12月17日は、あまりにも有名な「明治ブルガリアヨーグルト」の記念日です。
なんだか、一企業の一商品を直に紹介するような記念日の記事タイトルになってしまっていますが、日本記念日協会に正式に認定・登録されている、れっきとした記念日なので悪しからず…。
記念日の制定者は、もちろん株式会社明治さんで、明治ブルガリアヨーグルトの魅力を伝えることが目的で制定したそうです。
日本ではあまりにも有名なヨーグルトなので、魅力は十二分に伝わっていると思います。(笑)
日付が12月17日の理由は、1973年(昭和48年)12月17日に日本で明治ブルガリアヨーグルトが発売されたことにあります。
ちなみに、5月15日は「ヨーグルトの日」です。
ヨーグルトの研究者であり、ロシアの微生物学者のイリヤ・メチニコフ博士の誕生日が5月15日だったため、同日をヨーグルトの日としたそうです。
■なぜブルガリアだったのか?
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ヨーグルトと言っても、世界各地に多くの生産地があります。
何故、ブルガリアだったのか?
その理由は、1970年に開催された大阪万博にあります。
当時の大阪万博では、ブルガリア館というブースがありました。
そこでは、ブルガリア産のヨーグルトが展示・紹介されていたのです。
それを、当時の明治さんの社員(幹部クラスの人)が食べて、
「なんて美味しいヨーグルトなんだ!」
と感銘を受けたのが切っ掛けでした。
それから、本場のブルガリアの味を再現するため、ブルガリアやヨーロッパ各地に何度も渡航し、持ち帰ったサンプルを研究し尽くしました。
そして、大阪万博から1年あまりが過ぎた1971年、日本で最初のヨーグルトが明治さんから発売されました。
しかし、万博で出会ったブルガリアのヨーグルトを再現するのは難しく、菌をもらって日本で培養しても、菌の性質そのものが変わってしまうため、本場ブルガリアヨーグルトの風味を出せないのだそうです。
その結果、「ブルガリアのヨーグルト菌を定期的に輸入しよう!」ということになったのです。
そしてついに「明治ブルガリアヨーグルト」が完成したというワケです。
商品名に「ブルガリア」が入っているのは、ヨーグルト菌をブルガリアから輸入しているからなんですね!
しかも、輸入にはブルガリア政府の許可が必要なのです。
だから、商品名にブルガリアと入っているのは当然のことなんです。
先人たちの研究と情熱があって、今の明治ブルガリアヨーグルトがあるんですね。
当時の明治さんの幹部の人は、大阪万博で食べたブルガリアヨーグルトが余程美味しかったんでしょうね。
食欲のパワーは計り知れないですよね。(笑)
では、今回はこの辺で。
■関連項目
ヨーグルトの日(5月15日)