五月病(ごがつびょう)とは、
”こころの病気”
です。
主に新社会人や学生(新入生)など、新しい環境や状況になった人が発症しやすい精神的な病気です。
5月のGW(ゴールデンウイーク)の連休明けくらいから発症するケースが多いため、五月病と呼ばれます。
また、五月病が6月に入ってから発症する場合もあり、その場合は六月病と呼ばれることもあります。
(近年は、新型コロナウイルスの影響による生活環境の劇的変化で、精神的に不安定になる人が増えたため、五月病になりやすくなっているそうです。)
意外ですが、五月病は通称で、正式な病名ではありません。
医学的には、五月病は「適応障害」の一種とされています。
ちなみに、五月病を“さつきびょう”と読む人もいますが、それは間違いです。
“ごがつびょう”が正しい読み方です。
今回は五月病についてチェックしてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■五月病の主な症状
五月病の症状には主に以下のようなものがあります。
- 無気力
(やる気が全く出ない) - 虚脱感
- 不眠
- 強い疲労感
- 常に不安や焦りがある
- 食欲があまり無い
(食事が美味しく感じられない) - 強い動悸や息切れがする
- めまいがする
- 下痢や吐き気の症状が出る
など。
酷くなると、うつ病や適応障害の人と同じ症状が出ます。
故に、五月病が、医学的に適応障害の一種と診断されるのは正しいと言えます。
こころの病のせいで、身体まで不調になってしまうので、ある意味、深刻な病気と言えるでしょうね。
まあ、五月病のほとんどは一時的なもので、悪化することはあまりないそうです。
しかし、五月病から抜け出せない状態が続くと、慢性的なうつ病になってしまう可能性があるので、周囲の人は注意が必要です。
■五月病の原因
五月病の原因は、ズバリ、
ストレス
です。
4月から新年度が始まると、職場や学校で様々な行事や新しい人間関係の構築といった、環境の大きな変化が訪れます。
それは、期待と同時に大きな不安を抱えることにもなります。
そういった、新しい環境や状況に馴染めない(適応できない)場合、ストレスが少しずつ溜まっていきます。
そして、適応できないまま5月に入り、GWなどの長期の休みに入ると、一時的に緊張が解け、ストレスが“疲れ”としてドッと出てきてしまいます。
休み中なので、体を休めることで、ある程度ストレスを軽減できます。
しかし、ストレスの根本的原因の、
“新しい環境や状況に適応できない状態”
が、解決されていません。
なので、連休明けに出社や通学をするのが精神的苦痛になってしまいます。
その精神的苦痛が再びストレスになり、五月病を引き起こしてしまうのです。
■五月病になりやすい人
五月病になやすい人は、主に以下のタイプの人が多いとされています。
- 真面目すぎる人
- 頑張りすぎる人
- 責任感が強い人
- 気持ちの切り替えがしにくい人
要するに“精神的に頑張り屋さんな人”に多く見られるそうです。
必要以上に頑張り過ぎず、気持ちの切り替えができる人は、余程のストレスが加えられない限り、五月病になることはないそうです。
■五月病にならないためには?
五月病の原因はストレスにあります。
なので、ストレスを溜めないようにすることが大事です。
詳しい方法は、こちらのページにまとめて紹介しています。
是非、参考にしてみてくださいね!
皆様がストレスフリーな生活をおくれることを祈っております。
では、今回はこの辺で。
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