■地図の日ってどんな日?
地図の日は、天文学者であり地理学者でもある伊能忠敬が、蝦夷地(現・北海道)の測量のために旅立った日にちなんだ記念日です。
国土測量に旅立った「測量の第一歩」というところから、地図の日は別名「最初の一歩の日」とも呼ばれています。
また、関連する記念日として「測量の日」(6月3日)があります。
ちなみに、旅立ったのは1800年(寛政12年)の4月19日。
旧暦なので、現代の暦に換算すると6月11日になってしまうのですが、旧暦の日付をそのまま現代の4月19日として記念日に当てはめているようですね。
伊能忠敬は、歴史の教科書にも登場する有名な人物です。
自らの足で日本全国を歩き回り、精密な測量で日本地図を初めて完成させた偉人です。
その精巧な地図は、完成当時、伊能図(いのうず)とも呼ばれ、称賛されていました。
■提唱・制定者は?
地図の日の制定者は不明です。
しかしながら、1994年10月に発行された「記念日の本」(ごま書房 刊、生活情報研究会 編)に掲載されたのが地図の日の初出ということらしいので、しいて言うなら「生活情報研究会」さんが制定者ということになるのかもしれません。
参考サイト:空間情報クラブ
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
地図の日は、日本記念日協会に認定・登録されていません。
こんなところですね。
伊能忠敬の描いた地図は非常に精巧で、専用の測量器具があったとはいえ、当時にこのレベルの地図を作れるという伊能忠敬の測量技術の高さには驚かされます。
↓伊能図(越後)
伊能図は全て手書きの地図で、水墨ではなく色彩を使って表現されていました。
よくもこれ程の地図を書き上げたものですね!
恐らく、伊能忠敬自身の空間把握能力と方角の起点を認識する能力が非常に高かったのでしょうね。
各地を巡る際に身に付いたものなのか、それとも、旅立つ前に既に身についていたのか…。
こういうところに、歴史的なロマンを感じますね。
そんな伊能忠敬さんですが、実は切手になってます。
1995年(平成7年)11月6日に、当時の郵政省から発行された文化人の記念切手です。
こうしてみると、ちょっとしたキャラクターグッズみたいで親近感がわきますね。(笑)
では、今回はこの辺で。
■関連項目