お風呂、キッチン、洗濯機などの水回りは常に湿気があるところです。
故に湿気によるじめじめに悩まされます。
梅雨は特にひどくなります。
なぜなら、細菌やカビがすごく増えるから!!
しかもクサい!!!
ハッキリ言って、嫌!ですよね?
洗濯物や洗い物をする主婦(主夫)のみなさんには、特に面倒な時期ですよね。
そこで今回、カビや細菌の繁殖を防ぐための、
とても効果的な湿気対策を10つ程ご紹介します!
皆様のお役に立てれば幸いです。
■風呂場の細菌&カビ防止対策
最も細菌とカビが繁殖しやすい場所がお風呂場です。
梅雨だと更に悪化します。
風呂場の細菌・カビ対策は以下のとおりです。
- まず、風呂の栓を抜いて、残り湯を全部流す。
- 風呂場の窓を開ける。
(窓が無い場合は出入り口を少し開ける) - 換気扇を回す。
(24時間回すのが理想的) - 45℃以上のお湯を湯船にかけ、
水分を一気に蒸発させる。 - 風呂場に残った水分を全部ふき取る。
- 湯気が全部出たら、窓を閉める。
こんなところですね。
最も肝心なのは、
5.の「水分を全部ふき取る」ことです。
そこへ、換気扇による空気の流れで残った水分の蒸発を促すワケです。
換気扇だけでなく、扇風機を併用すると、更に水分の揮発効果が高まります。
もちろん、換気扇は24時間つけっぱなしが理想的です。
扇風機は風呂場が完全に乾いたら止めてもいいでしょう。
とにかく、カビを生えさせない方法は、水分をいち早く無くすことです。
水分さえなければ、細菌やカビが繁殖することはありませんので。
まさに、一石二鳥ですね♪
ちなみに、風呂の残り湯を一晩おいておくと…
なんと、細菌が数億個繁殖しています!!
つまり、残り湯は非常に不潔なのです。
そんな水で洗濯物を洗ったら、汚れが落ちにくくなるのは当然です。
出来る限り、残り湯を使わずに新しい水で洗濯した方が無難です。
■バスタオルは1回使ったら洗って日干し!
実は、風呂上りの身体を拭いた後のバスタオルにも細菌がついています。
風呂に入ったくらいでは、人間の身体の細菌は全部とれません。
つまり、身体の水分を拭きとったバスタオルにも細菌がついてくるのです。
ですので、「バスタオルは汚くない」と放置しておくと、大変なことになります!
身体を拭いたあとのバスタオルは、放置する日数によって、ついている細菌が増えます。
1日目 約200万個(使用済み雑巾レベル)
3日目 約2000万個(トイレの便座レベル)
5日目 約8億個(使用済み公衆便所レベル)
7日目 約9億個(ほぼ限界レベル)
と、このように、ネズミ算以上のスピードで細菌が増えていくのです。
3日目の時点で、トイレの便座と同じ程度。
5日目では、なんと、使用済みの公衆便所よりも不潔になってしまうのです!
どうです?
気持ち悪いでしょう?!
しかも、梅雨の時期だと、部屋干しだけでは十分に乾かせないので、カビまで生えてくる危険性があります。
ですので、
バスタオルは1回使ったら、
必ず洗濯して日光に当てて干すこと!
日光に当てれば、乾燥+紫外線のダブルアタックで、細菌やカビの繁殖を防ぐことができます。
太陽って、つくづく偉大な存在ですね。
しかし、雨の日が続いて、なかなか外に干せない場合があります。
そういう時は、乾燥機にかけてからアイロンするといいでしょう。
乾燥機で水分を飛ばし、アイロンの熱で殺菌することができます。
ついでに、服のしわ取りもできるので、一石二鳥ですね。
でも、乾燥機が無いから、やっぱり部屋干しするしかない・・・。
そういう場合は、部屋干しするしかないですね。
でも、部屋干しそのものは、決して悪くありません。
要は、水分を短時間で飛ばせばいいのです。
そうできれば、洗濯物が生乾きすることもなく、細菌やカビの繁殖を防ぐことができます。
■洗濯物はためずに洗う!
洗濯を一度に済ませるために、数日分の下着や服をためておくのはNG!
