■ちらし寿司の日ってどんな日?
ちらし寿司の日とは、ちらし寿司を食べて、夏に向けて元気になってもらうのを目的として作られた記念日です。
日付が6月27日の理由は、備前岡山藩主の池田光政公の命日の1682年(天和2年)6月27日から来ています。
池田光政公の命日を記念日とした理由は、彼が1654年に発した「一汁一菜令」という倹約令の影響で、ちらし寿司の誕生のルーツとなったからです。
◆「一汁一菜令」とは?
「一汁一菜令」とは、味噌汁などの汁物以外の副食を一品に制限するというもので、1654年(承応3年)に備前全般で起きた大洪水の影響で食糧難に陥ったため、迅速な災害復旧のために出した倹約令です。
(もちろん、光政公は城の蔵の食料を開放して被災者に分け与えていた。)
要するに、「食べるものを必要最低限にして、無駄な消費を減らそう」というものでした。
しかし、災害から復興した後でも、しばらくの間「一汁一菜令」が解かれることがなかったため、庶民たちは工夫を凝らし、一つの副食の中に多くの食材を取り入れることを思いつき、実践しました。
(元々、光政公は倹約家だったため、「一汁一菜令」を重視して解かなかったと思われる。)
それこそが「ちらし寿司」誕生のルーツです。
ちらし寿司が色鮮やかで、様々な具材が入っているのは、こういったことが理由になっているのです。
故に、ちらし寿司の発祥は岡山県であり、岡山の名物料理です。
現在では全国で食べられているポピュラーな料理となっていますので、岡山が発祥と知っている人は意外と少ないのかもしれませんね。
■提唱・制定者は?
ちらし寿司の日の制定者は、「株式会社あじかん」さんです。
寿司食材、玉子製品、惣菜など、業務用の調理食材の販売を手掛ける、広島市に本社がある企業さんです。
ちなみに、「春のちらし寿司の日」(3月3日)も、あじかんさんが制定した記念日です。
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
ちらし寿司の日は、日本記念日協会に認定・登録されています。
登録年は、2004年(平成16年)です。
同じく、「春のちらし寿司の日」(3月3日)も、日本記念日協会に認定・登録されています。
こんなところですね。
ちらし寿司は、冷めた状態で食べるごはんものですが、冬だと寒いので、レンジで少しだけ温めると美味しく召し上がれます。
冬におにぎりを温めるのと同じ理由ですね♪
ただし、ちらし寿司には生の食材が使われていることが多いので、しっかりと温めてしまうと生食材の味と食感が失われてしまうというデメリットがあります。
なので、レンジで500W15秒程度(ほんのり温かい程度)でいいと思います。
では、今回はこの辺で。
■関連項目