裂傷とは文字通り、裂けた傷のことです。
具体的には、皮膚や肉が裂けて出血する程の傷ですね。
普通に生活していて、裂傷を負うことは稀です。
大体は、何らかの意図的な力が加わって裂傷を負うことがほとんどです。
今回は、そんな裂傷についてチェックしてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■裂傷の特徴
裂傷の特徴は、切り傷よりも傷口が荒いです。
裂傷は、切り傷のように、刃物などの鋭利なものでついた傷口が比較的きれい(鋭利という意味で)なものではありません。
木の枝やヤスリや動物の爪、ノコギリなどギザギザしたもので引っかかれた“引っかき傷”のようなものです。
ノコギリの傷といえば、過去に有名アイドルグループAKB48の当時のメンバー2人(川栄さんと入山さん)が握手会の最中に暴漢にノコギリで襲われ、裂傷と骨折を負わされた事件がありました。
ちなみに、出血すらしない浅い裂傷は、擦過傷(すり傷)と言い、裂傷とは別物と考えられています。
なお、医学用語的には、裂傷という言葉は正確な表現ではありません。
裂傷に近い医学的な表現としては、切創(切り傷)と擦過傷(すり傷)を足したものが裂傷にあたります。
■どのくらい痛いのか?
裂傷の深さによりますが、皮膚や肉が裂けているので、瞬間的な痛みはかなり痛いです。
まあ、痛みの程度というのは個人差があります。
ですが、裂傷は切り傷のように、スパッと切れた傷ではなく、皮膚と肉が無理やりズタズタに
引き裂かれた傷。
あまりに痛くて唸る人もいます。
しかも、裂傷は傷口が荒くて治りにくいので、痛みはしばらくの間続きます。
痛みが取れて治ったとしても、傷痕が残る可能性が大きいです。
■裂傷の治療方法(応急処置)
・出血がほとんど無い場合(かすり傷程度)
消毒してオロナインなどの軟膏を塗り、絆創膏を貼っておきましょう。
痛みや炎症がひどい場合は、外科のある病院へ行きましょう。
・出血が多い場合(傷が深い・急所など)
ガーゼやタオル、包帯などで止血しながら外科のある病院へ急ぎましょう。
傷の部位や出血量によっては、救急車を呼んだほうがいいと思います。
結局、医師に診てもらうのが最も有効な手段ですね。
痛みを我慢せずに、早く病院に行くのが一番です。
では、今回はこの辺で。