安を選んだり、不吉な仏滅を避けたいという気持ちがまだあるからか、六曜は現代でも需要があり、カレンダーに使われています。

各六曜の詳細は、それぞれのページをご覧ください。

リンクはこちら↓
大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅

■六曜のルーツ

六曜のルーツは古代中国と言われていますが、いつの時代に生まれたかはハッキリしていません。

六曜が日本に入ってきたのは鎌倉時代(14世紀ごろ)と言われています。

歴注として定着したのは江戸時代であるが、現在の六曜とは異なる漢字を使われたり、順番が違ったり、意味や解釈が違ったりしていたそうです。
(※例えば、小泉光保の「頭書長暦」では、六曜は大安、立連、則吉、赤口、小吉、虚妄となっている。)

つまり、時代を経て六曜は変化し、現在の意味と順番で定着したのは江戸時代後期だそうです。

■六曜の算出方法

六曜は旧暦の日付から算出することができます。

算出方法は以下のとおり。

計算式:(月+日)÷6=?…あまり
あまり 0
大安
1
赤口
2
先勝
3
友引
4
先負
5
仏滅

(Wikipedia より引用)

算出後の“あまり”によって、六曜が決定するワケですね。

現代のカレンダーで、六曜が必ずしも順番通りにならないことがありますよね?

その理由は、旧暦の日付によっては、現代のカレンダーに当てはめると“あまり”が順番通りにならないことがあるからです。

カレンダーを見てみると、大安の後にいきなり先勝が来たりすることがあるのはこのためなのです。

現代のカレンダーは7曜かつグレゴリウス暦なので、ズレが出るのは当然と言えば当然ですけどね。

■月ごとの六曜

旧暦の六曜は、各月の初日1日の六曜が以下のように決まっていました。

  • 1月・7月:先勝
  • 2月・8月:友引
  • 3月・9月:先負
  • 4月・10月:仏滅
  • 5月・11月:大安
  • 6月・12月:赤口

旧暦は月齢で計るため、1ヶ月30日で計算し、1年=12ヶ月=360日でした。
(ただし、3年に一度の閏月がある年は1年=13ヶ月=390日)

なので、六曜を固定しても矛盾が出ずに上手く回るようになっていました。
(ただし、閏月では前月と同じ六曜にして調整しています。)

では、今回はこの辺で。

 

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