実は11月13日は、茨城県民の日だったんですね。
正式名称は「県民の日」。
通称から“茨城”が抜けているだけですね。(笑)
茨城県は首都圏の県の一つで、
千葉県の北にあります。
名物の水戸納豆やスタミナラーメン、霞ヶ浦などで有名な県ですね。
そんな茨城県は、1871年(明治4年)の廃藩置県で誕生しました。
その日こそ、11月13日だったのです。
その日を記念日として、
1968年(昭和43年)に茨城県民の日が作られたのです。
茨城県民の日は、茨城県の条例※にもある、立派な茨城県の記念日です。
※県民の日を定める条例
(昭和43年3月30日茨城県条例第3号)
今回は、そんな茨城県民の日についてチェックしてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■学校は休日になるの?
なります♪
公立の小中高の学校が休校日となります。
ただし、茨城県民の日が日曜日だったとしても、月曜が振替休日になりません。
国民の祝日とは違うので、振替休日が適用されないからです。
ちなみに、公立の学校が休みになる都県民の日は以下のとおりです。
6月15日 千葉県民の日
11月14日 埼玉県民の日
11月20日 山梨県民の日
11月13日 茨城県民の日
10月1日 東京都民の日
10月28日 群馬県民の日
いずれも首都圏に連なる都県ばかりです。
他の地方の道府県も、県民の日に公立の学校が休みになるといいんですけどね。
まあ、春休み、夏休み、冬休みなど、全国的に学校が休みになる月(3月下旬、7月~8月、12月下旬~1月あたま)に県民の日がある道府県は、公立の学校が休みになることは、まずないでしょうね。
■茨城県民の日の主な趣旨
茨城県民の日の主な趣旨は、
「郷土の歴史を思い、自治の意識を高め、茨城県の発展と飛躍を目指そう!」
というものです。
都民の日や群馬県民の日の趣旨と同じように、自治というキーワードが入っていますね。
自治の意識を高めることは、
地方の発展と充実に力が入ります。
そう、地方の活性化には自治の意識が必要不可欠なのです。
茨城県民の日を制定した人たちは、東京都や群馬県の市政を担う人たちと同様に、自治意識の重要性をよく知っていたのでしょうね。
■なんと県民体操まである!
茨城県には茨城県民体操という県民の体操があるのです!
丁度、Youtubeに動画がアップされていましたのでどうぞ。
茨城県民体操の動画はこちら↓
いかがでしたか?
なんというか、
ラジオ体操みたいだったでしょう?
それもそのはず。
実は、茨城県民体操が作られた理由は、ラジオ体操の放送が一時中止になったからなのです。
放送の一時中止の理由は、なんと
“難しくて国民が覚えにくい”から。(驚)
そんなこんなで、1947年(昭和22年)にラジオ体操の放送が中止になったため、茨城県は国民の運動不足と健康を憂慮。
そこで、1949年(昭和24年)に、当時のベルリンオリンピック選手の遠山喜一郎 氏(ラジオ体操を作った人)に、茨城県民体操を考案、作成してもらったのです。
それに、深海善次 氏※が作曲した伴奏をつけて茨城県民体操を完成させました。
(※旧ラジオ体操第二の伴奏を作曲した人)
それこそが、上の動画の茨城県民体操です。
しかし、1951年(昭和26年)に現在のラジオ体操が新たに制定され、放送が再開されました。
そのため、茨城県民体操よりもラジオ体操の方が県民に普及してしまいました。
そんなワケで、茨城県民体操は茨城県内では知名度こそあるものの、実践できる人が数少ない、幻の体操になりかけているのが現状ですね。
県民の日くらいは、茨城県民みんなで県民体操をするべきなんじゃないでしょうか?
■無料開放される施設
茨城県民の日ということで、
以下の施設が無料・割引開放されます。
(注:一部記載のみ。全部は網羅してません)
茨城県近代美術館
(入館料無料)
水戸市立博物館
(常設展無料)
茨城県陶芸美術館
(入館料無料)
茨城県植物園
(リニューアル工事で休園中)
茨城県立歴史館
(入館料無料)
ミュージアムパーク県自然博物館
(入館料無料 事前にHPで入館予約が必要)
ひたちなかエネルギーロジテック大洗マリンタワー
(入館料無料)
鴨川シーワールド
(割引 チケット窓口にて「茨城県民感謝月間」プランの利用を申し出たうえ、全員分の在住証明書(運転免許証・社会保険証等)を提示)
こんなところですね。
他にも、無料や割引になるところはたくさんあります。
詳細は茨城県公式サイトをご覧ください。
■茨城県民の日以外の日本の11月13日
うるしの日
うるしの日とは、「うるしの製法」や「漆器の製法」が平安時代の惟喬親王(文徳天皇の第1皇子)に伝授されたという伝説にちなんで11月13日に制定されたそうです。
ちなみに、伝授したのは、虚空蔵菩薩という仏さまらしい。
つまり、うるしとは仏格から伝授されたものということになります。
もしもこれが事実なら、当時のうるしのモノが残っていたらアンティークならぬアーティファクトということになりますね。
そう考えると、単なる漆塗りの器も、すごいものに思えてきて面白いですね。(笑)
では、今回はこの辺で。