■傘の日ってどんな日?
傘の日とは、雨露をしのぐという傘の基本機能だけでなく、他の機能性やファッション性などにも着目して、傘の多様な魅力を紹介していこうという記念日です。
日付が6月11日なのは、この日から梅雨の時期(いわゆる「入梅(にゅうばい)」)になることが多いことから来ています。
梅雨の時期は、傘のお世話になる人が大勢います。
普段使う傘にも気を使い、ファッション性を追求してみるのも良いかもしれませんね♪
■提唱・制定者は?
傘の日の制定者は、「日本洋傘振興協議会」さんです。
制定年は、1989年(平成元年)です。
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
傘の日は、日本記念日協会に認定・登録されていません。
■傘の部品
実は、傘の部品は約17もあるそうです。
列記すると以下のとおりです。
- 石突き
傘の先端です。 - 陣笠
石突きの根元にある、石突きと傘本体を固定する部品です。 - 菊座
陣笠の下にある布で、陣笠から雨が浸透するのを防ぎます。 - 天紙(てんがみ)
いわゆる傘の骨組みの根元(上ろくろ)の更に上に張る布製の部品です。 - 中棒(なかぼう)
いわゆる傘の中心の棒。
これに様々な部品が付いて傘となる。 - 上ろくろ
傘の骨組みが集まっている部分にはめ込む部品です。
傘の開閉を司る要です。 - 親骨
傘が開いた時の骨組み。傘の要。 - 受骨
親骨を支える、内側の骨組み。
これが無いと開閉不能。 - ダボ
親骨と受骨をつなぐ部品。
折りたたみ傘の場合は、ダボにも関節があって稼働する。 - 下ろくろ
傘を開いたり閉じたりする時に引っ張る器具。
受骨を動かすためにあります。
現在はジャンプ式が多いので、閉じる時くらいしか触りませんが、職人が手作りする匠の傘は手動です。 - 露先(つゆさき)
親骨の先端にある飾り。 - 小間(こま)
雨露を直接防いでくれる部分。布製とビニール製がある。
これを親骨の分だけつけると傘の形になる。 - 止め鋲(とめびょう)
上ろくろの下に着ける器具で、下ろくろを止めるためのもの。
上ろくろと一体化しているものもある。 - 上はじき(うわはじき)
下ろくろを固定し、傘が開いたままにする留め金。 - 下はじき
下ろくろを下で固定し、傘が勝手に開かないようにする留め金。 - 玉留め(たまどめ)
傘を閉じた時に露先を集めて固定する器具のこと。
大量生産の使い捨てビニール傘では省略されていることが多い。 - ハンドル(手元)
傘を持つところ。大抵はJの形に湾曲している。
こんなところですね。
普段何気なく使っている傘ですが、かなりの部品で作られていることがわかります。
更に細分化すると、もっと数が増えそうですね。
現代では、市場に出回っている傘のデザインは多種多様です。
しかしながら、ほとんどの場合は、折りたたみかそうでないか、小間が布製かビニール製か、色や模様が違うか、傘の柄や石突き、露先の装飾が違ったりする程度のもので、あまり際立って変化が見られることはありませんね。
まあ、中には、傘が2つ付いている大きなものもあれば、ベジタブレラという野菜の葉そっくりな、遊び心のある傘もありますが、あまり一般的ではありません。
現代では既に、傘は発展しきっている可能性がありますが、新しいファッション性を追求していく姿勢は良いと思います。
そういう意味では、現在でも残っている、手作りの匠の傘は、高級&レトロな感覚のデザインで、ファッション性に富んでいると言えるのではないでしょうか。
では、今回はこの辺で。
■関連項目
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