今回の漢字の“加吉魚”もその一つ。
読み方はズバリ、「タイ」です。
そう、加吉魚とは鯛のことなんですよね。
加吉魚という表記は、中国での鯛の表記なんですよね。
発音は“ジァジーユィ”。
または、“加級魚”や“嘉魚”とも書きます。
加級とは、昇進するという意味で、嘉とは、めでたいという意味です。
漢字が示すとおり、中国でも鯛は縁起物の魚ということですね。
もちろん、高級魚になります。
ただし、鯛を縁起物とするのは、
- 広東省(かんとんしょう)
- 浙江省(せっこうしょう)
- 福建省(ふっけんしょう)
などの沿岸部の省での話。
逆に内陸部では、鯉の方が縁起物の魚だとか。
余談ですが、中国には、昔から「鯉が滝を昇ると龍になる」といった伝説があり、それが立身出世を意味する言葉として語り継がれているそうです。
そう聞くと、確かに鯉の方が縁起物の魚としてはシックリきますよね。
ちなみに、日本の鯉のぼりは、この中国の伝説が因習化されたものだそうです。
何かと政治的に騒がしい中国ですが、古代中国を起源とする文化が現代日本にも残っているんですね。
■国によって違う加吉魚の料理方法
加吉魚は鯛ですから、
日本では和食がメインの飲食店で料理されるでしょうね。
煮たり焼いたり蒸したり刺身にしたり、調理方法は店や料理人によって様々です。
中でも、鯛のアラ汁や鯛めしは有名でしょう。
刺身にするのは日本独特ですね。
お寿司屋さんで食べれます。
ちなみに、ヨーロッパでも鯛は食べられてます。
スペインでは、クリスマスの料理として鯛がオーブン焼きにされて出されるそうです。
ただし、ヨーロッパの地中海沿岸の国々には、鯛を
- 水死者の肉を食べる魚
と考え、とても不吉がっているところがあるとのこと。
そんな人たちが日本に観光に来て、鯛料理を見たら仰天するかもしれませんね。
国によって魚の価値や評価がガラリと変わる・・・
面白いですね。^^
では、今回はこの辺で。