青虫│トマトやキャベツにつく青虫の種類と駆除方法

◆青虫って?

青虫は芋虫の一種で、
野菜などの葉っぱについてる緑色の芋虫のこと。

青虫

一般的には、主に(チョウチョ)の幼虫のことを指します。

今回は、青虫の種類や駆除方法など、青虫に関する情報を集めてみました。

皆様の参考になれば幸いです。

 

■青虫の種類

大きく分けると8種類前後の青虫がいるそうです。

白やグレーの縞模様がついているものもいます。

約半分は蝶で、他は蛾・蜂です。

蝶の青虫

  • ツマベニチョウ(シロチョウ科)
  • クモマツマキチョウ(シロチョウ科)
  • アゲハチョウ科
  • ウラナミシロチョウ(シロチョウ科)

蛾・蜂の青虫

  • ヤママユガ科
  • スズメガ科
  • シテロニア属(ヤママユガ科)
  • コンゴウハバチ科

こんなところですね。

色んなタイプの青虫がいますが、上記のいずれかの種類に当てはまります。

ひょっとしたら、新種がいるかもしれませんが、即、駆除されてしまって発見できない可能性がありますね。

なお、青虫には毛は生えていません

毛が生えてる青虫は毛虫に分類されます。

 

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■トマトやキャベツなど野菜につく青虫

トマトやキャベツにつく青虫は、

  • コナガ
  • ヨトウムシ
  • タマナギンウワバ
  • モンシロチョウ
  • オオタバコガ

などが代表的です。

大事なキャベツの葉やトマトの実を食べてしまうので、売り物にならなくなります。

もちろん、虫がついた野菜は不衛生になるので、自分達で食べるのもダメになります。

イメージ的にも不潔ですしね。

ですので、これらの青虫は、野菜農家はもちろん家庭菜園にとっても害虫の一種と言えます。

毛虫だろうが青虫だろうが、大事な農作物の葉を食べるのは害虫以外の何物でもありません

例外なく駆除の対象です。

 

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■青虫の駆除方法

頭を悩ませる青虫の駆除ですが、野菜によって駆除方法が異なります。

トマトとキャベツに関しては、以下の方法が一般的に良いとされています。

また、現実的ではありませんが、以下の方法も効果があります。

 

◆天然成分農薬を使う

JAS(有機農産物栽培)でも使用を許可されているのが、天然成分の農薬です。

近年では、以下のものが一般的に用いられています。

STゼンターリ顆粒水和剤 ↓

パイベニカVスプレー ↓

アースガーデンT ↓

こんなところですね。

これらの農薬は、化学的には農薬ではありませんが、効能は立派な農薬です。

効果が高くて自然環境にもやさしいので、有機農産物栽培に適した製品ばかりです。

 

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◆コンパニオンプランツ

ちょっと聞きなれない言葉ですが、
要するに、

他の植物との共生

のことです。

他の植物と一緒にキャベツを植えることで、他の虫を寄せ付けにくくしたり、成長を早くしたりする方法ですね。

害虫の駆除というよりも、間接的に害虫を寄せ付けなくするための予防策の一種と言った方が正しいですね。

実践には専門的な知識が必要です。

詳細はこちら(Wikipedia)

 

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◆防虫ネットで覆う

文字通り、防虫ネットをかぶせて物理的に害虫を寄せ付けなくする方法です。

こんな感じのやつです↓

青虫の成虫である蝶や蛾が、直接野菜に近づくことができなくなります。

よって、卵をキャベツの葉に産み付けられることがなくなり、結果として、青虫はつかなくなります。

この方法は有効な予防策であり、害虫を駆除した後の防御策でもあります。

天然成分の農薬と併用すれば、青虫以外の害虫にも対応できるので、高い効果を得られます。

 

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◆寒冷紗で覆う

これも物理的な防御策の一つです。

寒冷紗(かんれいしゃ)は害虫から野菜を守るだけでなく、気温からも野菜を守る機能があります。

こんな感じのです↓

白い寒冷紗と黒い寒冷紗があり、主に白は寒さ対策用、黒は遮光用です。

時期や作物によって、白と黒の寒冷紗を使い分けるといいでしょう。

寒冷紗の使い方に関しては、こちらのサイトが詳しいです。

 

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◆化学農薬をまく

最もポピュラーかつ、非常に効果的な方法です。

あらゆるタイプの害虫駆除に効果てきめんです。

しかし、人体の健康に影響が出る可能性があります。

極めて効果的ですが、食卓に上がる野菜には使いたくない手段でもあります。

 

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◆自力で青虫を取る

野菜についた青虫を、一匹一匹取っていく方法です。

最も地道で確実な方法ですが、最も時間と労力が必要になります。

その代わり、無農薬で野菜を作ることが可能になります。

とてつもない労力と時間が必要なので、極めて非現実的な方法と言えるでしょう。

野菜と心中する覚悟が必要ですね。

 

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■青虫を英語で言うと

a green catarpillar

緑の芋虫ですね。

英語では青虫を a blue catarpillar とは言わないようです。

そりゃそうでしょう。

見た目は緑色なんだから。(笑)

 

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■なぜ“青虫”と呼ぶのか?

見た目は緑色の虫なのに、なぜ青虫と呼ぶのか?

この疑問に対する答えは、色に対する日本独特の表現が関係しています。

緑色という色の表現は、実は近年広まったもの。

近年と言っても100年以上前の話ですが・・・。

昔の日本では、緑色という表現が無かったそうです。

緑色という表現が無い代わりに青色緑色を表現していました。

その名残りが“青虫”というワケですね。

信号機の青信号は実は緑色なのに、“青信号”というのも、青色で緑色を表現してきた名残りの一つです。

緑色なのに“青信号”という理由の詳細はこちら

 

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■青虫に寄生する寄生虫

青虫は野菜に寄生する虫と言えますが、その青虫に寄生する寄生虫がいるそうです。

  • アオムシコマユバチ
  • アゲハヒメバチ
  • タマゴヤドリコバチ
  • キアシブトコバチ
  • ヤドリバエ

など、いずれも寄生蜂や寄生蝿と呼ばれる小型の虫の幼虫ですね。

青虫や青虫の蛹にタマゴを産み付けて、青虫自体を宿&エサにしてしまうワケですね。

長い目で見れば、青虫をやっつけてくれる虫なんですが・・・。

でも、あくまでも寄生虫。

自分が成長するまでは青虫と共存するため、肝心なときに青虫を退治してくれないのです。

つまり、期待はできないってことですね。

結局、人間が知恵を絞って、何とかしないといけないってことです。

では、今回はこの辺で。

 

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