なぜなら、数日分の下着には、約1億個もの大腸菌がついています。
それを一度の洗濯で落とすのは無理!
しかも、ほかの衣類に大腸菌が付着し、臭いがうつってしまうことになります。
というワケで、
- 下着はためずに洗濯すること!
- 下着と他の衣類は分けて洗濯すること!
これら2つが重要なポイントです。
でも、
分けて洗うのが面倒くさい!
そんな方もいらっしゃると思います。
どうしても一緒に洗濯したいなら、下着は洗濯用のネットに入れ、その上から、衣類用の漂白剤をかける※と少しはマシになります。
漂白剤の効果で、細菌がいくらか死滅するからです。
※ただし、色のついた下着だと、漂白剤の影響で色が薄くなったり色落ちたりする危険性があります。
■部屋干しの生乾きは扇風機やエアコンで対処!
部屋干しすると、洗濯物がやたらと臭くなってしまうことがあります。
それは、生乾きが原因です。
生乾きの状態だと、衣類に残った水分で細菌が繁殖してしまうのです。
その対処法は実はカンタンです。
使うのは扇風機。
部屋干しした洗濯物に扇風機の風を当てればいいのです!
風で水分が飛んで気化するので、普通に部屋干しするよりもかなり早く乾かすことができます。
さらに、
除湿器やエアコンのドライを併用すると効果てきめんです♪
除湿によって、空気が乾燥するので、更に洗濯物の乾きが早くなります。
扇風機を出してくるのが面倒なら、エアコンのドライの風を洗濯物に当てるのも良いでしょう。
それに、除湿すれば、梅雨特有の不快指数が下がって、スッキリと気持ちよくなれます。
ですので、私、個人としても、除湿器やエアコンのドライ機能はかなりおススメの方法です!
洗濯物が早く乾いて、カビや細菌が増えるのを防ぎ、気分までスッキリできる。
まさに一石三鳥ですよね♪
(=´▽`=)
こんなところでしょうか。
まあ、賢い主婦(主夫)の方たちなら、既に、雨の日に実践してる方法かもしれませんね。
■食器はすぐに洗え!ためるな!
食器を桶などに入れて、中に水を貯めてつけておく。
これ、どこの家庭でも普通にやってますよね。
しかし、これこそがNG!
実は、食器を水につけたまま一晩放置しておくと、細菌が排水口並に増えます!
(約数億個)
こんな状態で洗剤で洗っても、菌は1/1000程度にしか減らず、食器が不衛生なままになってしまいます。
というワケで、
食器を水につけたまま
一晩放置はNG!!
食べたらすぐに食器を洗って片づけるのがベスト!
これらが重要なポイントです!
「でも、色々やることがあって、なかなか食器を洗えない。」
とか、
「水につけておくと、汚れが落ちやすい。」
など、食器を水につけておく様々な理由がありますよね?
大丈夫!
1時間程度なら、食器を水につけておいても菌はあまり増えません。
つまり、1時間程度なら、食器を水につけておいて、その間に何か別の用事を済ませることもできます。
要は、水につけたまま一晩放置するのがいけないのです!
しかし、人生いろいろあります。
急な用事ができてしまい、どうしても一時間以内に食器を洗えない状態になってしまうことも、まあ、あるでしょうね。
そういう時は、
- 水につけずに放置
か、
- ためた水の中に洗剤をいれておく
ことで、菌の繁殖を大分防ぐことができます。
しかし、あくまでも応急処置の方法です。
すぐに食器を洗うのがベスト
ということをお忘れなく。
■ふきんは毎日漂白がベスト!
ふきんは、キッチンまわりだけでなく、食事をするダイニングでも使いますよね。
そんな、使用頻度の高いふきんこそ、細菌の温床になりやすいんです。
そこで、
ふきんは漂白して洗いましょう
もちろん、毎日です!
面倒くさいかもしれませんが、漂白すると殺菌効果が高いので是非、おススメします。
漂白剤がなかったり、他の洗濯物に使うので余裕がない場合は、必ず干しましょう!
雨の日は、部屋干しでも構いませんが、必ず除湿すること。
参考はこちら↓
部屋干しで生乾きを防ぐ方法
■まな板は熱湯消毒!
