吸血後でパンパンに脹れたフタトゲチマダニ
マダニは、ダニの中では大きい方ですが、それでも人の目から見れば小さい虫です。
そんな小さなマダニを危険視する理由は、SFTSウィルス感染症やライム病などの危険な病気の原因になるウィルスや病原菌を持っていることがあるからです。
そのため、マダニに刺されないように注意する必要があります。
マダニに刺されない方法は、具体的には以下の4つです。
- マダニが生息している場所に行かない
- 肌の露出が極力少ない服装をする
- 虫よけスプレーをする
- 野良犬や野良猫に触らない
今回は、1~4それぞれの方法の詳細と、
マダニに刺されてしまった時の対処法などについて記載しました。
皆様の参考になれば幸いです。
【1】マダニが生息している場所に行かない
実はこれが、最も有効な方法です。
マダニが生息している場所は主に以下のとおりです。
- 草むら
- 藪
- 雑草が多い場所
- 山林
これらの場所に行かなければ、マダニに刺されることはありません。
市街地の公園などに生えてる草むらにも、マダニが生息していることがあるようです。
親御さんは、子供が草むらに入らないように注意してくださいね。
- 君子危うきに近寄らず
この諺(ことわざ)が最もあてはまる方法です。
【2】肌の露出が極力少ない服装をする
家族旅行やハイキングなどで、草木の多い場所へ行くこともあるでしょう。
そういう時にこそ、長袖の服や長ズボンなどで肌の露出を極力無くすことで物理的に身を守ります。
真夏など、暑い時期には向かない方法ですが、マダニに刺されて病気になるよりは遥かにマシです。
【3】虫よけスプレーをする
露出した肌の部分に、虫よけスプレーをかける方法です。
効果時間は虫よけスプレーの成分によってマチマチですが、確実に効果があります。
マダニだけでなく、蚊などの羽虫も寄せ付けないので非常に便利です。
このあたりは、蚊に刺されない方法と同じですね。
ただし、人によっては
虫よけスプレーの成分で肌荒れを起こす敏感肌の人もいるかもしれません。
なので、お肌に優しいタイプのものを選ぶといいでしょう。
【4】野良犬や野良猫に触らない
野良犬や野良猫は、様々な場所を徘徊しています。
なので、野良犬や野良猫にはマダニが付いていることがあるからです。
そんな動物に素手で触ったら、マダニに刺される可能性があります。
ですので、不用意に野良犬や野良猫には触らないようにしましょう。
特に、耳の内側や裏側にびっしりとついていることがあるので要注意ですね。
■ペットでも危険性がある
野良だけでなく、散歩などで草むらに入るペットも要注意です。
首輪をつけて大切に飼っているペットでも、散歩の際に草むらに入るようなら危険です。
マダニに寄生されていないか確認してみましょう。
毛に隠れて見えないこともありますので、ゴム手袋などをして手を保護してから、耳の内側や長い毛の根元付近を調べてみましょう。
グレー色のブツブツがあったら、それはマダニである可能性が高いです。
専用のピンセットで取り除くか、獣医さんに診てもらいましょう。
専用のピンセットは↓こんなのがあります。
※あくまでも動物用なので、人がマダニに刺された場合は皮膚科のある病院に行ってください。
■もしマダニに刺されてしまったら?
どんなに気をつけていても、マダニの生息地に出入りしていると、知らない間に刺されてしまっていることもあります。
そういう時は、下手に触らず、皮膚科のある病院で治療してもらいましょう。
何故なら、マダニに刺されると、
マダニの頭そのものが皮膚にめり込んで固定されているような感じになります。
ヘタに取り除くと、マダニのアゴが患部に刺さったまま残ってしまいます。
そのため、そのアゴから病原菌が体内に入り込んでしまい、長期間に渡って皮膚炎症に苦しめられる可能性があります。
また、取り除く際にマダニを潰してしまい、SFTSウィルスにより強く感染してしまう
危険性も考えられます。
それがもし、あなたのお子さんの身に起こったら・・・
怖いですよね?
ですので、ムリに取らずに、皮膚科の病院などに行って取り除いてもらい、適切な処置を受けましょう。
では、今回はこの辺で。
■関連項目