あなたはご存知ですか?
普段何気なく見ている信号。
信号の色は、左から青・黄・赤と呼びます。
しかし、信号の色そのものをよく見てみると、実際には緑・黄・赤であることがわかります。
緑色なのに、
なぜ“青”信号というのか?
不思議ですよね?
今回は、緑なのに青信号と呼ばれる理由について調べ、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■初めて“青”と書いたのは新聞記者
実は、“青”信号と呼ぶようになったのは、日本のマスコミに由来があるのです。
マスメディアで初めて緑を“青”と表現したのは、実は新聞記者なんですね。
時は、戦前の1930年にまでさかのぼります。
1930年3月23日、信号機が日本に初めて設置されました。
それを取材したのが、当時の東京朝日新聞※の新聞記者さん。
※現在の朝日新聞のこと
その記者さんは、新聞の記事に緑の信号の色を青と書いたのです。
それこそが、“青”信号の始まり。
それが世間に広まって、“青信号”と呼ぶのが定着したのです。
残念ながら、その新聞記者の名前まではわかりません。
それに、80年以上前の話なので、その新聞記者さんは多分、ご存命ではないでしょうね。
■何故、“青”信号と書いたのか?
書いた本人に訊くことは、今となっては不可能です。
しかし、日本古来の色の表現から推察することができます。
元々、日本には
緑という“色の表現”が無かった
のです。
昔の日本人は、緑色の代わりに、近い色の青色を使って表現していました。
- 「青柳(あおやぎ)」
- 「青々と茂る草木」
- 「青虫」
- 「青松」
- 「青竹(あおだけ)」
- 「青田刈り」
- 「万年青(おもと)」
など。
近年では緑色の栄養ドリンク、「青汁」などがあります。
緑色の液体なのに、名前は“青”汁ですよね。(笑)
例を挙げると、もっとたくさんあります。
つまり、日本では、古来より緑色を“青”と表現することが習慣化されているのです。
以上のことから、当時の東京朝日新聞の記者が、緑色の信号の色を“青”と表現したのも
頷けますね。
■まとめ
- 初めて“青”信号と表現したのは
昔の朝日新聞の新聞記者
- 緑の信号を青信号と言うのは
日本古来の色の表現がルーツ
- 昔の日本には“緑”という
色の表現が無かった
- 昔は緑色の代わりに
“青”で色を表現していた
こんなところですね。
緑色と青色が別の色として、ハッキリと区別されている現代日本。
ですが、緑を青で表現する習慣は脈々と続いているのです。
では、今回はこの辺で。
■関連項目