野菜・肉・魚・卵・サンドイッチ…
とにかく色んなものを切る時に下に敷くのが、まな板ですよね。
長い間に使われ続けたまな板ほど、それはもう様々な食材の小さなカスが、包丁で出来たキズの隙間に挟まっています。
- まな板はもう、細菌の巣!
まな板こそ、しっかりと消毒しないといけません!
そこで、おススメの方法はズバリ、
熱湯消毒!
まな板は、普通に洗っただけでは完全には細菌が落ちません。
そこで、まな板に熱湯をかけることで、落としきれなかった細菌を死滅させて解決するのです。
方法としては、やかんなどでお湯を沸かし、シンクにまな板を置いて熱湯をかけます。
コツとしては、
ゆっくり、まんべんなく、まな板全体に熱湯をかける
ようにしましょう。
【Tips!】熱湯をかける時の注意点!
一気にそそぐと、熱湯が飛び散ってヤケドしてしまう可能性があります。
ですので、お湯をかける際には十分注意してください。
また、大きな鍋でまな板を煮込むという方法もあります。
しかしながら、プラスチックなどの化学物質でできたまな板を丸ごと煮込むと、熱で変形してしまう可能性があります。
ですので、丸ごと煮込むといった方法は、おススメできません。
やはり、まな板をシンクに入れて、熱湯をゆっくりかけるのがベストです。
ちなみに、まな板を週に一度天日干しにすると、更に殺菌効果が増します。
時間的に余裕があるなら、熱湯消毒と併せてやってみてください。
まな板は、ほぼ毎日お世話になるキッチンアイテムなので、しっかりと除菌と殺菌をしておきたいですね。
■台所のシンクと排水口はアルコール除菌!
シンクは、台所のメインの場所ですね。
シンクとは、いわゆる流し台のこと。
水を頻繁に流しているので、菌はそんなにはいないと思われがち。
でも、やっぱり細菌はいます。
排水口ほどではありませんが、やっぱりシンクにもわずかに細菌がいるので、しっかりと除菌しておく必要があります。
といっても、基本的には普段通りの掃除で大丈夫です。
ただ、
週に1度だけ、アルコール除菌してください。
シンクのすみずみまで、しっかりとアルコール除菌しておけば、カビや細菌の繁殖をかなり抑えられます。
アルコール除菌スプレーを使えば、かなり手軽にできるはずです。
なにしろ、吹き付けるだけですからね。
手も汚れませんし、排水口にも同じように吹き付けるだけ。
新型コロナウイルスの対策にもなります。
かなり楽ちんです♪
■枕はタオルを巻いて毎日交換!
実は、風呂やキッチンなどの水周りだけではありません!
枕や布団も、細菌の温床になってしまう可能性があります。
人間は、寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
つまり、水周りじゃなくても、ヒトの水分でカビや細菌が増殖するワケです。
ひょっとしたら、枕や布団が臭いのは、加齢臭や体臭ではなく、細菌のせいかもしれませんよ?
そこで対策!
枕は、タオルを巻いて毎日交換する。
具体的には、頭や首からにじんだ汗やフケを、巻いたタオルで受け止めるんです。
後は、使ったタオルを清潔なタオルと毎日交換すれば、それだけで枕を清潔に保つことができます。
どうです?
なかなか良い方法でしょう?
香りのいい、清潔な枕の方が寝心地もいいですしね♪
騙されたと思って、是非やってみてください。
■掛け布団はめくって掃除機かけろ!
枕以上に湿気が溜まりやすく、細菌やカビが繁殖しやすいのが布団!
もちろん、不衛生だとダニも大量に繁殖します。
そこで、対策!
- 掛け布団はめくっておく!
- 敷布団に掃除機をかけろ!
