吹雪で周囲が白くなって
見えなくなること
です。
視界が白く(ホワイト)なって見えない(アウト)状態になるという意味ですね。
具体的には、吹雪で降り注ぐ雪と、下に積もった雪が強い風で舞い上がって、まるで煙のように辺りが白くなってしまうのです。
大体こんな感じ↓
こんな状態だと、数メートル先の見通しすら利かないので、自動車や自転車の運転はできませんし、歩行すら困難になってしまいます。
地形もわからず、距離感すらつかむことが困難です。
つまり、非常に危険な状態なのです。
今回は、そんな危険なホワイトアウトについて少し掘り下げてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■どういう時にホワイトアウトが起きるのか?
ホワイトアウトは以下のような
気象状況や場所で起こります。
- 冬に爆弾低気圧※に見舞われる
- 冬の山岳地帯など気温が常に低く
天候が不安定な場所
- 冬の豪雪地帯
- 粉雪など軽い雪が沢山積もった場所で
吹雪が発生する
※二つ以上の低気圧が重なって台風並みの低気圧になること。
こんなところですね。
爆弾低気圧に見舞われるなど、余程の気象条件が重ならない限り、平地などでホワイトアウトになることはまず無いので安心してください。
まあ、それでも、用心に越したことはありません。
冬に外出する際には、天気予報をよく確認しましょう。
■ホワイトアウトに遭遇してしまったら?
外出時にホワイトアウトに遭遇すると、迷子になって元の場所に戻れなくなり、遭難する可能性が高まります。
ですので、そういう場合は
動かずにジッとしているのがベストです。
すぐ目の前に安全な場所があるなら、そこへ避難してジッと待ちましょう。
自動車の運転中に遭遇した場合は、
路肩に自動車を停めてジッとしていましょう。
ただし、ホワイトアウトが中々治まらず、雪が車を覆うほど長時間の間、車を停めなければならない場合は、エンジンは切った方がいいです。
あまりの猛吹雪で雪が車を覆ってしまったら、一酸化炭素が車内に充満してくる可能性があります。
そうなると、一酸化炭素中毒にかかり、死亡する可能性も出てきます。
ですので、寒くて辛いでしょうが、ホワイトアウト状態で長時間車を停車させる場合は、必ずエンジンを止めてください。
本来は、吹雪の時は外出しないのが一番の対策なんですが、仕方なく外出する場合は、ホワイトアウトに十分注意してくださいね。
■まとめ
- ホワイトアウトは吹雪と突風で
積もった雪が舞い上がり
霧状の状態になること
(粉雪だと舞い上がりやすい)
- 視界が非常に悪くなり
数メートル先の視認も困難
(つまり乗り物の運転は危険)
- ホワイトアウトに遭遇したら
安全な場所で動かずジッとしろ!
(むやみに動くのは危険です)
- 車内に長時間待機する場合は
エンジンを切れ!
(積雪によりマフラーが詰まり、排気ガスが逆流して車内に充満し、一酸化炭素中毒になる危険性あり!)
- 外出しないのが一番!
(無理な外出は避けましょう)
以上、こんなところですね。
車の中に懐中電灯があると、いざという時心強いですね。
予備の電池も用意しておくといいでしょう。
まあ、ホワイトアウト状態の時は、懐中電灯で照らしたところで、視界が劇的に向上するワケではありません。
やはり、ジッとしているのが一番安全です。
■ホワイトアウト(映画)での意味
おそらく、ホワイトアウトと検索したら、ハリウッド映画のタイトルか、俳優・織田裕二さん主演の映画のタイトルが出てくる場合が多いんじゃないかと思います。
織田裕二さん主演の映画は、猛吹雪で外界から隔離されてしまった日本最大のダムが舞台。
ダムを占拠しているテロリストと織田裕二さん演じる主人公の青年との戦いと登場人物たちの人間模様を描いた作品。
タイトルのホワイトアウトには、
前述の通りの
「吹雪で視界が白くなって見えなくなる」
という意味と、
「事件の真相が巧みに隠されて視えてこない」
という二つの意味を含んでいるのです。
警察や主人公の目を巧みに欺くテロリストのリーダーの戦略は見物です。
まだ観たことがない方は、ぜひ一度観てみてくださいね。
では、今回はこの辺で。