芸能人などの有名人の子供がダウン症だったと判明すると、よくネット上で検索されますね。
そういう時は、
トレンド検索のキーワードで急上昇したりします。
だからこそ、
気になったりするのも事実。
そもそも、ダウン症とは何なのか?
自分なりにですが、
調べてわかりやすく簡潔にまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■ダウン症とは?
ダウン症は通称で、
正式名称はダウン症候群と呼びます。
受精卵の細胞分裂時に、
22対の染色体のうち、21番目が分裂異常を起こすことで発生します。
平たく言ってしまうと、
染色体のコピーミスですね。
異常な状態のままコピーされた染色体が、細胞分裂でどんどん増えていくため、途中で治ることはありません。
赤ちゃんはダウン症を抱えたまま母体で成長し続け、生まれてきてしまいます。
そのため、ダウン症は100%先天性の病気なのです。
■ダウン症の主な症状
ダウン症の子供には、
主に以下の症状が出ます。
- 顔や体の一部の形状異常
- 知的障害・精神発達遅滞
- 虚弱体質で病気になりやすい
- 性のコントロール問題
など。
新生児に見られる顕著な例では、
- つり目、翼状頚
(首筋の皮膚のたるみ) - 舌が長い
- 耳の形が変
- 耳介低位
(耳の位置が低い)
など、顔つきや外見に異常がみられます。
でも、顔つきは人によって様々。
知識が無い人だと、
生まれてきた赤ちゃんがダウン症かどうか分らないようですね。
また、知的障害や精神発達遅延など内面的な障害の場合は、子供がある程度成長してからじゃないと判りにくいのが現状です。
例として、
知性と精神の成長が遅い
(成長しきらない)
あるいは、
自閉症になりやすい
などがあります。
ダウン症の子供が自閉症になる例は実際にかなり多いようで、テレビドラマなどでも表現されていますね。
さらに、精神成長や知性の発達に問題があるため、性のコントロールが難しい※など。
※端的に言えば、本能のままに性行為に走る
他には、
- 筋力が極端に弱い
- 身長が子供のままで伸びない
- 白血病、円錐角膜症、アルツハイマー病などの病気になりやすい
など、様々な心的・肉体的障害や病気が発生するようです。
ただ、ダウン症患者の中には、
症状がとても軽い人がいますので、
端から見てダウン症だと気付かれない人もいます。
日常生活に支障が出ず、特に不自然な点がない場合は、周囲が気付かないこともあるでしょうね。
現在の医学の技術では、赤ちゃんが母体にいる時からダウン症にかかっているかどうか、検査で分るようです。
でも、検査で判明したからといって、
「生まれる前の命をどうにかできるのか?」
という倫理上の問題が新たに起きてきます。
そのあたりが、
医者と当事者間の課題ですね。
■ダウン症の治療方法
ダウン症は、細胞の根本的な部分である染色体の異常が原因なので、根本的な治療方法は、現在のところ皆無だそうです。
iPS細胞やSTAP細胞など、
最先端の技術で何とかならないものでしょうか。
細胞の染色体異常を、
別の正常な細胞に置き換えるとかしてなんとか出来ないものでしょうかね?
今後の医学の進歩に期待するしかありません。
■ダウン症になる確率
20代の若い世代の母親から
ダウン症の子供が生まれる確率は約1/2000です。
確率はそれ程高くないですね。
しかし、母親の年齢が高まると確率は急激に上がります。
30代では約1/200
40代では約1/20
20代の母親と40代の母親では、
ダウン症の子供が生まれる確率に100倍もの差があるということです。
なんだか恐ろしいですね。
ただし、それはあくまでも初産の場合とのこと。
たとえ高齢出産の場合でも、
若い頃に出産経験がある女性にはダウン症の子供が生まれる確率はもっと低くなるようです。
そのあたりには、
母体の神秘性を感じますね。
まあ、子供がダウン症を抱えて生まれてくるのは、あくまでも確率の問題。
悲しいことですが、
両親が健康で健全であっても、
子供がダウン症になる時はなってしまうのです。
むしろ、ダウン症だと判明したときに、
「その子とどう向き合っていくか」
という未来のことを考えるのが重要です。
そのあたりは、倫理的な問題と関わることになるので、門外漢の私には、これ以上突っ込んで書けません。
当事者間で結論を出すしか無いと思います。
では、今回はこの辺で。