12月18日は国連加盟記念日だったんですね!
日本が国連に加盟したのは、1956年(昭和31年)12月18日です。
国連加盟国としては80番目だったそうです。
日本史を学んでいる人なら覚えていると思いますが、国連に加盟するまでの日本は、1933年(昭和8年)2月に、当時の国際連盟から脱退※して以来、国際協調路線から外れ、独自の国家主義に基づいて行動していました。
(※旧日本軍が築いた満州国を国として承認してくれなかったため。)
やがて太平洋戦争に敗北し、USAの指導と支援を受けて日本は復興しました。
1956年の旧ソ連との国交回復によって、ようやく国連加盟※が認められ、国際社会に復帰できたのは、国際連盟脱退から実に23年後のことでした。
(※実はサンフランシスコ講和条約によって日本国の主権が回復した1952年、日本は国連加盟の申請をしていたが、米ソ冷戦中であり、しかもソ連中国などの社会主義国から加盟を反対されていたため、国連に加入できなかった経緯がある。)
■国際連合って?
国際連合は、国際連合憲章※に基づいて、1945年(昭和20年)10月24日に設立した国際機関です。
(※国際連合の国々で定めた根本的な取り決めのこと。)
設立当初は、51か国が加盟。
2021年12月現在は、193か国が加盟。
現在の本部は、USAニューヨークのマンハッタンにあります。
主な活動内容は、
- 国際平和と安全の維持
- 国家間の友好関係の育成
- 国際問題の解決と人権尊重の促進
- 各国の行動を調和させるための中心的役割を果たすこと
となっています。
国際連合のトップ(9代目)は、アントニオ・グテーレス事務総長です。(2021年12月現在)
◆国際連合システム
国連は、以下の主要機関で成り立っています。
各主要機関に、様々な専門機関などが所属しています。
(数が非常に多いので一部を抜粋して記載します。)
- 総会
ユニセフ、国連軍縮研究所(UNIDIR)など。 - 安全保障理事会
テロ対策委員会、軍事参謀委員会、アドホック(制裁委員会)など。 - 経済社会理事会
IMF(国際通貨基金)、ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会)、WHO(世界保健機関)など。 - 事務局
事務総長室(EOSG)、法務局(OLA)など。 - 国際司法裁判所
- 信託統治理事会
(活動停止中)
詳細は、国連のホームページをご覧ください。
国連には、様々な委員会や専門機関、関連機関などが所属・活動しています。
中には、複数の主要機関に関わる専門機関もあるので組織図は複雑です。
今回調べてみて、組織の多さと複雑さに驚きました!
国連は、国家間の平和的調整を促す組織なので、やるべきことが非常に多くなるのも当然というワケですね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目