■おしぼりの日ってどんな日?
この、おしぼりの日の「おしぼり」は、「布のおしぼり」を意味しています。
近年は、紙で出来たおしぼりが主流になっていますが、紙おしぼりは使い捨てで処分が楽な代わりに、廃棄時に「ゴミが出る」といった、環境に優しくない仕様となっています。
一方で、布おしぼりは、洗浄が大変ですが、再利用が可能で何度も使えるため、低コストで運用できます。
また、ゴミが出にくく、環境に優しいという側面もあります。
故に、この「おしぼりの日」は、普段使ってるおしぼりのことを考えて、環境に配慮することを心がける日と考えればいいでしょう。
おしぼりに限らず、環境に配慮することは良いことです。
例えば、ティッシュで汚れを拭くのではなく、タオルで拭くようにしてティッシュの消費量を少しでも減らすように心がければ、それなりのエコになります。
ひとりひとりのエコは微々たるものですが、これを地域全体レベルで行うと、環境への大きなエコとなります。
■提唱・制定者は?
おしぼりの日の制定者は「全国おしぼり協同組合連合会」さんです。
全国各地の企業や組合などで構成された組織で、「貸おしぼりのレンタル」というビジネスモデルを実践しているそうです。
■日付の理由は?
記念日の日付が10月29日の理由は語呂合わせです。
10月の10=“て” 29日の2=“ふ” 29日の9=“く”
以上を組み合わせて、「手をふく」の意味をイメージできることから来ています。
■日本記念日協会に登録されているの?
おしぼりの日は、日本記念日協会に登録されていません。
(2022年1月18日現在。)
■現在は紙おしぼりが主流
近年は、布のおしぼりを見かけることが、あまり無くなりましたね。
大抵の飲食店では、紙おしぼりが普通に出てきます。
しかも、それが当たり前になっているので、誰も文句を言いません。
(結局、手を拭くことができるので。)
紙おしぼりはビニール製の透明な袋に入っていて、コンパクトに収まっています。
なので、食事をする時も邪魔になりません。
使ったら捨てれば終わりなので、専用の保管スペースも必要ありません。
紙おしぼりは、利便性を追求した結果として生まれたのです。
しかしながら、利便性が向上した結果、ゴミが増えるといったデメリットも生まれました。
中身と袋が異なる材質なので、分別も必要になってきます。
特にビニールなどのプラゴミは、処分を誤ると環境を汚染してしまいます。
つまり、利便性を追求することで、資源を貪り、環境を汚染させて人類は発展するということです。
紙おしぼりに、現代の人間の在り方そのものが反映されているのです。
まあ、ここまで色々と書いてしまいましたが、私は便利なものを否定したりしません。
紙おしぼりにだって賛成です。
ただ、技術者や科学者の方々には、環境への配慮を怠らずに文明を高度に高めていってほしいと願っています。
では、今回はこの辺で。
■関連項目