そういえば、4月1日生まれの人は、
4月2日生まれの人より、1学年上の学年になりますよね。
なぜ4月1日生まれの人が上の学年になるのか?
気になりませんか?
その答えはズバリ、
年をとる瞬間が23時59分から0時に変わる瞬間にあるから
です!
「え?0時丁度じゃないの?」
「出産した時間じゃないの?」
「それが学年の違いと関係あるの?」
などと思うかもしれませんね。
でも、関係あるんです。
実は年をとる瞬間は、法律によって定められているのです。
- 年齢計算に関する法律
- 民法143条 暦による期間の計算
これら2つの法律によって、
「年をとる瞬間は誕生日の前の日の最後の瞬間」
と決められています。
つまり、4月1日生まれの人は、3月31日の最後の瞬間に年をとることになります。
そのため、4月1日生まれの人は、法的には3月31日扱いとなります。
3月31日は前年度です。
よって、4月2日生まれの人よりも1年早く入学することになり、1学年上となります。
逆に、4月2日生まれの人は、4月1日の最後の瞬間に誕生日が来るため、法的には4月1日扱いになります。
新年度の始まりは4月1日から。
ゆえに、4月2日生まれの人は、4月1日生まれの人よりも1学年下の学年になるワケですね。
例えば、2008年4月1日生まれの人と2008年4月2日生まれの人がいるとします。
2008年4月1日生まれの人は、法的には同年の3月31日生まれの扱い、よって、2007年4月2日~2008年3月31日生まれの人の学年と同じ扱いになります。
逆に、2008年4月2日生まれの人は、法的には同年の4月1日生まれの扱いであり、よって、2008年4月2日~2009年3月31日生まれの人の学年と同じ扱いになります。
わかりましたか?
でも、なんだか、ややこしいですよね。
なんで、こんなややこしいことをするのか?
その理由はズバリ、
2月29日生まれの人のため
です。
2月29日生まれの人は、4年に1度、つまり、うるう年にしか誕生日が来ません。
(それ故に、2月29日生まれの60歳の熟女が「私はまだ15歳の女子よ♪」なんて笑えないジョークを言うような事態が多く発生しています。)
4年に1度しか誕生日が来ないままだと、小学校入学の時期が合わず、しかも4年に1度しか来ないことになり、24歳で小学校入学なんていう恐ろしい事態が発生してしまうことになります。
(実際にはあり得ませんがw)
そこで、前述の民法143条の登場です。
民法143条の但し書きに、
「月の最後の日に応当する日がない時は、その月の末日に満了する」
とあります。
これはつまり、
「2月29日が存在しない場合は、2月の末日である28日を誕生日にする」
という意味なのです。
よって、2月29日生まれの人は、法的には2月28日扱いとなるため、普通に6歳で小学校入学を果たせるというワケです。
わかりましたか?
ゆえに、4月1日生まれの人が1つ上の学年になるのは、2月29日生まれの人のために、「誕生日の前日の最後の瞬間に年をとる」という決まりを作ったからなのです。
こうしてみると、
4月1日生まれの人が1学年上になる理由も納得できますね。
小学校時代からの素朴な疑問が、大人になってようやく解けた気がします。
物事は、ちゃんと調べてみると様々な理由や原因があるものなのですね。
だからこそ、人生は面白いのですが。(笑)
では、今回はこの辺で。
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