暑い夏の日には、夜になっても気温が下がらず、いつまで経っても暑い時があります。
風があまり吹かず、蒸し暑い夜…エアコンが無いと寝苦しいですよね?
そんな暑い夜のことを、熱帯夜(ねったいや)と言います。
しかし、暑かったら必ず熱帯夜なのかというと、そうではありません。
熱帯夜には明確な定義があります。
気象庁によると、熱帯夜の定義とは、
- 最低気温が25℃以上の夜
のことです。
最低気温が25℃以上の夜ということは、最低でも夏日以上の気温ということになります。
そりゃあ暑いハズですわ~。(p´・ω・`;)
※追記:2022年8月2日、日本気象協会は「最高気温40℃以上の日=酷暑日」「最高気温が30℃以上の夜=超熱帯夜」と呼称を決定したと発表しました。
大体、猛暑日のような、ものすごく暑い日の夜は、都市部では熱帯夜になりやすいと言われています。
熱帯夜になりやすい理由の一つとして、現代の進んだ文明があります。
完全に舗装された道路、巨大なビル群やマンションなど、直射日光の熱を逃がさない状態を人間が作り上げているのです。
日中の直射日光で暖められた道路や建物から熱が逃げずに、日が沈んだ後でも、そのまま保温状態になっていることがあります。
そんな状態の時は、道路やビルが周りの空気を温める役割を果たし、気温自体が下がりにくくなるのです。
また、夏の夜には、当然エアコンを皆で使用します。
エアコンの室外機から排出される熱が、夜の気温を更に押し上げるのです。
こうして、日中に溜まった熱が下がらずに、熱帯夜が作られるワケですね。
だからといって、エアコンを手放すワケにもいきませんし…。
先進国に住む現代の人間は、文明の利器無しでは生きられません。
熱帯夜とは、人間が便利に暮らせるようになったことへの代償と言っても過言ではありませんね。
では、今回はこの辺で。
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