■下駄の日ってどんな日?
下駄の日とは、日本の伝統の履物の下駄をアピールし、その良さを見直してもらおうという記念日です。
実は、下駄の日は7月22日と11月11日の2つがあります。
7月22日の場合は、下駄の寸法で「七寸七分」など、7が付く数字が使われることと、下駄で雪を踏んだ時の足跡が「二二」に見えることに由来した記念日です。
一方で、11月11日の場合は、「足跡が『11』に見えるから」ということに因んだ記念日です。
どちらの下駄の日も「下駄の裏の突起物」が日付の理由になっているんですね。
確かに、下駄の裏側を見ると、二本の突起物が出ていますね。
ちなみに、これらの突起物のことを「歯」と呼びます。
この「歯」こそが、足跡が「ニニ」や「11」に見える理由ですね。
■提唱・制定者は?
下駄の日(7月21日)の制定者は、「全国木製はきもの業組合連合会」さんです。
ネット上では、同連合会の名称だけが記載されており、他の詳細情報が全く無いので、同連合会は既に存在しないかもしれません。
もう一方の下駄の日(11月11日)の制定者は、「伊豆長岡観光協会」(現・伊豆の国市観光協会)さんです。
伊豆には下駄の老舗のお店があり、毎年11月11には、下駄に感謝して供養する「下駄供養祭」が伊豆長岡温泉で行われるそうです。
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
下駄の日(7月22日)は、日本記念日協会に認定・登録されていませんが、「その他の記念日」として、「げたの日」の名称でサイト内で紹介されています。
もう一方の下駄の日(11月11日)は、日本記念日協会に登録されていません。
■下駄(げた)に関する情報など
- 下駄は日本の伝統的な木製の履物。
- 元々は、田植えに使われていた田下駄※がルーツとされている。
(※田んぼに沈まないための「かんじき」的なものが付いたもの。) - 裏面の突起物は「歯」と呼ぶ。
- 歯は、少々の雪や泥、水たまりなどを踏んでも足が濡れないためにある。
- 歯は通常2本だが、1本の下駄もある。
(通称「天狗下駄」) - 歯が無い下駄もある。
- 下駄と草履(ぞうり)や草鞋(わらじ)との違いは台の素材の違い。
(木製か草樹皮製かの違い。) - 市販の下駄の歯は、後から付けるのがほとんど。
(台と歯を別々に作り、後から接着剤等で接着する。) - 特注の下駄の場合は、原木から丸ごと作る。
(歯も台と一体化した状態で削って作る。) - 「カランコロン」は下駄を意味するオノマトペ。
- 下駄と入力して変換すると「〓」の字が出る。
以上、こんなところですね。
天狗下駄を履きこなすのは至難の業だそうで、絶妙なバランス感覚が必要とのこと。
普通に履いたら、転んで怪我をする可能性が高いです。
つまり、天狗のような「人ならざる者」でないと、履きこなせないそうです。
故に履くのではなく、コレクションとして和室にでも飾っておくのが無難でしょうね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目