天女の日(てんにょのひ)【10月24日】羽衣伝説

◆10月24日は「天女の日」

■天女の日ってどんな日?

天女(てんにょ)の日とは、天女伝説のある全国各地の自治体で連携し、天女を活用したまちづくりをプロモーションすることで、認知度の向上と活動の活性化を図るのが目的で作られた記念日です。

要するに「天女で町おこしする日」と考えるとわかりやすいと思います。(笑)

◆天女とは?

天女とは、天界に住む女性のことで、主に天帝(神)に使える女官のことを指します。

天女は、非常に容姿端麗な女性であること以外、人間と変わらない外見を持っています。

天女は、羽衣(はごろも)を纏うことで空を自在に飛び、時に地上に降りて水浴びなどを楽しむことがあるそうです。

故に、水浴びの際に羽衣を人間の男性に奪われて天に帰れなくなるエピソード「羽衣伝説」が有名であり、民間伝承として日本各地に残っています。

参考:Wikipedia

■提唱・制定者は?

天女の日の制定者は、「天女サミット共同宣言市町」さんです。

天女サミット共同宣言市町とは、天女にまつわる伝説が残る市町(高石市、長浜市、倉吉市、京丹後市、宜野湾市(ぎのわんし)、湯梨浜町、川俣町)で構成された市町の長たちが「天女サミット」を行う集まりのことです。

天女サミットとは、前述の各自治体における天女を活用した取組みの状況を紹介し合い、相互の交流や連携による振興策について幅広く意見を交換していく集まりです。

■日付の理由は?

日付の理由は、語呂合わせです。

10月の10を“てん”、24日を“にょ”と読むところから来ています。

■日本記念日協会に登録されているの?

天女の日は、日本記念日協会に認定・登録されています。
登録年は2016年(平成28年)です。


 

こんなところですね。

羽衣伝説は、まんが日本昔話でも放送された有名な話です。

各地に伝わる羽衣伝説の大まかなエピソードは、「水浴びしていた天女の美しさに心を奪われた男が、天女を天に帰したくない一心で羽衣を盗んで隠してしまう。」という動機の点では同じです。

しかし、途中のエピソードや結末に関しては、各地によって違いがあります。

隠した男が若い男の場合は、
「天女と男は結ばれ、子供をもうける。」
 ↓
「天女が羽衣を見つけ、夫と子供を置いて天に帰ってしまう。」
または
「天女が羽衣を見つけ、夫を置いて、子供を連れて天に帰ってしまう。」

となります。

一方、隠した男が老人の場合は、
「老夫婦の娘として迎えられる。」
 ↓
「酒造りに長けた天女は酒を造り、老夫婦は経済的に豊かになる。」
 ↓
「裕福になった老夫婦は、用済みになった天女を追い出す。」
 ↓
「天女は流浪の末に別の場所へ流れ着いて定住した。」

となります。

男が老人の場合は酷い話です。(苦笑)

ちなみに、他の結末もあり、七夕伝説とごっちゃになっているケースもあるそうです。

つまり、天女と男は相思相愛の夫婦となったが、天の父がそれを許さず、無理難題をけしかけて夫婦を引き裂こうとする…などといったエピソードもあるそうです。

いずれも、人間の欲望が絡んだ話ですね。

では、今回はこの辺で。

 

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■関連項目

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