梅雨(つゆ)に雨がたくさん降る理由

日本では、6月から7月中旬頃まで雨が多く降りますよね?

皆さんご存知のとおり、
その雨が降る時期を梅雨(つゆ)と言います。

 

梅雨とは、別の言い方をすれば、日本独特の雨期(うき)の名前ですね。

名前はともかく、

なぜ梅雨の時期雨がたくさん降るのか?

不思議に思いませんか?

今回は、梅雨に雨がたくさん降る理由をチェックしました。

皆様のお役に立てれば幸いです。

 

■梅雨のしくみ

梅雨は、梅雨前線から降る雨のことを言います。

梅雨前線は、横長の雲のかたまりです。

横長といっても、日本列島をすっぽり被さることが出来るほど巨大な大きさです。

そんな大きな横長の雲がどうやってできるのか?

その仕組みは以下のとおりです。

  1. 春の終わりから夏の初めごろに、
    日本の東西南北の空に高気圧の気団(空気のかたまり)ができます。
  2. それらの高気圧の気団に空気が押されると、低気圧とともに雲が日本の上空に集まりはじめます。
  3. やがて、集まった雲は一つの巨大な帯状の雲になります。

そんな感じで、日本の上空に集まった帯状の雲のかたまりが梅雨前線です。

↓図で表すとこんな感じです
梅雨前線-図

各空域の高気圧に押されて、日本付近に赤と青で書かれた帯状の線が集まっていますよね?

その、赤の半球青の三角で書かれているのが梅雨前線です。

すごく大きいですよね?

そこで、基本的な疑問に戻る人もいると思います。

そもそも、なぜ雲ができるのか?

次の項目で解説します。

 

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■そもそも、なぜ雲ができるのか?

そもそも、なぜ雲ができるのかというと、温度差があると水蒸気が出るからです。

水蒸気のかたまりです。

例えば、風呂場に鏡を持っていくと白く曇るでしょう?

それは、風呂場の気温と鏡では温度差があるからです。

温度の低い鏡の方に水蒸気の粒がついて白く曇るのです。

また、お湯が入っているお風呂場は空気が白く曇っているでしょう?

それは、お湯と空気に温度差があるからです。

温度の低い空気の方に水蒸気がたまって空気が白く曇るのです。

それと同じように、空にある空気にも温度差があって、

高気圧だと気温が高く低気圧だと気温が低い

のです。

その高気圧と低気圧の間にできるのが、雲のかたまりなのです。

梅雨前線は、高気圧に挟まれた低気圧の空気との温度差によってできる、

とてつもなく大きく、横になが~~い雲のかたまり

というワケですね。

そして、いよいよ本題に入ります。

なぜ、梅雨に雨がたくさん降るのか?

皆さん、もうお分かりだと思いますが、最後までしっかりと解説させていただきます。(笑)

 

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■梅雨に雨がたくさん降る理由

梅雨前線は、とてつもなく大きな雲の集合体です。

これほど大きい雲が集まっているため、1ヶ月くらいの間、雨が多く降るのです。

もちろん、ご存じのように、常に雨が降り続けるわけではなく、晴れる日もあります。

梅雨前線の大きな雲にも、切れ目があるからです。

また、雨が降って雲が減ったとしても、四方の高気圧の影響で雲ができやすくなっています

そのため、いくらでも雲が作り出されて、また雨が降るというワケですね。

以上が、梅雨に雨がたくさん降る理由です。

やがて、四方の高気圧はバランスが崩れて、一つの大きな高気圧がせり出してきて日本一帯を支配します。

これこそが梅雨明け…本格的な夏の到来です。

雨自体は大地に恵みを与えてくれますが、あまりに長くて強い雨だと、自然災害が起きてしまうこともあります。

自然との共存は、地上に住む人類にとって永遠のテーマなのかもしれませんね。

では、今回はこの辺で。

 

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