大人の時間が短く、子供の頃の時間が長く感じる理由

気がついたら終業時間になっていた・・・。

気がついたら12月になっていた・・・。

そんな体験ありませんか?

そう、大人は時間を短く感じることが多いんですよね。

1年経つのがとにかく早いんですよ。

逆に、子供の頃は一年を長く感じたりしたものです。

楽しいことが多かった夏休み、永遠とも思われる、宿題の時間・・・。

何にしろ、子供の頃は時間が長かったという記憶があります。

しかし、当たり前の話ですが、地球上における時間の経過は一定であり、決して変わることはありません。

1秒は1秒、1時間は1時間、1年は1年です。

なのに、大人と子供では、明らかに時間の感じ方に違いが出ます

大人の時間は短く、
子供は時間が長く感じるのは
一体なぜなのか?

今回は、大人と子供の時間の感じ方の違いについて調べ、わかりやすくまとめてみました。

皆様の参考になれば幸いです。

 

■大人の時間が短く感じる理由

女性-腕時計-見る

大人は、大人になるまでの過程で、様々な知識と経験を積んでいます。

なので、何らかの情報が入って来たり、何らかの出来事に遭遇しても、過去に得た知識と経験に照らし合わせて、すんなりと対応することが可能です。

つまりは、出来事に対して新しい体験と感じないんですよね。

言い方を変えれば、余程の出来事や待ち遠しい事が無い限り、大人は予定調和的で単調に時間が過ぎて行きます

故に、時間の経過に対する感覚が、あまり鋭敏ではなくなっているのです。

そんなワケで、気がついたら月末だったり、年末だったり、と、時間があっという間に経過していたと感じるのです。

中には、ついこないだまで20代だったのに、気付けば、いつの間にか40代を過ぎていたなんていう時の流れの早さを感じる人もいます。

時間の経過は一定なのに、日々の単調さと多忙さで、時間の経過を忘れてしまっているワケですね。

 

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■子供の時間が長く感じる理由

子供-女の子

子供の頃は、実に多くの出来事があります。

遠足や運動会、文化祭、修学旅行など、月ごと、季節ごとにさまざまなイベントが用意されています。

しかも、それらの内容が学年ごとに変化します。

特に幼稚園~小学校では変化が顕著ですね。

つまり、子供の頃は毎日が新しい出来事の連続なのです。

新しい出来事が多いと、その分情報が多く入って来るので、時間当たりの情報の密度が高くなります

それこそが、時間が長く感じる理由です。

 

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■答えは“知覚時間差異”

なぜ大人と子供で感じる時間の長さに違いが出るのか、理由がわかりましたね。

で、その違いのことを一言で言うと、

  • 知覚時間差異

と言うのです。

知覚時間差異とは、文字通り、

  • 物事を知って覚えることに時間差がある

または、

  • 時刻を知って時間経過の感覚認識する

ということです。

千葉大学文学部行動科学科教授(当時)の一川誠氏によると、

「初体験の事柄には、時間を長く感じさせる効果があり、同じ体験をしていても、それが“初めてかどうか”で、時間の感じ方が変わってくる。」

だそうです。

つまりは、

多くの出来事を“体験した”と感じるかどうか

によって時間の長さの感じ方に差が出るということですね。

確かに、大人は様々な人生経験を積んでいて、物事を新しく“体験したと感じることが少なくなっています。

それに比べて、子供の頃は人生経験が少なく、知識や体験も少ないものです。

なので、新しい出来事に出会って様々な情報を得る機会に恵まれていると言えます。

時間当たりの情報の密度が高いワケです。

故に、子供の時間が長く感じるのですね。

また、子供の頃はワクワクするような期待に満ち溢れたイベントが多く、

「早く明日にならないかな♪」

などと、待ち遠しく思うことがしばしばあります。

待ち遠しいとは、すなわち、“時間をゆっくり感じる”ということです。

時間の流れに意識が行っているワケですね。

それは大人のケースでもあります。

例えば、退屈な会議や上司の小言が長く感じるのは、

「早く終わらないかな」

と、時間の流れに意識が行っているからです。

なるほど納得ですね。(笑)

 

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■加齢で動作が鈍くなった結果もある

老人-男

実は、加齢によって動作が鈍くなり、いつの間にか時間が経ってしまっているという、ちょっと悲しい事実もあります。

加齢によって動作が鈍くなると、同じことをしても、若い時よりも時間がかかってしまい、終わってみると、ものすごい時間が経過しているということがあります。

そういったケースでも、「時間が経つのが早いなぁ」と感じてしまうものです。

意識が時間よりも作業に集中しているので、時間の経過が気にならないワケです。

故に、気がつくととんでもない時間が経過していたということも十分あることなのです。

動作が鈍くて、時間経過を気にしない場合に時間が短く感じるケースですね。

 

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■まとめ

  • 大人の時間が短いのは
    新しい体験がほとんどなく
    時間が単調に過ぎるから
  • 子供の時間が長いのは
    新しい体験が多く
    時間あたりの情報の密度が高いから
  • 時間の経過へ意識が行くと
    時間が長く感じる
  • 加齢によって動きが鈍くなる
    時間経過が早く感じることもある

 

以上、こんなところですね。

突き詰めていくと、

  • 時間を“意識する”か“しない”か
  • 新しい体験”が“多くある”か“ない”か

の2点に集約できますね。

時の刻みは一定ですが、人や年齢によって感じ方が違うのには、これらのような理由があったんですね。

調べていて実に面白いテーマでした。

では、今回はこの辺で。

 

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