緑内障をわかりやすくいうと、
ゆっくりと
視野を失っていく目の病気
です。
徐々に進行する病気のため、
自覚症状が無いことがほとんどです。
その理由として、人間の目には視野を補正する機能が備わっています。
なので、片目が緑内障になっても、目の本来の補正機能によって視野を補ってしまうのです。
それが原因で、気付いた時には緑内障がかなり進行し、手遅れになっていることが多いそうです。
今回は、そんな恐ろしい緑内障について、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■緑内障の主な症状
具体的には、
視野の一部に
黒っぽいシミのようなものが出ます。
緑内障 初期↓
ハッキリとした黒い点というより、ぼやけた黒いシミのような感じです。
出来る位置は様々で、視野の端っこや下の方だったり、ど真ん中にできることもあります。
しかし、シミがあまりに小さかったり、片目で物を見たりする機会がまったくなかった場合は、全く気付かないことが多いのです。
進行すると、以下のような画像になります。
緑内障 中期↓
このくらいでも、気づかない人がいます。
もう片方の目が健康で正常な状態なら、目の補正機能が働いて気づかないのです。
緑内障 末期↓
ここまで来ると、もう中心部分くらいしかハッキリと見えませんね。
目の視野補正機能でも誤魔化しが効かないレベルです。
手遅れですね。
■緑内障の原因
緑内障の主な原因の一つは、眼圧の異常です。
眼圧とは、目の中にある硝子体が外に向けて出している圧力のこと。
正常な眼圧は、10~21mmHgです。
しかし、緑内障の人のほとんどは、22mmHg以上の眼圧になるそうです。
で、眼圧が強すぎると、目の奥にある視神経乳頭が圧迫されて、視神経陥凹(ししんけいかんおう)を引き起こすのです。
視神経陥凹を簡単に言うと、視神経乳頭が押しつぶされてしまうこと。
例えば、風船に水を入れすぎると破裂しますよね?
それは、内部の圧力が高まりすぎるから。
つまり、それと同じことが目の中で起こっていると考えるとわかりやすいと思います。
そんな状態になると、視神経がやられて脳へ視界の情報が伝わらなくなるので、視野が徐々に失われていきます。
これこそが緑内障の主な原因です。
ちなみに、緑内障の原因は眼圧だけでなく、年齢や遺伝などの体質によっても緑内障になりやすい人がいます。
必ずしも、眼圧の異常だけが原因ではありません。
「自分は若いから大丈夫」
なんて油断していると、実は緑内障予備軍だった。
なんてことになっているかもしれませんよ?
■緑内障の自己チェック方法
実はとても簡単です。
片目で物を見ればいいのです。
で、以下の症状が出ていなければ大丈夫です。
- 黒っぽいシミのような点が出る
- 視野が一部欠けている
- 一部分だけが暗く見える
- 物がゆがんで見える
簡単な視野チェックだけなら、ここの眼科サイトでできますので、やってみてください。
どうしても気になるなら、
お近くの眼科へ検査しに行ってみてください。
■緑内障の検査
自己チェックだけでは不安で不満な方は、眼科で検査してもらうといいでしょう。
眼科などの病院で行う検査には、主に以下の検査があります。
- 視野検査
- 視神経検査(眼底検査)
- 眼圧検査
それぞれ、専用の機器を使った専門的な検査です。
緑内障だけでなく、他の目の病気も発見できるかもしれません。
ちょっと怖いですけどね。^^;
■緑内障の予防方法はあるの?
困ったことに、緑内障の具体的な予防方法はありません。
しかしながら、緑内障の主な原因は眼圧の異常と判明しています。
なので、眼圧を高めないことで、間接的に緑内障を予防することは可能です。
具体的には以下のとおり。
- 喫煙しない
- 暴飲暴食をしない
- ストレスを溜めない
- 肥満にならない
こんなところですね。
いずれも、生活習慣や食生活で血流が悪くなることを防ぐことに関係していますね。
一般的に、“身体に悪い”とされることをしないことこそが、緑内障の予防につながると言えます。
ちなみに、抗うつ剤やステロイドなど、持病を緩和、治療するための薬でも眼圧が上がることがあります。
そういったケースの場合は、医師と相談したほうがいいでしょうね。
■まとめ
- 緑内障は視野がゆっくり狭くなる病気
- 主な原因は眼圧の異常
(違うケースもある)
- 具体的な予防方法は無い
- 生活習慣・食生活の見直しで
間接的に予防できる
(喫煙・暴飲暴食をしない ストレスを溜めないなど)
- 片目で見ることで
簡単な自己検診ができる
- 詳しい検査や治療は眼科のある病院で
(当たり前ですがw)
以上
【6月7日】緑内障を考える日
実は“緑内障を考える日”という記念日があったんですね。
その日は6月7日。
緑内障は失明につながる危険な眼の病気です。
そんな緑内障について、真剣に考える日があってもいいんじゃないかと思います。
この日くらいは、緑内障だけでなく、自分の目の健康状態についてチェックしてみるといいでしょう。
では、今回はこの辺で。