■かき氷の日ってどんな日?
かき氷の日とは、かき氷を食べるのにふさわしい日ということで作られた記念日です。
その理由は、1933年(昭和8年)7月25日に山形県で当時の日本最高気温40.8℃※を記録したことと、かき氷の昔の名前は「夏氷(なつごおり)」だったため、「7(な)2(つ)5(ご)おり」という語呂合わせもできるためです。
(※2022年7月現在の日本最高気温は41.1°C(埼玉県熊谷市および静岡県浜松市中区)です。)
なにはともあれ、7月25日は時期的には夏真っ盛り!
冷たくて美味しいかき氷を食べて、夏を快適に過ごしましょう♪
■提唱・制定者は?
かき氷の日の制定者は、一般社団法人の「日本かき氷協会」さんです。
日本かき氷協会さんは、
私たち、一般社団法人日本かき氷協会では日本の伝統ある食文化「かき氷」の素晴らしさを「まもる」ため、氷業界・かき氷飲食店舗などのかき氷に関わる業種との「つながり」を深め、全国・海外へかき氷のすばらしさを「ひろげる」ことで、業界全体の更なる発展を目指してゆく団体です。
という、かき氷に一途な団体さんです。
放っておいても、日本特有の夏の風物詩の「かき氷」という食文化が無くなることは無いと思いますが、こうして活動を続けている団体があることは頼もしいですね♪
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
かき氷の日は、日本記念日協会に認定・登録されていません。
■かき氷に関する情報
- かき氷とは、氷を細かく削るか砕いたものに甘いシロップなどをかけたり、フルーツ等をトッピングして作る氷菓子のこと。
- 古くは、平安時代の文献(清少納言の著書『枕草子』)に登場する。
- 製氷技術が無い時代は、氷室で雪や氷を保存する必要があったため、氷室を持つ特権階級の人しかかき氷を食べれなかった。
- 日本初のかき氷店は、1869年(明治2年)に、神奈川県横浜にある馬車道にて町田房造氏が開店した「氷水店」。
(日本のアイスクリーム発祥の店でもある。) - 現在の氷旗のデザインの元になったのは、1878年当時の「氷製造人並販売人取締規則」の交付によって義務付けられた「衛生検査に合格した氷の生産地・販売者名を示したのぼりや看板」のデザイン。
- かき氷が一般的になったのは、人工氷の大量生産が可能になった1883年(明治16年)ごろ。
- かき氷を作る機械「氷削機(ひょうさくき)」を発明したのは村上半三郎氏。
(特許も取った。ただし、一般家庭に普及するのは昭和になってから。) - 昔は、氷を削る時は台鉋(だいがんな)※を使っていた。
(※木材を削って形を整える器具) - 第二次世界大戦前のかき氷は、「雪」(砂糖をかけただけ)、「みぞれ」(砂糖蜜をかけたもの)、「金時」(小豆餡を乗せたもの)の3種類がスタンダードだった。
現代の宇治金時↓
- 戦後、かき氷専用のシロップが発明されたため、砂糖をかけただけの「雪」はメニューから消えた。
- 現代に市販されているかき氷用のシロップ(イチゴ・メロン・レモン・ソーダ)は、実は色と香りが違うだけで、味は同じ。
(見た目と香りでごまかされている(笑))
こんなところですね。
現代でも、屋台等で手動のかき氷機が使われているのは、電力を必要としないからです。
かき氷は、夏の間の短い期間しか作られることが無いため、電力を使うような大掛かりな装置を屋台に設置するのはコスト的に問題があり、また、屋台等で使う発電機を使った電力は電気の供給量が限られているので、照明や冷凍庫等の方に回したいのが本音。
というワケで、かき氷機は手動のものが良いということで、現代でも手動のかき氷機が使われているのです。
現代の手動のかき氷機は、昔ほど力が要らないので、あまり疲れずにかき氷を作ることができます。
まあ、一般家庭に普及しているかき氷機は、電力を使う家電の一つとして売られていることがほとんどですけどね。
とにかく、自分でかき氷を作って、そのかき氷を食べることで、作った時の疲れを一気に吹き飛ばす。
これも、良い夏の過ごし方と言えるのではないでしょうか。
では、今回はこの辺で。
■関連項目