シーサーの日【4月3日】

◆4月3日は「シーサーの日」

■シーサーの日ってどんな日?

シーサーの日は、日付の語呂合わせ「4月(しー)3日(さー)」から誕生した記念日です。

シーサー発祥の地とされている、沖縄県那覇市壺屋(地名)において、2002年(平成14年)より記念日として実施されています。

沖縄のシーサー文化を、全国に広めようという狙いがあります。

この日、那覇市の壺屋(地名)では、シーサーに関する様々なイベントが開催されます。

壺屋焼物博物館のシーサーイベントは、現地では有名です。

■シーサーって何?

シーサーとは、獅子(ライオン)のオブジェことで、獅子(しし)の発音が沖縄で訛ってシーサーになったと伝えられています。

日本の神社でよく見かける狛犬みたいな姿をしていますが、どちらもモデルは獅子なので、デザインが違うだけで元ネタは同じということになります。
(厳密には違う部分もあります。)

シーサーは沖縄では非常にメジャーなオブジェであり、大きさも様々です。


民家の屋根、首里城など歴史的建造物の門の前、お店の前、室内など、いたるところに設置・飾られています。

↓こんなユニークなシーサーもあります。(笑)

現在では、シーサー文化は沖縄だけでなく、日本の各地でもちらほら見受けられるようになりました。

置物としては狛犬に近い存在なので、室内に飾ったり、建物の門前に飾るのに抵抗が無いのでしょうね。

■提唱・制定者は?

シーサーの日の制定者は不明です。

しいて言うなら、那覇市壺屋地域全体といったところでしょうか。

■日付の理由は?

日付の理由は前述のとおりです。

■日本記念日協会に登録されているの?

シーサーの日は、日本記念日協会に認定・登録されていません。

■最古のシーサー

史上最も古いシーサーは、勢理城(沖縄県島尻郡八重瀬町富盛)にある石造のシーサーです。

琉球王国の歴史書「球陽」によると、尚貞21年(1689年)に設置されたそうです。
製作者は不明とのこと。

現地では「富盛の石彫大獅子」または「勢理城の石彫大獅子」とも呼ばれています。

大獅子というだけあって、現存する石造のシーサーでは最大の大きさだそうです。
(全高:約1.4m 全長:1.75m)

歴史的価値が高いため、1974年(昭和49年)12月2日に有形民俗文化財に指定されています。

胴体や前足等に見られる窪みは、戦争による弾痕だそうです。

実際に、太平洋戦争中、米軍が記録・撮影した写真には、このシーサーが写っています。


(1945年(昭和20年)6月18日撮影)


 

こんなところですね。

狛犬もシーサーも元ネタは獅子なので、ルーツは同じと言えます。

しかしながら、厳密に言うと、狛犬は角が生えている架空の生物です。

対の獅子の像が日本に伝わったのは飛鳥時代と言われています。

その当時は両方とも同じ獅子のデザインだったそうですが、平安時代から片方のデザインを変えた獅子の像が対で設置されるようになったそうです。

そのデザインを変えた方が、角が生えた獅子の像、つまり狛犬というワケです。

現在では、角が生えていない獅子の像も含めて「狛犬」と呼ばれています。

つまり、どっちも狛犬です。

獅子はネコ科の動物。狛犬はイヌ科…でしょうか?(笑)

では、今回はこの辺で。

 

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