■点字ブロックの日ってどんな日?
点字ブロックの日は、1967年(昭和42年)3月18日に、世界で初めて点字ブロックが岡山県立岡山盲学校に近い交差点に敷設されたことにちなんで制定された記念日です。
この記念日には、点字ブロックの安全性の確保と発展を目指していくという狙いもあるそうです。
点字ブロックとは、上の画像のとおり、横断歩道の手前や駅のホームなどの床に埋め込まれている黄色の凸凹のやつです。
主に視覚障害者や視力が低い人の交通を補助する役割があります。
普段何気なく見かけるやつですが、ちゃんと異なる種類があり、役割も違います。
詳細は後述で。
■提唱・制定者は?
点字ブロックの日の制定者は、「岡山県視覚障害者協会」さんです。
第12号「記念日文化功労賞」を受賞したことがある、立派な社会福祉法人です。
ちなみに、記念日の制定年は2010年(平成22年)です。
■日付の理由は?
日付が3月18日の理由は、前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
点字ブロックの日は、日本記念日協会に認定・登録されています。
登録年月日は、2010年(平成22年)3月18日です。
ちょうど記念日と同じ日ですね。
■点字ブロックの種類と役割
点字ブロックは、大きく分けると3種類あります。
- 点状ブロック(丸の突起)
危険を知らせるためのブロック。 - 線状ブロック(細長い線のやつ)
通り道を示すブロック。 - 上記2つの複合ブロック
危険と通り道の方向を示すブロック。
◆点状ブロック
点状ブロックは、駅のホームの縁(電車が入ってくる側)や、歩行者通路と車道の境界線、通路の交差点などに設置されています。
「これ以上進むと危ないので、一旦止まって安全確認しましょう」
といった、危険を知らせる役割があります。
◆線状ブロック
線状ブロックは、道が続く方向を示すための点字ブロックです。
「この方向に道が続いていますよ」
と、歩行先を促すのが目的です。
主に、整備された歩行者用道路や、駅構内の通路、地下街の通路などに設置されています。
このブロックよって、「あ、こっちに道があるな」と認識できるのです。
◆複合ブロック
複合ブロックは、点状ブロックと線状ブロックを合わせて作られた点字ブロックです。
点状ブロックの方向に歩くのは危険だが、線状ブロックの方向に歩く分には危険はないということを表しています。
主に、駅のホームや、交通量の多い道路との接点などに設置されています。
こんなところですね。
それにしても、点字ブロックの敷設は、日本が世界初だったとは驚きです!
欧州の福祉国家が先だと思っていましたが、まさか我が国だったとは…。(笑)
まあ、点字ブロックは日本で開発されたものだそうなので、日本が敷設世界初なのは当たり前なんですけどね。
点字ブロックは、目の不自由な人のためにつくられた“優しさの結晶”です。
通勤・通学などで普段何気なく踏みしめているやつですが、今日くらいは、少し意識して見てみるのもいいと思いますよ。
また、点字ブロックを隠してしまうように駐輪・駐車している人を見かけますが、それは明らかに歩行者妨害です。
そういうことをしないように、少し注意して駐輪・駐車しましょうね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目