実は、12月13日はビタミンの日だったんですね!
ビタミンの日は、1910年(明治43年)12月13日、医学者であり農芸化学研究者の鈴木梅太郎氏が、米糠(こめぬか)の中から脚気(かっけ)の予防効果がある成分「オリザニン※」(ビタミンB1)を発見したことにちなんで、「ビタミンの日」制定委員会が2000年(平成12年)の9月に制定したそうです。
(※命名したのは鈴木梅太郎氏。)
↓鈴木梅太郎氏
鈴木梅太郎氏が東京化学会でオリザニンの発見と命名を発表した1年後、ポーランドの研究者たちがチアミン(ビタミンB1)を発見しましたが、オリザニンとチアミンが全く同じ成分であったことが判明しました。
すなわち、鈴木梅太郎氏は、最も早くビタミンB1を発見した人なんですね。
そんな素晴らしい鈴木梅太郎氏を顕彰し、ビタミンの知識と理解を広めていこうという目的で作られたのが「ビタミンの日」なんですね。
つまりビタミンの日は素晴らしい発見の日なのです!
ちなみに、ビタミンの日は日本記念日協会には登録されていません※。
(※2021年12月10日現在)
■ビタミンB1の発見は偉大な発見
現代は飽食の時代で、余程偏った食事でもしない限り、ビタミンが足りなくなるなんてことは無くなりましたし、サプリメントで簡単に不足分を補うことが可能になっています。
しかし、昔は、食事で十分な栄養を摂れない人もいて、栄養失調で体調不良や病気になることはよくあることでした。
特に脚気(かっけ)は、心不全と足の末端神経のしびれなどを引き起こす病気で、悪化すると死亡してしまうこともあるそうです。
なので、当時の結核と同じくらいの難病と言われていました。
しかし、鈴木梅太郎氏の研究によって、脚気はビタミンB1の不足で発症することが判明し、ビタミンB1が入った食事を摂れば改善することがわかったのです。
これによって、当時の二大国民亡国病とまで呼ばれた難病の脚気の治療法が確立したのです。
米糠(こめぬか)にビタミンB1が入っているなんて、よく発見したものですね!
■ビタミンB1が入っている食材など
ビタミンB1の1日あたりの必要量は成人男性で1.1mg、成人女性で0.8mgだそうです。
ビタミンB1が入っている食材などは以下のとおりです。
- 酵母
- 豚肉
- 胚芽(米ぬか・ふすまなど)
- 豆類
- ソバ
- 全穀パン
- 牛乳
- 緑黄色野菜
- たらこ
- うなぎ
- カキ (貝)
引用元:Wikipedia
こんなところですね。
他にもビタミンB1が入っている食材や食品はあると思いますが、上に挙げた例なら、近所のスーパーなどで簡単に手に入るのでわかりやすいと思います。
実は酒粕にも酵母が入っているので、ビタミンB1を摂取できるそうです。
個人的には、豚肉でビタミンB1を摂取できるのは嬉しいです♪
豚の生姜焼き、トンカツ、豚汁など、美味しい豚肉料理があるからです。
ただし、ビタミンB1は水溶性なので、調理の際に水分と一緒に流れ出るそうです。
なので、調理の過程で一工夫必要ですね。
(豚汁なら、汁まで飲むので問題ありません♪)
では、今回はこの辺で。
■関連項目