■川柳発祥の日ってどんな日?
川柳発祥の日とは、1757年(宝暦7年)8月25日(旧暦)に、柄井川柳(からい せんりゅう)が最初の万句合(まんくあわせ)を開始したことに因んで作られた記念日です。
そう、現代日本において、古今東西老若男女問わず親しまれている、5・7・5の音で作られる「川柳」は、この柄井川柳の名前から取られたものなのです。
特に「サラリーマン川柳」は有名ですよね。(笑)
ちなみに、川柳発祥の地として、東京都台東区蔵前4丁目37(三筋二丁目交差点の南東角)に、川柳250周年の記念碑が建立されています。
(2007年(平成19年)8月25日、川柳250年実行委員会によって設置。)
◆そもそも川柳って何?
川柳とは、和歌などの連歌(5・7・5・7・7)のうちの5・7・5の部分、いわゆる「前句」を文芸的に発展させたものを言います。
柄井川柳は、「前句付け」と呼ばれる句の遊戯的技巧のスペシャリストでした。
前句付けとは、先に作られた7・7の下句をお題として、後から「5・7・5」の前句の部分を考えて付け足して連歌を完成させるといった知的な遊びです。
その前句の部分だけが独立して発展したものが、現代の「川柳」というワケです。
◆万句合(まんくあわせ)とは?
万句合とは、雑俳※(ざっぱい)の興行形態のひとつで、要するに前句の発表会のことです。
(※俳諧から派生した発句・連句以外の各種雑体の二次的俳諧の総称。)
柄井川柳の万句合は非常に好評だったため、柄井が発表した句の中から選りすぐられた句集『誹風柳多留』が1765年に刊行されて大人気となり、これ以降「川柳」という名前で定着したそうです。
参考:Wikipedia
■提唱・制定者は?
川柳発祥の日の制定者は、「川柳学会」さんです。
機関誌「川柳学」の発行や、川柳の講演会、川柳史料の展示会などを行っています。
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
川柳発祥の日は、日本記念日協会に認定・登録されていません。
こんなところですね。
川柳と同じ5・7・5で作られる句に俳句がありますが、川柳とは発祥が違うそうですね。
俳句は、和歌や俳諧連歌の発句から独立したものだそうです。
俳句に季語があるのは、和歌や俳諧連歌から季語を受け継いでいるからなんですね。
このあたりの話は面白そうなので、別の独立した記事としてピックアップしてみようと思います。
では、今回はこの辺で。
■関連項目