クーデターをわかりやすく言うと、
暴力で政治体制を乗っ取ってしまうこと
です。
一言で言うなら、
ズバリ「政変」です。
今回は、クーデターについて
色々調べたことをまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■具体的にどんなことするのか?
クーデターは、元々あった政権を、
暴力的な手段で国の政治を強引に奪取する、極めて危険な行為です。
具体的には、
軍事力などの武力を用いて、政府の要人を殺したり、捕まえて別の場所へ閉じ込めたりします。
別の言い方をすれば、
クーデターは国の内乱の一種と言えます。
クーデターを少し身近な例、
学校を例にとって解説してみますね。
学校の一番上の立場の人は校長です。
その次に教頭や学年主任などの上級の先生がいます。
その下に、通常の先生や非常勤の講師がいます。
教頭は校長のやり方が気に入りません。
そこで、教頭は学年主任の先生や通常の先生達の中から自分と同じ考えの仲間を集めて、校長を集団で殴ったり蹴ったりして学校から追い出し、二度と学校へ来れないようにしました。
そして、教頭が校長となり、
新しく学校を運営していくことになりました。
これがクーデターですね。
そこには、学校に通う生徒(国民)の意思が反映されていません。
上からモノを言う人が変わっただけ。
それがクーデターによくあることです。
例では、学校と教師にしましたが、ひょっとしたら、社会人の人には会社と役職を例にすると、もっと分りやすいかもしれませんね。
これ読んでる人の中には、
「ちょっと違うんじゃないのか?」
とか
「ツッコミどころはたくさんあるぞ」
と思っている人もいると思います。
でも、そこは全部読み終えるまで、
あえてスルーしてくださると助かります。(苦笑)
■クーデターと革命の違い
クーデターとよく比べられる言葉に、
“革命”があります。
どちらも政権を奪取することには変わりないのですが、革命とクーデターには大きな違いがあります。
それは
国民の意思
です。
クーデターの場合、一部の人間の意志(野望)で実行されることが多いです。
一方で革命は、国民の大多数の意思によって行われることが多いです。
また、クーデターの場合は、政権が暴力的に奪われるだけで、国民全体に利益がもたらされることはほとんどありません。
しかし、革命の場合は、
国民全体の利益を求めて、
- 国の悪しき支配者を倒し、
国のあり方そのものを変える
のが目的です。
クーデターも革命も、軍事力などの暴力的手段が使われることに関しては共通していますが、
国民の大多数の意思が
反映されているかどうか
に大きな違いがあります。
一部の指導者の野望によるものか、国民全体の意思によるものか、その点が大きく違います。
クーデターは、支配者が変わるだけ。
ですが、革命の場合は、
- 国民主動で国そのもののあり方が変わる
=中身が別の国になる
ということです。
まとめると、
- クーデター:内乱
- 革命:国そのものの生まれ変わり
こういうことなんですよね。
2014年にタイで起きたクーデターは、内乱を治める名目で、軍隊が政権を武力で奪取し、戒厳令を施行して国民の行動を制限しました。
これには、国民全体の意思が反映されていません。
軍隊が先走った結果でしかないのです。
国民の大半は呆れ顔か無関心です。
だから、クーデター扱いなのです。
革命とは大違いですね。
また、2016年7月16日にトルコの北西の都市イスタンブールで起こったクーデターも、クーデターも国民の意志を無視したもの。
トルコ国軍の一部の反エルドアン勢力が内乱を起こしたものの、エルドアン大統領の呼びかけで、トルコ国軍だけでなく、トルコ国民すらもクーデターの鎮圧に参加しました。
その結果、あっという間に
クーデターは失敗し、未遂に終わったワケです。
しかし、エルドアン政権への打撃は確実で、国の情勢が不安定になる可能性があります。
再びクーデターが起きる可能性が懸念されますね。
■クーデターの語源と意味
クーデターの語源はフランス語で、
意味は「国への一撃」だそうです。
ちなみに、クーデターを英語で発音するとクーデイターとなるそうです。
元の意味からして、
暴力的なものを示唆している
ことがわかりますね。
■まとめ
- クーデターは暴力で政権を乗っ取ること
- クーデター=内乱
革命=国自体の生まれ変わり
- クーデターの動機=一部の人間の野望
革命の動機=国民全体の意思
- クーデターの語源はフランス語で
意味は「国への一撃」
こんなところですね。
何かを変えることで、
「革命だ!」
と思い込んでいる、そこのあなた。
それは、あなた自身が
勝手に「革命だ」と思いこんでるだけかも。
実際には、他人から見たら、
単なる“クーデター”でしかないかもしれませんよ?
では、今回はこの辺で。