今日は挨拶の種類と掛け声などについて
思ったことを書こうと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
■挨拶の種類と掛け声
挨拶はコミュニケーションの基本。
大きく分けると、挨拶は二種類に分かれます。
一つは、時間で使い分ける挨拶。
もう一つは、状況で使い分ける挨拶です。
時間で使い分ける挨拶は、
皆さんお馴染みの3つ。
- おはよう
- こんにちは
- こんばんは
これら3つの挨拶は、まさに基本中の基本ですよね。
知らない人はいないと思います。
まあ「おはようございます」を夕方や夜に使う
特殊な職業の方もいらっしゃるようですが、
そういった例外は、この際割愛します。
状況で使い分ける挨拶は、
- 失礼します
- お世話になります
- ごきげんよう
- お邪魔します
- さようなら
- ありがとう
など。
それぞれ、自分の身が置かれている状況、
または目の前で起きているシチュエーションに
合わせて使い分けますね。
例えば、何か物をもらったり、
何らかの助力を提供してもらった場合、
「ありがとう」を使います。
また、他人の家や部屋などに入るときは
「お邪魔します」や「失礼します」を使いますね。
まあ、それらも当たり前のことですね。
ここまで読んで、
「それがどうしたの?」
と思われるかもしれませんね。
では、そろそろ本題に。
私が言いたいのは
挨拶と掛け声の関連性についてです。
挨拶と同様に、掛け声にも
色んな種類があります。
それらを調べていくことで、
挨拶と掛け声の関連性がわかると
思ってやってみました。
掛け声については、
次の項目でどうぞ。
■色んな掛け声と変化
挨拶と同様に、
掛け声にも色んな種類があります。
が、掛け声の大半は、
挨拶が変化したもの
だと考えています。
例えば「ちわーす!」
これは言うまでもなく、
こんにちはが変化したものです。
いわゆる省略形ですね。
「普通に挨拶じゃないか」と思われるかもしれませんが、
マンツーマンの時の挨拶と言うより、
複数の人間に対しての掛け声に近いと思います。
そして、使う人によって、
この掛け声はどんどん省略化し、
変化していきます。
「こんにちは」に始まり、
- こんちはー
- ちわーっす
- ちわっす
- ちーっす
- ちっす
まあ、こんな感じ。
このくらいなら、誰でも聞いた事があると思います。
過去にあった某人気バスケ漫画の中では
「ちゅース!」なんて言ってましたね。(笑)
他には、ありがとうございましたの省略形で
「あしたー」
というのがありますね。
主にスポーツ系のクラブ内などで、
練習や試合の後によく使われる挨拶だと思います。
これも省略形。
日本人は省略形が好きなんですね。
このように、省略形による変化は上記に止まらず、
ネット上のチャットや掲示板などで見られる
文字表記としても、様々な変化を遂げています。
先ほどの「こんにちは」を例にすると
- こんち
- にち
- こんちゃ
- ちゃー
いずれも、こんにちはの省略&派生表記ですが、
もはや元の言葉が分らなくなっている
ものもありますね。(苦笑)
そして、挨拶から派生した掛け声は
更なる変化を遂げるのです。
■もはや挨拶にも掛け声にも聞こえない掛け声
挨拶の言葉が、表記や発音において省略され、
派生したりして、掛け声などの新しい表現に
変わっていきました。
- うぃーす
- うーす
- おーす
- おす
これらぐらいは、聞いた事があると思います。
語尾が“す”等のウ行で終わる形のものです。
これらも、体育会系の集団内などの
挨拶や掛け声として使われています。
実際にドラマや小説、漫画などでも
よく使われていますね。
それらの中でも、私の人生経験の中で
掛け声にすら聞こえない、理解し難いものを
いくつか紹介したいと思います。
- うぇーす
う、うえ?!上ーす?
これは、何の挨拶から変化したのかすらわかりません。
恐らく、うぃーすからの変化だと思いますが…。
でも挨拶や掛け声として判断できるので、
まだマシな方だと思います。
- ぉえーっす
これは意味が分りません。
実際に発音してみると、
嘔吐しているようにしか思えません。
某高校の野球部で使われていました。
- しゃす
(または、しゃーす)
これは本当に意味がわかりません。
某物流会社内での挨拶で初めて聞きました。
(どんな会社だよ・・・)
言葉の意味どころか、
元の言葉すら想像するのが困難です。
私が思うに、こんにちはが変化した
「ちゃす」が訛ってしまい、
このように変化したんだと思いますが、
この節は、ちょっと怪しいかもしれませんね…。
この言葉に関しては、挨拶からの変化じゃなく、
武道や格闘技などの試合で聞こえてくる
「きえーっ!」とか「しゅっ!」などの
攻撃や牽制のための、気合の入った掛け声、
あるいは咆哮に近い叫びから来てるような
気がしてなりませんね。
なぜ“しゃす”なんてあるのか、
是非とも言語学者に調べて欲しいところです。
■まとめ
挨拶と掛け声について色々書きましたが、
要するに、挨拶を発端とする様々な掛け声は
省略と訛りによる“変化”によってもたらされる
ということですね。
一部、理解し難い掛け声がありますが、
いずれも何らかの派生であることは事実。
調べてみると実に面白いですね。
更に、地方には方言があります。
ということは、各方言特有の挨拶の言葉もあり、
それらの派生と変化もあるということ。
チェックしてみると面白そうですね♪
気が向いたら調べてみようと思います。
■番外編・示現流の掛け声“チェスト”
掛け声の中でも有名なのがありますね。
それは「チェスト!」です。
鹿児島出身の人がスポーツや格闘技をする時に
“チェスト!”と掛け声をかけることがあります。
元ネタは、薩摩示現流剣術の掛け声です。
チェストの由来については、
- 「知恵を捨てよ」という言葉が
掛け声としてチェストに訛って変化した
という説と、
- 英語のチェスト(chest:胸)を狙え
という意味でチェストという掛け声が出来た
という二つの説があるようです。
私個人は、前者の「知恵を捨てよ」が
変化したものが有力だと思っています。
なぜなら、時代背景を考えると、
英語のchestが当時の薩摩で定着していたとは
考えられないからです。
このチェストという言葉に関しては
こちらのページでも書いていますので、
よろしければ参考にしてみてください。
では、今回はこの辺で。