以上、2つです。
掛け布団をかけたままにすると、湿気が逃げずに中に籠ってしまいます。
本来は、掛け布団は全部はがして干しておくのがいいのですが、毎日やるとなると、なかなか大変な作業になってしまいます。
ですので、半分ほどでいいので掛け布団をめくっておく方法をとれば楽です。
そうすることで、湿気が逃げやすくなります。
さらに、めくる位置を上下左右変えれば、まんべんなく湿気が逃げるようになります。
これだけで、かなりカビや菌の繁殖を抑えることができます。
で、ダメ押しとばかりに、敷布団に掃除機をかけます。
これによって、細菌やカビの胞子がついた埃、ダニやダニの死骸・フンなどの塵を除去できますので、かなりの効果が期待できます。
近年売られている掃除機は、布団の掃除にも対応しているものが数多く出回っているので、比較的簡単に実践できると思います。
ダニと塵と埃を吸い取ってくれるという、非常に優れた布団用掃除機です。
まだ持ってない方は、この機会に購入を検討してみてください。
本当におすすめです!
■何故、除菌やカビ対策をしないといけないのか?
いくら清潔がいいからと言って、
「なぜ、ここまで除菌やカビ対策しないといけないのか?」
と、思う人もいるかもしれませんね。
それは、
極めて危険な種類のカビや細菌がいる
からです。
例えば、トリコスポロン。
この聞きなれない名前のカビは、殺人カビと呼ばれるほど危険なカビなのです。
高温多湿で増殖し、
- 「夏型過敏性肺炎」
- 「肝機能異常」
- 「敗血症」
などの重度の病を引き起こす原因になります。
最悪の場合は、上記の症状で死に至ることも十分にあり得るそうです。
たかがカビといっても、決して侮れない存在なのです。
高温多湿になりがちな梅雨の時期だからこそ、要注意なのです!
次に、ウェルシュ菌。
集団食中毒の原因になっている非常に厄介で危険な細菌です。
仕出し弁当や給食を食べて食中毒にかかった場合は、大体、この細菌が原因と言われています。
この細菌の最大の特徴は、
なんと、
- 普通に加熱しても死滅しない
という、とんでもない生命力をもった、したたかな細菌なのです!
なぜ普通に加熱しても死なないのか?
それは、殻を身体の表面に作って中に籠るという能力があるからです。
その殻に閉じこもると、普通に加熱しても熱に耐えてしまうのだとか。
ウェルシュ菌を加熱で殺菌するには、100℃以上の高熱で15分以上加熱しないと死なないそうです。
それはつまり、通常の料理で使う過熱量を遥かに超える温度と時間です。
この細菌が増殖してしまったら、もう、その料理は捨てるしかないということになりますね。
でも、必要以上に恐れることはありません。
この細菌が増殖する環境は、料理の大量作り置きを頻繁に行い、ろくに加熱もせず長時間放置するような不衛生な環境の場合のみに起こります。
料理の大量の作り置きといえば、給食のカレー、シチュー、肉じゃがなど。
これらのような、給食によく出る料理が不衛生な場合、ウェルシュ菌が発生するのです。
ウェルシュ菌による食中毒が、別名「給食病」と言われているのは、このためなのです。
一般家庭なら、料理をちゃんと加熱するか、または、作っても一晩程度で全部食べてしまいます。
なので、ウェルシュ菌にやられるケースは、一般家庭では極めて少ないのです。
でもまあ、用心するに越したことはありません。
料理をしっかり加熱して、すぐに食べてしまうか、菌が増殖する前に料理を冷凍保存してしまえば安全です。
■湿気対策 細菌カビ繁殖防止 まとめ
細かいこと色々書いてきましたが、まとめると以下のとおりです。
- 風呂場は水分を拭きとり換気扇回せ!
- バスタオルは毎回洗え!
- 部屋干しは扇風機や除湿器を併用!
- 食器はためずにすぐ洗え!
- キッチン周りはアルコール除菌!
- 漂白剤は殺菌効果が高い!
- 枕はタオル巻いて毎日交換!
- 布団はめくって掃除機かけろ!
- 一番いいのは天日干し!
- 料理を作ったら加熱して一日で食べ切ろう!
- 余った料理は冷凍保存!
(冷凍すると細菌が繁殖しない)
以上、こんなところですね。
まあ、全部きっちり守れとまでは言いません。
でも、三分の二以上守れたなら、じめじめした梅雨の時期はもちろん、通常時でも安心です。
湿気による細菌のやカビの繁殖に悩まされることなく、快適に過ごせると思います。
是非とも実践してみてくださいね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目