糖化をわかりやすく言うと、
細胞に糖がくっついて離れなくなること
です。
もう少し学術的な言い方をすると、
- 細胞の中のタンパク質や脂質に糖が結合する
ということです。
言葉だけだと、
ちょっとイメージしにくいかもしれませんね。
でも糖化は、実はとても恐ろしい現象。
私たち人間にとって、様々な病気や症状の原因になっているのです!
今回は、そんな怖い糖化について調べ、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■糖化の正式名称と種類
糖化とは実は略語で、
医学的には“糖化反応”が正式名称です。
糖化反応には大きく分けると以下の2種類あります。
- グリコシル化
- メイラード反応
これら二つの反応を説明すると、かなり専門的で長くなってしまいますので、ここでは割愛しますが、簡単に言うと
- グリコシル化は
身体に悪くない糖化 - メイラード反応は
身体に悪い糖化
と考えてもらえればOKです。
一般的に広まっている“糖化”とは、主に、身体に悪い影響を及ぼす方、すなわちメイラード反応の方を指します。
■糖化の主な原因
糖化の主な原因は、
- 糖質のとり過ぎ
- 酵素が足りない
の2つです。
1つめの場合は、
体内で消費しきれずに余った糖が、糖化反応によって異常な分子結合を起こしてしまうのです。
(メイラード反応を起こす)
2つめの場合は、
酵素が足りないので、体内の糖を処理しきれず、糖化反応の後押しをしてしまうのです。
いずれにせよ、
- からだの中に糖が余る
ことが根本原因ということになります。
■なぜ糖化が身体に悪いのか?
糖化(メイラード反応の方)が身体に悪いのは、
細胞本来の働きを損なわせる
からです。
話が専門的過ぎるので、
メイラード反応の詳細は割愛します。
まあ要するに、細胞が本来の働きを損なうということは、生命の根幹部分が悪くなるということ。
すなわち、あらゆる意味で、
身体に悪い影響が出てくる
ということなのです。
しかも、一度糖化したら、糖化物質が体外に排出されるのに、とても時間がかかります。
半減するのに240日ほどかかるそうです。
排出されるまでの間、ずっと細胞に悪影響を与え続けるのですから、非常に健康に悪いということが分りますね。
■糖化で起こる病気や症状
糖化が進行すると、細胞が機能を損ない、様々な病気や症状が現れてきます。
最も代表的な病気は糖尿病。
誰もが知っている有名な病気ですね。
糖化と聞いて、糖尿病を真っ先に想像した人も多いんじゃないでしょうか。
まあ、糖尿病の直接の原因は、すい臓から分泌されるインシュリンの量の減退ですが、それが糖化によっても進行するそうです。
恐ろしいですね。
糖化で現れてくる病気や症状を
まとめて挙げると、
- 糖尿病
- アルツハイマー病
- 心臓病
- 白内障
- 難聴
- 動脈硬化
- 癌
- 老化
- 末端神経障害
など。
どれも非常に危うい症状ばかりですね。
驚くべきことに、糖化によって、
- 老化が進行してしまう
のです!!
女性にとって老化は、
聞き捨てならない症状だと思います。
なぜ老化が進行してしまうのか?
それは、糖化によってコラーゲンが硬質化し、肌の弾力とハリがなくなるからだそうです。
それはつまり、シワの原因。
シワは、実年齢以上に人を老けて見せます。
若々しい顔でいたい女性にとっては、シワは天敵とも言えます。
糖化は、そんな忌々しいシワを増やす原因になっているのです。
考えただけでもイヤですよね?
しかも、糖化は白内障までも進行させるそうです。
白内障の主な原因は老化ですが、糖化によって水晶体の白濁化が著しく進行するそうです。
白内障自体は治せる病気ですが、手術するまでは目が不自由になります。
一時的とはいえ、目が見えなくなるのです。
恐ろしいですよね?
以上のことから、糖化が非常に恐ろしいものだということが分ったと思います。
そして、
糖化をどう防ぐか?
これこそが、健康な人生をおくるための課題の一つと言えます。
■糖化を防ぐ方法
じゃあ、糖化を防ぐにはどうしたらいいのか?
それほど難しいことじゃありません。
以下の3つのことを守ればいいのです。
- 糖質の多い食べ物を控える
- 適度な運動をする
- 酵素を多く摂る
・糖質を控える
糖質とは、炭水化物や砂糖など、体内でエネルギーに変換される物質のこと。
糖質は、ある程度は必要なのですが、体内に大量に余ってしまうと、肥満だけでなく糖化の原因になってしまいます。
特に、女性に大人気のスイーツは糖質タップリです。
食べるのは週に1回程度に控えておきましょう。
・適度な運動する
運動不足だと、食事で摂取した糖質が消費されずに体内に蓄積します。
それこそが、
糖化の大きな原因です。
適度な運動をして、
糖が体内になるべく余らないようにします。
適度な運動とは
- ウォーキング
- ストレッチ
など、全身を動かす有酸素運動のことです。
ウォーキングの目安としては、1日あたり、8000~10000歩程度。
距離にすると5~7km程度でしょうか。
朝と晩の2回に分けて、頑張ってみてください。
ストレッチに関しては、1回10分程度、朝昼晩と3回に分けて行うと効果的です。
・酵素を多く摂る
体内に酵素が多くあれば、異常な糖化反応(メイラード反応)が起こりにくくなります。
つまり、
酵素を多く含んだ食事をすればいい
のです。
酵素を多く含んだ食品は以下のとおり。
発酵食品
- 納豆
- ヨーグルト
- チーズ
フルーツ
- リンゴ
- イチジク
緑黄色野菜
- カボチャ
- ニンジン
- キャベツ
根野菜
- レンコン
- ゴボウ
- ヤーコン
その他
- ハーブ
こんなところですね。
酵素って、意外と身近な食材に含まれているんですね。
他には、酵素に特化した食品があります。
酵素を多く含む植物などから、酵素を集めて作った健康食品やドリンクが市販されています。
身体にとても良いのですが、
- 値段が高い
- 高カロリーなモノが多い
などのデメリットもあります。
しかし、酵素を多くとるには最適です。
お財布と相談しながら、
購入を検討してみるといいでしょう。
■まとめ
- 糖化とは細胞に糖がくっついて離れなくなること
- 正式名称は糖化反応でメイラード化反応を指す
- 糖化するとアルツハイマー病 心臓病 動脈硬化 癌 老化など様々な病気や症状の原因になる
- 糖化を防ぐ方法は3つ
糖質の高い食べ物を減らす
(スイーツ お菓子などを減らす)
適度な全身運動
(ウォーキング ストレッチなど)
酵素を多く摂取する
(発酵食品 緑黄色野菜 酵素ドリンクなど)
以上、こんなところですね。
結局、糖化を防ぐ方法は、
- 乱れた食生活を正常にする
ことなんですね。
もちろん、既に糖化が進行している人も、食生活を正常にすれば、糖化が徐々に改善されていくことでしょう。
日々のほんの少しの節制が、
自身への健康をもたらしてくれるのです。
まあ、理屈はわかっていても、
節制を続けること自体が難しいんですけどね。(苦笑)
自分自身との闘いに勝てるかどうか・・・
最大の敵は自分自身というワケです。
では、今回はこの辺で。